ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-07

[全般]  ユーロもドルも買えず

ギリシャからイタリアやスペインにまで欧州債務危機が拡大しユーロは1.38前半まで売られた。ユーロ圏首脳はこれらの波及を阻止できないのではといった懸念が広がりスペインやイタリアの国債利回りも一時6%台に乗せるなど危機的なレベルにまで近づいた。しかし、その後ECBがこれらの国債を買い入れるという噂が流れた事や、15日に欧州連合が臨時首脳会議を開くといった見通しが広がると国債の売りも一先ず落ち着きを取り戻した。しかし、ギリシャも今後第2次追加融資が行われたとしても財政再建が進まなければ2012年には第3次追加融資の可能性が高まる。今後、他の欧州債務国への救済にも限界があるとの不安が俄かに市場に膨れ上がった。
一方、米国債務上限引き上げ問題も難航していることからユーロもドルも買えず最終的に円やスイスフランにマネーが還流し始めた。一時的な動きとみるが、15日の会合まではこの動きは続くとみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]  クロス円全面安

(米ドル円日足)


強いサポートと思われた80円を欧州時間が始まるとあっけなく割り込んだ。17時ちょうどに纏まった売りが出たのはオプションの可能性もある。いずれにしてもこの下げでクロス円の損切りを巻き込み円は全面高の展開となった。しかし、損切りを付けた後はクロス円の買い戻しが見られたがドル円はNY市場で再び上値の重い展開となった。また、NY時間に公開されたFOMC議事録でFRBメンバーの一人が米国経済成長の遅れるようであれば一段の緩和の必要性があるとしたコメントが意識された。債務上限引き上げ問題の難航する中でドル自体売りが強まった。今日はバーナンキ議長が半年に一度の議会証言を行うが、その中で前回の雇用統計の悪化などに再び言及するようであればドルが更に売り込まれる可能性もある。ドル円は既に前回の安値79円70銭を割り込んだことで76.4%戻しの79円を試す展開とみるが、そろそろ介入警戒感が強まり自律反転もありそうだ。

予想レンジ 米ドル円:79円85銭~79円00銭

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[ユーロ米ドル]  15日の臨時会合へ期待

(ユーロ米ドル日足)


スペインやイタリアの国債利回りが6%台に上昇。これを受けこの日はECBが国債の買い入れを行ったとされ何とか国債の投げ売りは収まった。また、15日にはEU首脳が臨時会合を開く見通しとなった事でユーロの下落も落ち着き100ポイント近く買い戻された。ギリシャ問題も一旦は後退したものの、今後その他の債務国がギリシャと同様な状況になればユーロそのもの自体の存続が危ぶまれるといった恐怖感が少しずつ湧いてきたようだ。元々問題を先送りしているという意識が市場には強い。この不安感を払しょくできるかどうか15日の会合まではユーロは不安定な動きが続くとみる。一方、ドルも債務上限問題など不安材料が多くユーロの下落も限界がありそうだ。76.4%戻しの1.3780付近が当面のサポートとみる。

予想レンジ ユーロ米ドル:1.4040~1.3850

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[豪ドル円]  雲のねじれ

(豪ドル円日足Ⅰ)


(豪ドル円日足Ⅱ)

AUDJPY20110713_hiashi-2.jpg

欧州不安の拡大からリスク回避の動きによりクロス円は全面安の展開。これを受け豪ドル円も3月以来の安値を更新するなど三日連続で下落している。豪州政府が先日CO2削減による環境税を来年から実施するとの方針を示した事で豪ドルに対して売りが出やすい状況であった事も今回の売りが加速した背景にある。一目の雲のねじれが丁度12日であった事も売りを誘ったのだろう。ボリンジャーバンドの下限で一先ずサポートされたがドル円が79円を割り込むと更に下落の可能性が高まるとみる。しかし、ユーロやドルなど不安材料が高く、資金は最終的に資源国であり金利の高い豪ドルに戻るとみて、下げたところは中期的な投資として買いを入れるのもよいだろう。サポートレベルは50%戻しの82円30銭付近とみる。

予想レンジ 豪ドル円:84円50銭~82円50銭

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