ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2008-07

[トルコ・リラ/円]  政情不安を警戒


トルコ・リラ/円は突っ込み買い。「米国景気・金融市場見通し」に対する過剰な警戒感が後退するに連れて、投資資金が「リスク選好」に傾き始めており、群を抜く「高金利通貨」であるトルコ・リラを買い進むには好機と言えるが、エイドリアン・トルコ首相が「総選挙」に向けた準備を進めているとの報せは「政情不安を煽る要因」とも成りかねないだけに、良い報せとは言えない。結果は、与党・AKP(公正発展党)が勝利を得ることが確実視され、エイドリアン首相の存在感が示されることになる見通しだが、イスラム化に抵抗する野党勢力を拘束した後だけに、世俗派である野党勢力が過激な行動を選択する可能性があり、「売り要因」となることが警戒される。また、米経済に対する不安が更に後退すれば、上値期待を増大させる可能性も高い。政治的リスクを抱えるだけに高値追いは禁物だが、現時点では敬遠する必要はなく84.0円近辺を下値目処とした「突っ込み買い」方針で臨みたい。



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[豪ドル/円] NZ利下げを警戒


豪ドル/円は突っ込み買い、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は、市場予想(据え置き/70%以上)に反し「利下げ(0.25%)」を決定し、「追加利下げ」を示唆。一時、「豪・景気過熱鎮静化」を連想した向きが「豪ドル売り」に傾き、豪ドル/円が下押す場面も見られたが、「豪・景気」とリセッション(景気後退)入りが指摘される「NZ・景気」を比較できないとの見方が浮上、水準を戻している。また、米国景気・金融市場に対する過剰な警戒感が後退するに連れ、投資資金が「リスク選好」に傾き始めており、豪ドルを押し上げる可能性も高まっている。ただ、行き過ぎも警戒されることから「突っ込み買い方針」を維持、買い場は100円近辺。



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[英ポンド/円] BOE議事録


英ポンド/円は突っ込み買い。前日(欧州時間)に発表されたBOE(イングランド銀行)MPC(金融政策委員会)議事録(7月9-10日分)は、7対2で「金利据え置き」が決定されたことが示された。反対票は、「利上げ」が1名・「利下げ」が1名だが、「景気減速」「インフレ率上昇」に挟まれた難しい決定であったと言える。内容的には「タカ派」であり、英ポンド/円を押し上げたが、英・経済指標が加速的に減速しているだけに高値追いは勧められない。現時点での金利見通しは「据え置き/利上げ(五分五分)」。「突っ込み買い」方針を維持。208円以下を買い、213円以上はポジション調整を優先。



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[ユーロ/ドル] 調整が押し下げ


ユーロ/ドルは逆張り。「米国景気・金融市場見通し」に対する過剰な警戒感がドルを圧迫していたが、米政府・FRB(連邦準備制度理事会)による積極的な市場対策により、ようやく過剰な警戒感が後退、ファンド・投機筋を中心とするポジション調整を背景とした「ドル買い戻し」がユーロ/ドルを押し下げている。ただ、「売り過ぎ」が修正されている段階であり、「米国景気・金融市場」に絡む不透明性が払拭されたわけではない。「逆張り方針」は維持、下値は1.4400ドル割れ、上値は1.5900ドル近辺か。



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[ユーロ/円] 指標、大幅減速


ユーロ/円は突っ込み買い。前日(欧州時間)に発表されたユーロ圏・5月鉱工業受注は、前月比3.5%減少・前年同月比4.4%減少となり、市場予想(中央値/前月比1.3%減少・前年同月比1.9%増加)を大幅に下回り、ユーロ圏・経済指標が加速的に悪化していることを示す内容。メルケル独首相は「ユーロ高・原油価格が独輸出を圧迫、09年には明らかな減速に直面する」との見解を示唆しているが、既に足元が揺らいでいるだけに08年後半に「速局面入り」する可能性もある。また、ECB(欧州中央銀行)が「追加利上げ(0.25%)」を決定すれば、「速局面入り」する時期が早まる見通し。高値追いは避け「突っ込み買い方針」を維持、161円台割れを買い、169円を超えれば調整売りを優先したい。



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[米ドル/円] 過剰な信用不安和らぐ


ドル/円は突っ込み買い。ファンド・投機筋などが流した「過剰に信用不安を煽る企業・先行き見通し」に対し、投資家が冷静な目を向けるようになり、ようやく「過剰な信用不安」が後退している。主要金融機関が発表した業績が殆ど市場予想を上回ったことや「空売り規制」が背景だが、投機筋(一部の大手金融機関/ヘッジ・ファンドなど)が「空売り規制」延長阻止に動いており、動向次第では「売り浴びせ」を警戒する必要がある。現時点では、株式動向がリスクを推し量る指標として注目され「ドル/円」に強い影響を与えているだけに、動きを捉えておくことは不可欠である。現在、ドル売りを仕掛けていた「ファンド・投機筋」が、ポジション調整を背景とした「ドル買い戻し」を優先、ドル/円を押し上げているが、米国景気が減速局面にあることも事実であり、追随的な高値追いは避けたい。前日(米国時間)に発表された「地区連銀報告(ベージュブック)」では、「成長ペースがやや鈍化/全ての地区で物価上昇圧力上昇」が指摘されたが、リセッション(景気後退)を指摘する記述も見当たらず、「利上げ」を示唆する文言もなかった。ただ、市場では「リセション」に対する過剰な警戒が和らぐ反面、9月FOMC(連邦公開市場委員会)で「利上げ」が決定されるとの予想確率が61%近くに上昇(前日/24-26%程度)している。市場アナリストの見方にも乱れが生じ、「景気先行き見通し」も不透明化、混乱に耐えられるポジション構築を勧めたい。「突っ込み買い」を維持、積極的にドルを買い進むことは避け、104円50銭近辺を買い拾い・108円台乗せを調整の目処としたい。



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