ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2010-11

[全般] ECBとFRBの異なる金融政策

ほぼ予想通りのFOMCの追加緩和策が発表されアジア市場では寧ろドル買い戻しの動きが目立った。この日はECBやBOEの政策金利が発表される事から欧米市場がFOMCの政策に対してどう反応するか見極めたいという雰囲気が強まった。結局BOEは政策金利と資産買い入れ枠据え置きを発表。FOMCに追随する動きを見せなかった事でポンドは上昇した。更に、ECBも現在の政策金利1.0%を据え置く事を発表。トリシェECB総裁は記者会見で次回12月の理事会ではこれまでの非伝統的な低金利政策を見直す可能性を示唆し、米国の金融政策に追随しない事を明らかにした。これにより、ドルは対ユーロでも大きく下落した。また、アイルランドが今後の財政調整プランを4年間でおよそ150億ユーロ財政赤字を削減する事をトリシェ総裁は評価したこともユーロは好感された。NY株式市場も追加緩和策を受け219ドルと大きく上昇しリーマンショック前のレベルまで回復した。結果的にリスク選好の動きが高まりクロス円の買いが強まった。本日は今週最後のビッグイベントの米雇用統計が発表される。非農業者部門が改善されると予想されるが、どんな数字が出たとしてもこれまでの動きを踏襲する事になるか注目。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円] クロス円の買いが下支え

(米ドル円時間足)



FOMCの発表後のアジア市場では追加緩和策に対する解釈が混在し寧ろ動意の乏しいものの、じりじりとドルは上値の重い展開が目立った。特にドル円は81円台前半から80円台後半に続落したが、依然介入警戒感が残り攻めきれずに終わった。欧州時間に入るとECBやBOEが米国の緩和政策に追随しない事を示す事になりドル下落は更に強まった。しかし、同時にリスク選好の動きが強まった事でクロス円が上昇。これによりドル円はドル売りと円売りの綱引きとなったもののややドル売りが優勢。ドルが対ユーロやポンドで大きく下落した事で、今後ドル安に対する批判的な発言が出る可能性が考えられる。逆にいえば、それまでは下落は止まらないという事になる。ドル円は依然として下値リスクが高いまま雇用統計を迎える事になりそうだ。

米ドル円予想レンジ:81円15銭~80円30銭


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[ユーロ米ドル] ECBの政策転換の時期

(ユーロ米ドル週足)


(ユーロ米ドル日足)

EURUSD20101105_hiashi.jpg


ECBはこの日政策会合でこれまでの1.0%を据え置く事を決定。その後のトリシェ総裁の記者会見では「12月の理事会で今後の流動性供給策について議論する」と発言。次回の理事会で金融政策の転換が話し合われ可能性がある事からFRBの追加緩和と真逆な政策を行う事になる。これにより市場はユーロ買いに大きく反応。また、アイルランド財務省が4年間で140億から160億ユーロの赤字削減プランを発表したことをトリシェ総裁が評価した事もユーロ買いに拍車をかけた。前日のFOMC直後に付けた高値1.4188ドルを抜けるとショートカバーが発動され1.4280まで上昇。ユーロ円の買いも続いた事からユーロの上昇は今後も続くとみて良い。しかし、ドル安が更に進む事になると欧州サイドから批判的な発言が強まる事になり、一方向のユーロ高はないだろう。今日の雇用統計発表前後には調整の売りが出るとみる。

ユーロ米ドル予想レンジ:1.4260~1.4120


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[ポンド円] 上昇の火付け役

(ポンド円日足)


(ポンド円時間足)

GBPJPY20101105_jikanahi.jpg


BOEはこの日政策金利と資産買い入れ枠2000億ポンドを維持する事を発表。ECBの発表前に行われ事で欧州全体が米国の追加緩和に追随しないとの観測が強まりポンドは上昇。それまでもアジア市場でポンド円は底堅い動きが見られたことで更に買い安心感が高まった。ポンドは対ドルでは更に上昇が期待できそうだがドル円の上値は依然として重く、ここからの買いは慎重に行きたい。8月からの下降トレンドラインが131円ミドル付近にあり、これはちょうど一目の雲の下限である132円付近とほぼ同じレベルになる。雲は今後下降トレンドに沿った形で上値の重い展開が予想される。今日の雇用統計までに131円ミドルから132円を試しに行くとみるが週末という事から利食い売りに注意したい。

ポンド円予想レンジ:132円00銭~130円70銭


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