ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-11

[全般]  ギリシャに翻弄されたG20

この日はビッグイベントが二つ行われた。一つは米国雇用統計の発表とG20サミットだ。
世界経済のために欧州債務問題への解決と結束の強化を図るためのG20は結局ギリシャの国民投票といった新たな混乱に対処する事で時間を費やしたことでEFSFの機能拡充の具体策や新興国からの支援をとるまでには至らなかった。ただ、二つだけ前進したものがある。それはIMFによるイタリアの財政再建を直接監視するということ。そして、日本が円高阻止のための介入を実施したことに対して批判的な意見がなかったことや、更に、日本が主張した為替に対する文言がそのまま受け入れられたことだ。ドル円が今後下落しても各国の顔の色を伺わなくても介入がしやすくなったということだ。
この日の二つ目のイベントである米国10月雇用統計は失業率が9%と予想の9.1%から低下。非農業部門雇用者数は8万人と予想の9.5万人を下回ったものの、9月と8月の数字が上方修正された事で相殺される格好となった。結果的には改善がみられるもののその速度の遅さが意識されたことでドルの上昇幅は限られた。しかし、悪化の傾向がみられた時にはQE3への期待が強まると予想されたが寧ろこれで一旦は後退したことになる。これでイベントリスクは通り過ぎたことになる。今週はこれといった重要な指標発表もないが、先週と同様ギリシャ問題などユーロを中心とした展開が予想される。ユーロは利下げとギリシャの混乱により下落リスクが高まった割にはそれ程大きな下げはみられなかった。それだけ市場はリスクを織り込んだとみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]  G20で日本への批判はなし

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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この日発表された米雇用統計は失業率が9%と予想の9.1%を若干下回った。一方、非農業部門雇用者数が8万人と予想の9.5万人を下回った事で発表直後は売りがみられた。しかし、9月と8月の数字が上方修正された事ですぐに買い戻しの動きが強まり往って来い。その後、G20でイタリアがIMFの監視下に入るといった具体的な進展が見られたこと。そして、日本の介入に対して各国の批判的な発言が見られなかった事や為替に関する文言が日本の主張そのまま反映された事でドル円は徐々に買いが強まった。結局この週に行われた大きなイベントリスクをなんとか乗り越えたことでドル円の下落リスクは遠のいたと見る。週の終値が一目の上限の雲の上で引けたことや上昇幅の38.2%戻しの78円を上回った事で今週は介入後の高値である79円50銭を試す展開とみる。

今週の予想レンジ 米ドル円:79円50銭~77円55銭(50%)

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[ユーロ米ドル]  少ないG20の成果

(ユーロ米ドル週足)

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(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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G20ではギリシャの国民投票問題などで翻弄され結果的にEFSFの機能拡充のための具体的な進展はみられなかった。メルケル首相がG20諸国からEFSFへの参加意向はほとんど示されなかったとのコメントで失望感からユーロは下落し、その後買い戻しが強まった。これは全く前日と同じ動きであったこともありユーロの下落はそれ程大きくないことを示しているとみる。週足の一目の雲までは届かなかったこともあり今週は雲の上値を目指す展開とみる。上値の目途は時間足の61.8%戻しでもある1.4ドルまでが精々だろう。下値は日足の61.8%戻しの1.3560がサポートなりそれ程今週は大きな動きは期待できないとみる。

予想レンジ:今週のユーロ米ドル1.4000~1.3560(61.8%)

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[豪ドル円]  成長率とインフレを下方修正

(豪ドル円週足)


(豪ドル円日足)

AUDJPY20111107_hiashi.jpg

RBAはこの日2011年から3年の豪州GDPとインフレ予想を下方修正すると発表。
10-12月GDPは前回予想の3.25%から2.75%へ引き下げた。2011年のインフレ率も従来の3.25%から2.5%へ引き下げた。これを受け市場はRBAが年内に更に追加利下げを行うとの観測が強まり上値の重い展開で始まった。しかし、その後G20や米雇用統計が難なく終了した事でリスク回避の動きが後退すると徐々に買い戻しの動きもみられた。週初には84円近くまで上昇し長い上髭を伸ばしたことや、このトップは下降トレンドラインでもあり超えられなかったため目先の天井を付けたとみてみる。
更に、このポイントにはパラボリックのSARも並んでいるなど強いレジスタンスになった。今週は底値を試す展開とみるが、ドル円が思った以上に底堅いことからその下落幅も限られるだろう。

予想レンジ:今週の豪ドル円82円20銭~78円00銭(50%)

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