ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-03

[全般] 欧州の金融政策と協調介入は別もの

この日は再び欧州の利上げが意識された事でユーロは上昇しドルは全般に上値の重い展開となった。ECBのトリシェ総裁は「インフレ率が長らく物価安定目標を上回っており、執拗に続けば懸念となる」とした。また、ビニスマギ理事も「日本の支援とECBの利上げは無関係」と発言し、為替での協調介入と金融政策とは違う考えを示した。このコメントは今回の協調介入がこれまでの協調介入と異なり本格的なものではないという事を示すものと受け取る事も出来るが市場は全く反応しなかった。また、この日は米国消費者支出が0.7%と予想の0.5%を大きく上回り8カ月連続で前月比プラスとなった。また、ダラス連銀製造業活動雇用指数が11.6と前回の10.5を上回った事で今週末発表の米雇用統計に期待が高まるものの、6か月先の雇用指数が悪化する結果となり市場はニュートラル。エヴァンス・シカゴ連銀総裁は雇用の拡大は失望的なものに止まっており、不快な程高い失業率が長期間続く可能性があると懸念を示した。前日の米利上げ期待がやや後退したことと、ユーロの利上げ期待が再び強まった事でユーロは上昇が目立った。しかし市場は米国への利上げ期待が高まり始めている事から昨日の動きも一時的な動きになるとみる。


※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円] 協調介入への不信感も

(米ドル円日足)


前日には米国複数の連銀総裁による金融政策の転換を示す発言でドル買いが進んだが、この日は82円を目の前にして慎重な動きがみられた。トリシェ総裁の発言でECBの利上げ期待が再燃した事でユーロ買いが強まりドルが全般に売りが強まった。また、ビニスマギECB理事も「日本の支援とECBの利上げは無関係」と発言し、為替での協調介入と金融政策とは違う考えを示した。この発言は今回の協調介入の腰が入っているかどうか疑問を投げかけるものだが殆ど反応はなかった。この日発表の米個人消費やダラス連銀製造業活動の雇用指数が予想を上回ったもののドル買いにまでは至らなかった。市場ではまだ介入に対しての信頼感に疑問が残り円高の流れが続いているとの見方も多い事から円売りの勢いは弱い。ただし、ドルの利上げ期待はまだ始まったばかりで、本格的に利上げの動きを示すものが出ればドル円は一気に上昇する可能性も高い。ボリンジャーバンドの中心線を実勢レートが上回った事で上昇傾向は継続とみるが、協調介入に対する見方が依然懐疑的な事もあり慎重な動きは継続するとみる。

米ドル円予想レンジ:82円00銭~81円60銭


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[ユーロ米ドル] 利上げ期待再燃からユーロ上昇

(ユーロ米ドル日足)


この日ECBのトリシェ総裁はインフレ率が長らく物価安定目標を上回っており、執拗に続けば懸念となるとした事で再びユーロの利上げ期待が高まった。先週はポルトガルの財政不安から再びユーロの売りが強まったが、ここにきて利上げ期待からのユーロ買いの買い戻しが見られた。強弱両方の材料がその時の市場の雰囲気でころころ変わり易い。辛うじてパラボリックのSARの手前で折り返した事で売りのサインは出なかった。しかし、微妙なレベルにいる事は確かで、もしこのレベルの1.4ドルを下回るようであれば流れは売り方向に傾くとみる。

ユーロ米ドル予想レンジ:1.4120~1.3920


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[豪ドル円] M&Aの噂や洪水による豪ドル買い

(豪ドル円日足)


アジア市場か欧州市場にかけて豪ドルは上昇したものの、その後は利食い売りなどに押されて終わった。この日は英国バークレーズ銀行が豪州マッコーリ銀行を買収するとの噂が伝わると豪ドル買いが強まった。また、昨年末に発生したハリケーンやサイクロンによる大洪水の復興に伴い豪ドル買いが強まるとの観測があった。日本の復興による円買いが進んだ事を受け豪州も同様という考えが働いたようだが、投機筋の一時的な仕掛けが入ったと考える。結局NYの引けにかけては豪ドル売りが強まった。
豪ドルは原油価格などのコモディティー価格が上昇している事や、日本の復興による銅などの需要の高まりを期待した買いが今後強まるとみてよいが、今のところまだ短期の投機筋の動きがメインとみる。対ドルでも高値の1.0313をつけてからは利食い売りもみられる。また、対円では一目の雲を越えたことで底は堅いものの、雲の厚さが薄く直ぐに戻され易く雲に沿った動きが当面継続とみる。

豪ドル円予想レンジ:84円20銭~83円40銭


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