ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-11

[全般]  ギリシャの次はイタリア

週明けの東京市場ではユーロが堅調なスタートを切った。早朝にパパンドレウギリシャ首相の辞任と同時に大連立政権樹立が合意したとの報道を受け政局の基盤が安定するとの観測が高まった。これにより、心配された第6次追加融資が滞りなく実施されるとの期待感がユーロの買いに繋がった。しかし、ギリシャ問題が後退する一方でイタリアへの懸念が浮上。ベルルスコーニ首相の信任が低下する中で財政再建が遅れる懸念が強まり始めた事でイタリア国債は下落し利回りが一時7%近くまで上昇。イタリアの経済規模はギリシャとは比較にならず、この問題が拡大すればユーロの根幹まで揺さぶられることになる。ただ、先行きは不透明感が強いことから欧米市場ではシュタルク理事の楽観的な発言などもありユーロ買い戻しの動きが目立った。また、先週じりじりと上昇が目立ったスイスに対しこの日はスイス中銀総裁が更なる追加介入の可能性を示したスイスが下落。これを受け円が受け皿として買いが強まる場面も見られたが、日銀の介入警戒感もあり結局この日は78円台でNY市場を終えた。今週はイベントが少ないことからイタリアや米国経済、そして日本の介入などちょっとした材料でも反応しやすい週になりそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]  78円を意識か

(米ドル円時間足)

USDJPY20111108_jikanashi.jpg

(米ドル円日足)

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週明けからドル円は上値の重い展開で始まった。ギリシャが首相辞任と同時に大連立政権が樹立した事で目先の追加融資を受けられることから市場には安心感が強まった。しかし、次はイタリアのベルルスコーニ政権の混迷が深まり国債が売られるなど欧州不安は消えないままだ。また、この日はスイス中銀総裁が更なる追加介入を示唆したことでスイスフランが売られると、安全通貨としての円に資金が流れこむとの観測から円買いが強まった。それでもドル円は介入警戒感もあることから78円台をなんとかキープして終わるなど、底堅さが目立つ。78円の一目の雲の上限にへばり付いていることから当局はこの78円を意識していると考えられる。このレベルを守り切ればいずれ買い安心感が強まるものの、反対に守り切れなければ再び円高の流れに戻されるだろう。

今週の予想レンジ 米ドル円:78円40銭~77円80銭

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[ユーロ米ドル]  ベルルスコーニの信認低下

(ユーロ米ドル日足)

EURUSD20111108_hiashi.jpg

週明け早朝に発表されたギリシャのパパンドレウ首相辞任と大連立政権樹立が同意されたとの報道でユーロは上昇して始まった。しかし、イタリアへのIMFの監視が入る事などで首相の信認が低下し財政再建への不安が拡大。これを受けイタリア国債が売られ利回りが一時6.67%まで上昇。7%まで上昇すれば金融支援を余儀なくされることから市場の不安は高まりユーロ売りが強まった。しかし、その後シュタルクECB理事が2年以内に危機は収まると発言し、市場の安心感が高まりユーロの買い戻しに繋がった。しかし、イタリアのベルルスコーニ首相の信任が急速に低下している中で今後の財政再建への不安は残り今後も一進一退の攻防が続くことになるだろう。ユーロは日足でみると一目の雲に突入し不安定な動きになりやすい。フィボナッチの38.2%戻しと雲の上限が1.38ミドルにかかっていることから上値は重いものの、長い下髭が連日続いていることからもみ合いになりそうだ。

予想レンジ:ユーロ米ドル1.3850~1.3700

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[スイスフラン円]  追加介入を示唆

(スイスフラン円日足)


(ユーロスイスフラン時間足)

EURCHF20111108_jikanashi.jpg

先週はギリシャ問題が市場を揺さぶる結果となりユーロ売ってスイスを買う動きが目立った。その動きを懸念してか、この日スイス中銀総裁や理事などから追加の介入を実施する事を示唆。ユーロもギリシャのパパンドレウ首相の辞任と同時に大連立政権樹立が合意したことを受けユーロ買いが強まる時と一緒になり上げ足を強めた。ギリシャ問題が一旦後退したのと同時に今度はイタリアの不安が高まる中で安全通貨としてのスイス買いの代わりに円を買う動きが強まりスイス円の下落が加速した。一目の雲の下限を下抜けし、終値もほぼ安値で引けた事で今日もスイス円の売りは継続すると見る。下値めどは61.8%戻しの85円80銭付近。

予想レンジ:スイスフラン円87円00銭~85円80銭

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