ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-01

[全般] 年末の動きの巻き戻し

2011年の初日は昨年末のドル安に対する巻き戻しで始まった。
昨年末はドルの長期金利下落や中国の利上げによるアジア通貨高ドル安の動き、そしてヘッジファンドなどの投機的な動きなどからドルは下落して終わった。年明けのアジア市場では特に材料はないものの年末の反動からユーロを中心にドル買い戻しの動きから始まった。市場は今年前半から債券借り換えの動きが活発となるスペインやポルトガルなどに対し、第2のアイルランドのような信用危機が起こるとの思惑も強まった。しかし、NY時間に入り中国の李副首相がスペイン国債の購入を継続する方針を示した事でユーロは上昇に転じるなど、年明け早々方向感の乏しい動きが見られた。
この日は米国12月ISM製造業景況指数が発表された。この中の生産と新規受注の項目がともに拡大した事を好感してドル買いが強まった。しかし雇用指数が57.5から55.7へ減少した事で今週7日の雇用統計への懸念の声も聞かれた。今年最初に発表された米国経済指標ということから材料視したかったのだろうが、この数字だけで方向感を決めようと言うのには無理があった。
金価格が年初から最高値を更新し原油価格も2年3カ月ぶりに92.58ドルまで上昇するなど余剰マネーが投機先を探る動きが目立った。これらの動きは短期で動きやすく振り回されないようにしたい。ドルの長期金利は一時3.4%に上昇するなどドルの方向は今後の長期金利の動向がカギを握るとみる。


※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円] 売られ過ぎたドル買い戻し

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

USDJPY20110104_jikanashi.jpg


昨年末には中国の利上げによるアジア通貨の上昇や輸出の実需やレパトリのドル売りなどからドル円は下落した。薄商いという事もあり一方向に動きやすかった事もあり、その反動が昨日の動きに現れたとみる。
年末に一時81円を割り込み80円95銭を付けるなど如何にもやり過ぎの動きがみられた。この下落で市場参加者の間では昨年の最安値を年明け早々に下回るとだろうという予想が俄かに増えたがそうだろうか。戻しのレベルは38.2%戻しの81円70銭付近で頭を抑えられたが、このレベルを上抜けていけば76.4%戻しの82円ミドルまでそれ程時間がかからずに上昇するとみる。
問題はこの調整の戻しの後の動きだが、日足ではダブルトップを付けてネックを割り込んだことで教科書的には82円ミドルから天井までの2円幅をネックから引くと80円付近までの下落が予想される。年末の動きが特殊であればこのままクリスマス前の83円台に戻すとみる。下値不安が強まるものの7日の米雇用統計を控えているだけに、その前に勝負を仕掛けてくる可能性は低いとみる。

米ドル円予想レンジ:82円50銭~81円40銭


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[ユーロ米ドル] 燻ぶる信用不安

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EURUSD20110104_jikanashi.jpg


年初からユーロは下落で始まった。
昨年末にドル安が進んだことによりユーロが上昇したその反動とみて良いだろう。今週の5日にはポルトガルの国債入札予定があり、この結果が不調に終われば第2のアイルランドになる可能性が高まるとの不安がユーロ売りに繋がった。今年前半には大量の資金借り換えが迫る事からユーロには常に不安が付きまとう。今回のように、ユーロが上昇する度にこのような懸念が毎回上値を抑えてくる。
昨日はユーロが下げたところでは中国の李副首相がスペイン国債購入を継続する方針を示し再び上昇。昨年末の高値1.3422までは届かなかったものの安値から150ポイント近く上昇した。この様な値動きが軽いのはまだ流動性が低いためだが、そろそろ今週は参加者が増える。今日明日で年末の高値を超えられなければ調整の売りが強まるとみる。
日足のフィボナッチ38.2%戻しの1.33ドル付近は相場の中心レベルとみればもみ合いであればこのレベルに戻ってきそうだ。1.34を超えられなければ時間足50%戻しの1.32ミドルが戻しの底値とみる。

ユーロ米ドル予想レンジ:1.3400~1.3250


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[ポンド米ドル] 週足の雲の中のもがき

(ポンド米ドル週足)


(ポンド米ドル日足)

GBPUSD20110104_hiashi.jpg


アイルランドの信用危機は英国にとっても大きな打撃となり12月にポンドは大きく下げた。その反動とドル売りが年末の戻しに繋がった。年明けのポンドはその反動により再び下落から始まった。また、VAT(消費税)が本日から17.5%から20%に引き上げられる事もポンド売り材料と見られたが、これは既に織り込み済みであり短期的な材料にされただけだろう。週足で見ると12月のアイルランド危機による下落後一目の雲に突入し上値を雲の上限に抑えられて雲の中でもがき続けている。
この雲の上限1.5630付近を超えられるか今週は試されそうだ。上に抜ければ転換線の1.5770付近までの上昇も期待できるが、その前に1.5550付近にある下降トレンドを超えられなければ一旦は失速するとみる。

ポンド米ドル予想レンジ:1.5550~1.5400


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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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