ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2008-07

[南ア・ランド/円] ジンバブエ問題は国連へ



南ア・ランドは突っ込み買い、政府による組織的暴力がムガベ大統領再選を実現させたジンバブエだが、3月29日に実施された選挙で当選した野党候補が正当な同国大統領とする英・米は国連に制裁決銀案を国連安全保障理事会に提出した。ジンバブエは南アフリカと国境を接する隣国の一つであり、国連による制裁が決定されれば、影響を受ける可能性もあり、今後の動向には注意したい。「金利先高観測」が根強い反面、格付け機関レポートで年末には「景気後退」に陥る可能性が指摘され、積極的に買い進み難い状況。突っ込み買い方針を維持。13.40円台近辺を買い。



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[豪ドル/円] 悲観的見通し後退



豪ドル/円は突っ込み買い、豪・6月雇用統計が強い内容となり、このところ弱い内容の経済指標発表が相次いだことから後退していた「年内利上げ観測」を押し上げた。現時点で市場が予想する利上げ確率は30%超えているが、前日は指標軟化から前々日の50%近辺から10%程度に低下していた。ただ、豪・6月雇用統計は「悲観的な見通し」を退けただけであり、「利上げ見通し」拡大には、今後に発表される豪・経済指標が強い内容となる必要がある。「突っ込み買い方針」を維持、買い場は100円台割れ。



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[英ポンド/円] 金利は据え置きか



英ポンド/円は突っ込み買い、「景気減速」「インフレ上昇」の狭間で、BOE(イングランド銀行)MPC(金融政策委員会)は極めて難しい選択を迫られているが、先行き見通しが困難な現状では安易な決断は避け「状況見極め」を優先する可能性が高い。現時点では「金利」を据え置き、「景気減速」と「インフレ上昇」が英経済に及ぼす影響を見極める時間を稼ぐ見通し。「高値追い」はリスクを背負う可能性が高く「突っ込み買い」方針を維持。207円以下を買い、211円以上はポジション調整を優先。


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[ユーロ/ドル] ユーロが優勢を維持



ユーロ/ドルは逆張り、米・住宅関連指標に改善傾向は認められず、他指標も総じて弱い内容だけに、FRB(連邦準備制度理事会)が「利上げ」を決定すると見る向きは少ない。一方、ユーロ圏ではインフレ高進からECB(欧州中央銀行)「追加利上げ観測」が根強く、ユーロ/ドルを下支えている。ただ、「利上げ」が経済に与える悪影響にも目を向ける必要があり、景気減速時には悪影響が増幅されることには注意したい。「ユーロ圏経済」に期待された健全性は既に失われ、「先行き見通し」は日を追うごとに悪化。当面は「逆張り方針」が妥当。下値は1.4400ドル近辺、上値は1.5900ドル近辺か。



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[ユーロ/円] 追加利上げ観測



ユーロ/円は突っ込み買い、トリシェECB(欧州中央銀行)総裁発言を受け「追加利上げ観測」が浮上したことから「ユーロ買い」が盛り返している。ただ、トリシェECB総裁は「利上げ」を評価しているが、利上げ実施から日が浅く「効果」を云々するには早過ぎる。一方、「追加利上げ観測」も加速的に悪化するユーロ圏経済情勢を無視した見方であり「追加利上げ」を見込んだ「ユーロ買い」は勧められない。高値追いは避け「突っ込み買い方針」を維持、161円台割れを買い、169円を超えれば調整売りを優先したい。



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[米ドル/円] 不安定な地合が続く



ドル/円は突っ込み買い、前日(米国時間)「信用不安」を背景に売りが先行、米国株式相場は大幅に下落したが、売りが集中した「金融機関株」は時間外取引で買い戻されており、目先筋が意図的に「売り浴びせた」可能性が高い。ドル/円も株価下落に連動、106円台に水準を下げている。金融機関に絡む「信用不安」「業績悪化見通し」などに対し投資家が「強い警戒感」を抱いており、未確認情報にも過剰に反応する不安定な相場展開と言える。金融機関に絡む不透明性は米国市場に限定されたものではないが、現時点で他国と比較して最も不安定な米国投資家心理が背景にあり、落着きを取り戻すにはかなり時間が掛かる見通し。当面、ドル/円も影響を避けられず、上下に振れる不安定な推移が見込まれる。米国時間に発表される米・経済指標では「週間失業保険申請件数」が注目されるが、前週(40.4万件)から減少が予想(39.0万件)されている。市場アナリストの見方にも乱れが生じ、「景気先行き見通し」も不透明化、混乱に耐えられるポジション構築を勧めたい。「突っ込み買い」を維持、積極的にドルを買い進むことは避け、104円50銭近辺を買い拾い・108円台乗せを調整の目処としたい。


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