ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2010-11

[全般] ドル全面高

いよいよドル買いが本格化してきたのか。アイルランドの負債問題はリスク回避の動きを活発にさせたものの、いつもならば安全な通貨である円を買うところが今回はその動きがみられない。米国長期金利も10年債利回りが3カ月ぶりに2.9%台に乗せて来た。これは将来的に米国のインフレ懸念が高まるとの見方が強まった事もある。昨日発表された米小売り売上高は1.2%と予想を上回り4カ月連続で上昇した事も長期金利上昇に影響。FOMCでの追加緩和への非難的な発言が新興国や米国内からも強まり、今後FRBは量的緩和の額を縮小に転じるのではないかといった思惑もある。ユーロもアイルランドがEUの支援を受けるかどうか今日はユーロ圏財務相理事会で話し合われ、結論が出るか注目されるなか不安定な動きは続いている。長期金利上昇、ドル上昇、ユーロ下落、円下落といった構図は全く自然な動きではある。これは、大きな投資家の巻き戻しを促すもので今後も続くとみる。


※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円] 自然な上昇

(米ドル日足)



G20では特に為替に関してサプライズもなく終わった。人民元の上昇は結局先送りとなった一方で米国の追加緩和策に対して新興国からの批判が強まった。海外からだけではなく国内からも量的緩和に対する批判的な意見は多く聞かれ、米国長期債は売りが強まった。アイルランドやポルトガル、ギリシャといった債務問題の再燃が懸念される中、リスク回避の動きは強まるものの円買いの動きは見られない。寧ろ、ドル買い戻しの動きが全体的に出始めている事からこの動きは金利上昇によるドル買いとみる方が良い。これにより米債もドルも長期のポジションの巻き戻しが入ったとみる。ドル円の上昇はまだ始まったばかりとみるが、その上昇スピードは緩やかになりそうだ。半値戻しの83円10銭をNY終値ベースで超えて終わった事から今日は更に上値を狙いに来るだろう。一目の雲の下限が83円ミドルにあり、その上の83円75銭にはフィボナッチの61.8%戻しがレジスタンスとみる。

米ドル円予想レンジ:83円70銭~82円80銭


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[ポンド円] アイルランドが足を引っ張るものの

(ポンド円日足)



アイルランドの債務問題からユーロへの不安が高まるなか、昨日はギリシャの再建策見直しの必要性が高まりPIIGSの財政問題が再び高まり始めている。ユーロの下落に伴いポンドも同様に売りが強まる中ドル円の上昇がその下落を上回る。この四日間ポンド円は陽線が続き一目の雲の上に完全に上抜けた。5月からのポンド円のレジスタンスは135円と137円50銭が強く抵抗する。今回も135円を目指すとみるが、レンジの域をまだ脱していない。上値を試した後は再び雲の上限である132円70銭に戻るとみる。

ポンド円予想レンジ:134円50銭~132円00銭


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[ユーロ米ドル] 今日のユーロ圏財務相理事会

(ユーロ米ドル週足)


(ユーロ米ドル日足)

EURUSD20101116_hiashi.jpg


アイルランドのEUからの支援要請を受け入れるかどうかを本日16日のユーロ圏財務相会合で話し合われる。ユーログループのユンケル議長はアイルランド政府は支援を要請していないことから合意はないことを示した。この日はポルトガル財務相が同国は国際社会から救済を求めざるを得なくなると述べ、この問題はポルトガルだけではないと述べたことで再びPIIGSへの懸念が広がるのではないかという思惑が広がる。結果的にユーロの下落は止まらない。それを後押しするように米国長期金利が上昇したことでドルも全面高の様相を呈している。4月に広がった欧州危機のような動きが再び起こりかねないとの見方もあるが、VIX指数が20近いレベルと低いレベルにとどまっていることから、市場ではそれ程危機感はなさそうだ。ポジション調整的な売りとなればユーロの下落にも限界はあるが、まだ底は見えてこない。日足チャートでは一目の雲の上限で一旦下落は止まったが、週足チャートでは終値が雲の中に入った。週足と日足の雲の下限が1.33ドルとほぼ同じレベルにある。フィボナッチの38.2%戻しがその手前の1.33ミドルにあり、今日はこのレベルを試す展開とみる。

ユーロ米ドル予想レンジ:1.3620~1.3360(38.2%)


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