ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-08

[全般]  米景気指標の悪化を受け市場の動揺拡大

米国経済指標には強弱まだら模様が続くものの、極端に悪い指標が出ると急速にリスク回避の動きが出るなど市場の不安心理は依然として根強い。米金融当局が欧州大手銀行の米国での事業を調査していると報じられ欧州株価は下落するなど嫌なムードが漂っていた。
この日発表された米新規失業保険申請件数は前回の回復が継続されるか注目されたが予想をやや下回るものだった。一方でCPIは予想を上回るものであったことから市場はあまり反応を示さなかった。その後発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数がマイナス30.7と予想のプラス2.0を大きく下回った事で市場は米国だけではなく世界景気への先行き不安が一気に拡大。これによりリスク回避の動きが強まるとドルや円が上昇。特に豪ドルなどのクロス円の下落が目立つなど、市場の不安感が一旦は後退したと見られた今週だが、依然として不安定な動きが残ることが分かる。一方で、景気先行指数は0.5と予想の0.2を上回り、ダドリーNY連銀総裁は7月の消費は予測よりも堅調とコメントするなど一方向の不安感ともいえず市場にはまだ期待感も残る。全般的には一頃の悲壮感はなくなり、落ち着いた状況にはなってきている。来週26日のバーナンキ議長の講演を控え徐々に市場の動きは沈静化していくと見る。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]  介入警戒感と時間の戦い

(米ドル円時間足)

USDJPY20110819_jikanashi.jpg

ファンド勢などの投機的なドル円の売りはここにきて殆ど見られなくなった。時間足でのボリンジャーバンドの幅が極端に狭まっていることもドル円相場のこう着状態を示すものだ。昨日発表されたフィラデルフィア連銀製造業が予想を大きく下回ったことからリスク回避の円買いの動きが76円44銭まで10銭程度売り込まれた。いつもであれば投機筋が一気に安値を試す展開になるものが、日本の政治絡みとなった介入への警戒感が強く攻めきれずにいる。後は、時間の経過とともに上値が重くなったところで隙を狙った下攻めがどこかでるかだろう。我慢比べの様相を呈してきたが、今日のこのレベルから下を攻めたとしても最終的に週末ということもあり下落幅は限られる。ここから売ったとしてもリスクが高いだけに面白みはない。今日のドル円は見守りながら下押しをしたら考える。

予想レンジ 米ドル円:76円90銭~76円25銭

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[スイスフラン円]  下げ止まりから次の一手

(スイスフラン円日足)


(スイスフラン円時間足)

CHFJPY20110819_jikanashi.jpg

スイスはユーロとのペッグ制を行う可能性が高いと見ていた市場も前日は当座預金残高の目標を引き上げただけにとどまった事で失望感が強まった。この日は市場でスイス中銀がフォワード市場で資金を供給しているとの噂が広がりスイスの上値は抑えられた。しかしNY時間に発表された米国経済指標の予想以上の悪化を受けてリスク回避からのスイス買いが強まるなどもみあいが続いている。実際に数日中にスイスがペッグ制を実施する事がなければ投機筋はいつでもスイス買いの準備は整っていると見る。しかし、今日は週末を挟んでいるだけに買いを入れるにはリスクが高過ぎる。寧ろ、週末ということから下値を再度試す展開の可能性が高いと見る。

予想レンジ スイスフラン円:98円70銭(23.6%)~94円00銭(雲の下限)

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[ユーロ米ドル]  欧州大手銀行への米当局からの調査

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EURUSD20110819_jikanashi.jpg

米紙ウォールストリートジャーナルは米監督局米国銀行の資金調達難に陥る恐れがある事から欧州大手銀行の米国部門の監視を強めているとの報道を受け欧州株式市場は大きく下落。前日まで堅調に推移していたユーロも1.45ドル台をつけた後に利食い売りも混じりながら下落に転じ1.43ミドル付近まで押し戻された。また、NY時間に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数がマイナス30.7と09年3月以来の低水準に落ち込んだ事を受けリスク回避の動きが強まるとドル売りユーロ買いの動きが活発となった。ユーロは一時1.4270まで下落。再び一目の雲の上限を下回り基準線のある1.4275付近でようやく支えられた。雲の底値は更に深くなってきていることから下値リスクは高まるが、1.4270付近は来週からの雲の上限になる事から、このレベルがサポートとなる事も考えられる。或いは、世界的な景気減速への懸念が強まれば雲の下限でもある1.41ミドル付近までの下落もありそうだ。今日は雲の下限でもある1.4220付近が下値の目途とみる。

予想レンジ ユーロ米ドル;1.4380(61.8%)~1.4220(雲の下限)

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