[全般]日米首脳会談で見えたもの
日米首脳会談では強固な日米同盟を確認し、懸念されたこれまでの円安の動きに対して米国からの言及はみられなかった。TPPや沖縄基地問題は残るものの米国が日本の立場を理解していることがこれで確認されたとみてよい。ただし、当局者による極端な円安誘導の姿勢を示すようであれば欧州だけではなく米国側から今後出かねない。逆に言えば、それがなければ自然な円安に対しては大きな障害はないとみることもできる。今週は本格的に日銀総裁人事を巡り思惑が交錯しそうだ。今のところ、最も有力な候補としては元財務官で緩和に前向きな黒田氏が挙げられている。予想通りであれば大胆な緩和期待から円売りが進むことになるだろう。
一方、欧州市場ではイタリア総選挙が始まりリスクが高まりそうだ。
モンティ首相が進める改革路線に対しベルルスコーニ元首相率いる中道右派が政権をとるようであれば修正が余儀なくされ、再び債務危機に火がつく恐れもある。また、2013年のユーロ圏経済見通しが下方修正された事もありユーロ下落を加速させることになる。しかし、イタリア選挙の結果だけでこれまでの行き過ぎた悲観論に再び戻ることはない。全体的に見てユーロ不安はかなり解消されてきており、イタリアも最終的には改革路線を歩まざるを得ない。市場はイベントを前にすると悲観的になり過ぎる傾向がある。
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[米ドル円]95円を再び目指す展開


日米首脳会談では円安に対する発言は一切見られず米国が日本の政策を支持しているという事が確認されたとみてよい。市場が徐々にそれを感じ始めてくれば円売りの流れが再び強まるとみる。現時点で財務省による外債購入の可能性は後退したものの、円高に戻るような時には再び外債購入の可能性をちらつかせることでドル円の底値は限られてきた。日足のボリンジャーバンドの中心線が92円70銭付近にありその手前で先週もサポートされた事で上昇トレンド継続が確認された。
日銀人事では安倍首相の意向に最も沿った人物と考えられる黒田元財務次官が候補の筆頭とされている。今週中にははっきりすることから、そうなれば円売りのきっかけになるだろう。その間にイタリア総選挙など下落リスクはあるものの、下値は限定的とみる。
今週のドル円予想レンジ:95円50銭~92円70銭
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[ユーロ米ドル/ユーロポンド]イタリア総選挙でひと波乱


先週末発表されたドイツの2月Ifoが予想を上回りそれまで上値の重いユーロがやや買い戻された。ところが、その後欧州委がユーロ圏の2013年経済見通しがマイナス0.3%に下方修正されたことを発表。ユーロの売りが再び強まりこの日のローソク足は流れの転換を示す寄り引同時線が表れた。今週は週初からイタリア総選挙が始まることからそのイベントリスクからのユーロ売りは先週ほぼ一巡したとみてよい。ユーロ圏の経済は今年後半にかけて緩やかに回復する見通しであることを市場はそろそろ見直してくる頃だ。イタリア選挙で中道派が勢力を伸ばしたとしても改革を止めれば自分の首を絞めることになる。前回のギリシャと同じように最終的にイベントが終われば下落リスクは後退する。
メルケル首相が1.3から1.4は正常の範囲と発言したことで市場はこのレンジを意識し始めている。ユーロポンドの上昇トレンドも継続していることからユーロ円同様に資金はユーロに再び流れ込むとみる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3500(61.8%)~1.3070
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[豪ドル米ドル]ダブルボトムを形成


RBA総裁は「中国経済の減速は終わった」「豪州は鉱業以外の一部の経済で活動が加速可能」とした中で「為替介入のハードルは高い」と発言。それまでの弱気のセンチメントから一転してオージー買いが急速に進んだ。
先週末にNYダウが再び1万4千ドルに乗せるなど世界的にも株価の上昇が目立つ。市場に安心感が漂い始めておりオージーの下落が終わり上昇に転じる週になるとみる。
前週付けた安値1.02前半を先週の半ばに再度下落。結果的に押し戻された事でダブルボトムを形成した。イタリア選挙の結果が出てユーロへの不安感が後退する時がオージーの再び上昇に転じる時とみる。
オージードル予想レンジ:1.0450(61.8%)~1.0280
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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