[全般]世界が注目した日銀の変化
今回の緩和策の変化の内容としては2%の物価目標を2年で達成させる。マネタリーベースを2年で2倍にする。国債買い入れをこれまでの1-3年から40年債まで広げる。そして、ETFやリートといったリスク資産を2倍から3倍に増加するといったもので、予想された内容と殆ど変わらなかった。しかし、一部の政策を次の26日の会合に持ち越すのではといった観測もあったが、今回はすべての緩和策を惜しみなく打ち出した。また、その分かりやすく説明するなど市場とのコミュニケーションを重視した姿勢に変化がみられた。更に、メンバーがほぼ全員一致で賛成に回ったことで黒田総裁のリーダーシップへの期待が高まった。発表前にはその実効性や出口戦略における長期金利上昇などの懸念が取り沙汰され、会合後は円高が進むとの観測が多く見られた。しかし、蓋を開けてみるとその変貌ぶりに市場はサプライズ。円安が一気に進んだ。
まるでスポンジが水を吸い込むように円はすべての通貨に対し下落。如何に市場のドル円のロングポジションが軽くなっていたかを示すものだ。
市場が注目したもう一つのイベントであるECB理事会は最終的にユーロが上昇。
ドラギ総裁は下期の回復は穏やかだが下振れリスクがあるとしし利下げの可能性を示唆したことでユーロは急落。しかし、利下げに関しての言及は市場が予想した程強いものではなく、キプロス問題を受けユーロを支える決意を表明。結果的にユーロは発表前のレベルを上抜け上昇。NY市場でも株価の上昇などからユーロは更に上昇して引けてきた。
一先ず大きな二つのイベントリスクが終了したことで市場のこれまでの悲観的なセンチメントが後退。クロス円を中心とした上昇が始まった。
今日は米雇用統計が発表されるが元々株式市場での強気の姿勢を妨げるものにはなりそうにない。
雇用改善傾向が持続が示されることになれば今度はドルの出口戦略観測からドル高期待が高まることになる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]これまでのパターンは参考にならず

黒田日銀体制はこれまでの日銀とは全くの別人に変貌したことを内外に示したことでドル円は予想以上の上昇となり96円台に再び戻された。
今回の会合ではアベノミクスによる日本の本気度を海外に知らしめたことから、これまでの常識的な相場の動きを想像すると間違う事になるかもしれない。
過去4年間におけるドル円は4月から5月に高値を付け円高が進行するというアノマリーも今回からは全く違うパターンに変わるとみた方がよさそうだ。
パラボリックは売りから買いのサインに転換。昨日の円安に市場の出遅れ感は強く、調整の下押しを待ったとしても届かない可能性が高い。
円安の流れが今回示された事でクロス円の本格的な買いが始まる可能性が高まったことでドル円の上昇力は前回の96円台を付けた時を上回ったとみる。会合前にポジションが殆どはけたことで買い余力は十分ある。
ドル円予想レンジ:97円00銭(ボリンジャー上限バンド)~95円80銭
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[ユーロ円/ユーロ米ドル]上昇サインに転換


日銀会合でドル円が上昇した時点ではユーロは対ドルで下落し、ユーロ円の上昇力は半減した。ECB理事会を控え一部で利下げへの期待もありユーロの対ドルでの買いは抑えられた。しかし、今回は大半の予想通り政策金利は据え置かれドラギ総裁は下半期の景気回復は穏やかだが下振れリスクがあることを指摘。これにより今後利下げの可能性が示されたとの判断から瞬間ユーロは下落した。しかし、これも予想内のものでユーロは直ぐに反転。欧米の株価上昇などからユーロはNY市場で更に上昇に転じた。キプロスやイタリア政局不安などへの懸念は依然として残るものの、日欧の金融政策の温度差は大きくユーロ円の底は大きく切り上がった。しかし、今日の雇用統計が予想を上回るようであれば米金利の上昇に繫がりユーロドルは上値を抑えられる。結果的にユーロ円のクロスの上昇も減速するとみる。キプロスショック前の高値である126円付近がレジスタンスとみる。
ユーロ円予想レンジ:126円00銭~123円80銭
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[豪ドル円]100円台割れは買いを入れる


朝方発表の豪州小売売上や住宅許可件数が予想を大きく上回ったことでオージーは上昇して始まった。しかし、日銀会合後のドル円の急騰によりドルが全面高となり対ドルでオージーは下落。上昇過程において98円台や99円付近では中期ポジションのオージー円の利益確定の売りが散見されるなど全般にポジションが軽くなったとみる。
99円ミドル付近から再びロングを作り始める動きがみられた。NY時間には心理的な大台である100円を狙った買いが強まり100円56銭まで上昇。このレベルでは短期筋の利食いも見られたが相場はまだ若く、第2ステージの上昇はまだ始まったばかりとみる。
機関投資家などのクロス円の買いはまだ始まっていないことから今後更なる上昇が見込める。今日は米雇用統計が発表されもし99円台に下振れするようであれば下値を拾っていきたい。
オージー円予想レンジ:101円50銭(2008年8月高値)~99円70銭(23.6%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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