[米ドル／円] 流動性回復へ

ドル／円は突っ込み買い。米国政府・金融当局による積極的な「金融危機対策」が徐々に効果を表し、市場流動性が回復に向かっている。一方、実体経済に関しては、金融機関による「貸出し条件厳格化（貸し渋り）」が続いているだけに、現時点では「金融危機対策」による「景気浮揚効果」が波及する可能性は低いが、市場はオバマ次期大統領が多角的な経済対策を打ち出すことを期待、当面は悪化傾向が続くと見込まれる「経済指標」による圧迫をどれだけ和らげられるかが焦点となりそうだ。また、「質への逃避」を背景とした「債券買い」も米政府・金融当局による「金融危機対策」「経済対策」に充てられる資金として大量（現時点で２兆円規模となる見通し）に発行されるだけに、投資資金が金融市場に還流する可能性が高まっている。このところ投資資金が「リスク選好」に傾く場面が見られことは、投資資金が金融市場に投資する機会を窺う兆しと言える。当面、ドル／円も地合は不安定であり、上下に振れる場面が多く、積極的なポジション構築には適さないが、突っ込み場面では「買い」を中心に対応したい。

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[ユーロ／円] Ｇ２０

ユーロ／円は下値見極め。昨日までサンパウロ（ブラジル）で開催されていたＧ２０（２０ヶ国・地域財務相・中央銀行総裁会議）声明では、「金融危機対策」で協調行動を取る必要性などで合意、新興国市場と関わりが深いユーロ圏経済にとっては支援材料を得た格好となった。先ずは、ＩＭＦ（国際通貨基金）機能強化がポイントとなる見通しだが、ユーロ圏経済に浮揚効果が現れるには時間が必要であり、当面はユーロ／円も「下値追い」に陥り易い展開が続く見通し。

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[ユーロ／ドル] ユーロ圏経済回復遅れるか

ユーロ／ドルは下値見極め。世界的な景気減速が長引けば長引くほどユーロ圏経済回復が遅れる可能性が高く、現時点では先を行く米国経済との差が開く見通し。金融市場混乱が実体経済に及ぼした悪影響は米国がユーロ圏に比べ大きいが、回復力に関してはユーロ圏が劣り、加盟国救済に向けて動き出してはいるが、かなり時間を要する見通し。当面、ユーロ／ドルは「下値追い」に陥り易い展開。

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[英ポンド／円] 積極性を評価

英ポンド／円は下値見極め。前週、ＢＯＥ（イングランド銀行）ＭＰＣ（金融政策委員会）では、市場予想を上回る「１．５０％利下げ」を決定、積極的な「金融危機対策」に対する姿勢を前面に押し出した。英国政府・金融当局が、ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）と同様に可能なことは実行すると姿勢を貫けば、リセッション（景気後退）からの立ち直りが早まることが期待される。当面、圧迫要因が相次いで浮上する見通しで「下値追い」に陥り易い展開。

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[豪ドル／円] ＲＢＡ四半期報告

豪ドル／円は下値見極め。今日、ＲＢＡ（オーストラリア準備銀行）が発表した「金融政策四半期報告」によると、２００８年成長率を２．０％から１．５％へ、２００９年を２．５％から１．７５％に下方修正、今後数ヶ月以内に「金利見直し」との姿勢も示された。世界経済減速による原材料市況低迷を織り込んだ内容だが、現時点では市況は今後も悪化傾向を辿ると世予想する向きが多いだけに、ＲＢＡ四半期報告による現状認識が甘いとの判断から「豪ドル売り」が加速する恐れがある。当面、下値追いに陥り易い展開。

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[南ア・ランド/円] 下値圏では買い

南ア・ランド／円は上値重い。米国政府・金融当局を中心に各国政府・金融当局が「金融危機対策」を打ち出し、「経済対策」にも積極的に取り組んでいることから、投資資金が「リスク選好」に傾く場面も見られるが、原材料市況に対する悲観的な見通しが市場を支配しており、南ア・ランド／円の上値を圧迫している。下値圏（現時点では９．００円割れ）では「買い」が目立ち始めるものの上値（１０円近辺）は重い。当面、地合は不安定だが、下値圏では売り込まないことが肝要だ。

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[国際原油] ＮＹ原油（０７日）反発

ＮＹ原油期近１２月限は６１．０４ドル（＋０．２７ドル）と反発、週末を控えポジション調整買いが先行。ＮＹ時間外取引（１３時時点／日本時間）ＮＹ原油期近１２月限は６３．９２ドル（＋２．８８ドル）と上昇、上げ幅は取引開始時点からジリジリと拡がっている。

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[株式] 米株高・堅調指標を好感

米株式相場上昇・国内経済指標堅調を背景に買いが先行、日経平均株価は９０８１円４３銭（＋４９８円４３銭）と反発、ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）も９１６．６５（＋３７．６５ポイント）と反発。出来高（２１億２３９５万株）、売買代金（１兆６５８１億円）。

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