[全般] 投機筋の動き一色

連休明けの東京市場ではヘッジファンドの動きが活発となり、ドル円を買う動きが目立った。また、原油先物相場が上昇すると豪ドルなど資源国通貨を中心に対ドルでも買う動きも見られた。ただ、欧州時間に入ると再びドル売りが活発となりポンドの上昇につれてユーロもドル売りが進んだ。ＮＹの後場ではドル円に急激な買い戻しが入り、一時90円台を付ける場面も見られた。上昇前にはコーンＦＲＢ副議長が「来年には景気回復が強含む可能性」といった発言もあったが、それ程マーケットが取り立てて反応する内容ではなかった。結局投機筋の買い仕掛けなどでショートカバーを誘っただけだろう。それだけ今は方向感を失った動きになっているということだ。ただ、豪ドルや南アランド、そしてカナダドルなど資源国通貨への買いの流れは変わっていない。ＮＹダウは小幅下落となったが、著名アナリストのＧＳへの投資判断引き下げが原因で、これから発表される米金融機関の決算への不安が拡大した模様。寧ろこの動きにより、決算内容が予想を上回れば上昇につながりそうだ。今の株や為替の動きは余り信用しない方がよさそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

[米ドル円] ショートカバーはまだ終わらない

(米ドル円時間足)

(米ドル円日足)

ドル円の投機的な動きが目立ち始めている。東京の朝方もヘッジファンドの買いが目立つ中、日本の機関投資家の一部ドル売りも見られたが、押し切られた格好となった。欧州時間にはユーロが対ドルで高値を更新する動きに釣られ、今度はドル売りに転じた。しかし、これもＮＹの後場に入りＦＲＢ副議長の発言を機に短期筋のショートの炙り出しの動きで90円台に乗せた後、再び押し戻されている。このように、ドル円は短期筋の動きに振り回され易い動きが続きそうだ。今日もまだその動きは変わらないと見るが、徐々に89円前半を固めてきているように見える。ＮＹ株価が上昇すればドル売りという流れが変わらない限りドルが上がるとショートを作ってくる動きが見られるため、そのショートスクイーズの動きは続きそうだ。

米ドル円レンジ予想： 90円30銭（23.6％戻し）～89円40銭

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[ユーロ米ドル] 高値を更新

(ユーロ米ドル時間足)

(ユーロ米ドル日足)

ドル売りの流れに乗り今年最高値の1.4875ドルを更新した。ノワイエ仏中銀総裁は「ユーロは将来的な準備通貨の候補の一つだ」と述べたことでユーロは今年高値をつける動きとなり、更にポンドもＢＯＥ副総裁の「英経済はおそらく底をついた」とのコメントがドル売りの流れを後押ししたこともユーロの底堅さを支えたようだ。ただ、時間足チャートでみるとチャネルの上限に位置しており、日足でも上昇トレンドのラインには乗っているものの、ボリンジャーの上限バンドで一旦抑えられており、バンドが狭まってきている。ボリンジャーバンドが狭くなるときは、次に大きく動きだすことが多く見られるため注意したい。

ユーロ米ドル予想レンジ： 1.4875～1.4770

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[南アフリカランド円] レンジの上限

(南アフリカランド円時間足)

(南アフリカランド円日足)

金価格や原油価格の上昇が南アランドの底を押し上げる大きな要因ではあるが、そろそろレンジの上限に近づいてきているのが気になる。12円25銭から40銭にかけては利食いの売りが並んでくると思われる。また、日足の一目均衡表では雲の先行スパン１までそろそろ押し戻されると、雲の下限である11円75銭までストンと下げてきてもおかしくない。ドル円も90円近辺では上値の重い展開とみられることから、一旦ポジションを軽くすることも考えておきたい。

南アフリカランド円予想レンジ：12円25銭～11円95銭

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