[全般] 雇用統計の悪化懸念が広がるなか

ＮＹダウはマイナス203ドルと大きく下落して終わった。今日の雇用統計を前に消費者信頼感指数の雇用を示す指数がマイナス４３．６と前回のマイナス40.0を下回るなど、今回の失業率やＮＦＰＲに不安の声が聞こえた。ＮＹダウが1万ドルを前に神経質な展開を示しており、息切れ感が強まる中為替もリスク回避の動きからドルと円が買われる展開となった。バーナンキＦＲＢ議長は「ドルが世界の準備通貨として地位を失うような差し迫ったリスクは無い」とコメントされ、ドルが買い戻される動きとなった。クロス円が全般的に軟調な動きを見せており、もう一段の下値を予想する向きが多いようだ。しかし、週末という事もあり、寧ろ雇用統計が予想を上回るよい数字が出た時の買戻しのインパクトのほうが強いと見る。

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[米ドル円] 今日の動き次第で方向性が

(米ドル円時間足)

(米ドル円日足)

10月に入り日本の機関投資家の動きも再び活発になると予想されるが、周りは円高を予想する声が高く、投資には慎重な動きが見える。ＮＹダウも9500ドル付近まで下落し、日経平均も1万円を割り込んだだけに慎重にならざるを得ないだろう。ただ、世界の景気回復傾向に大きな変化が見られたわけでもない。ダウはやや急ピッチに上昇した分の調整的な動きが終われば、いずれ1万ドルを回復し、日経もダウの動きに影響されると見ている。
時間足を見ると下降トレンドが続いており、雇用統計の前後で89円25銭を突き抜けるようであれば再び88円前半の安値を意識しそうだが、既に売りが出尽くしており更なる売りは難しいと見ている。

米ドル円レンジ予想： ９０円４０銭～８９円３０銭

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[ユーロ米ドル] ユーロ安に誘導

(ユーロ米ドル時間足)

(ユーロ米ドル日足)

アルムニア欧州委員長が「ユーログループはＧ７に向けた準備のためにユーロ高について討議」、ユンカー議長「為替レートについて話し合った」、更にトリシェ総裁「為替レートについて話し合った」と三人がユーロ高を意識した発言をした事は、相当為替に対して意識していることが伺える。先日藤井財務相は円については議論しないといっていたが、ユーロが話し合われる中で円についても議論がされないはずは無い。いずれにしても、どうもドル安に対してはかなり抵抗があるという事だろう。ただ、この流れは一時的な調整があっても、変わらないと見ている。いずれドルの受け皿としてのユーロ買いは強まるだろう。ただ、短期的にはもう一段の下値を狙う展開と見る。

ユーロドル予想レンジ：１．４６００から。４４４０

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[ポンド円] ソーサートップ

(ポンド円時間足)

(ポンド円日足)

9月のＰＭＩ製造業が４９．５と予想の５０．２を下回り一時的に売りが出たら買い戻しも見られた。しかし、結果的に上値の重い展開は続き、時間足で見るとソーサートップが出来つつある。ただ、ソーサートップが終了したら教科書的には上昇に転じることが多いようだ。ただ、前回の安値139円75銭を下回れば135円ミドルまで大きな抵抗が見られないことから、下落スピードが加速すると見る。

ポンド円予想レンジ： 143円50銭～140円50銭

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