[全般]ゴールデンウイーク越リスクを意識
今週は各国政策会合や米雇用統計など重要なイベントを控えることからリスク回避の動きが更に高まりやすく一つの山を越えることになりそうだ。
先週はドル円がほぼ高値圏でスタートし100円を超えるのは時間の問題とみられドルロングが積み上がった。結果的に100円には届かずクロス円も含め全般に荷もたれ感が出始めた。その後米国や中国の景気指標の悪化からこれまで上昇が続いていた金や株式相場など全般にロングポジションの調整売りが強まると為替市場でもポジションの巻き戻しの動きが入った。週末には日銀の展望リポートで2015年度の物価が2%に達するとの見通しが示されたが既に織り込み済みという事から円の買い戻しが更に進んだ。その日のNY時間には米1-3月GDPが予想を下回ると更に円高が進んだ。
日銀の緩和政策には出尽くし感があり、市場の注目は中国や米国などの景気動向、それに攣れて金や株式市場の動向に移り始めておりドル円の100円達成は一先ずお預けとなった。
今週は米国の雇用統計など雇用関連や個人消費、ケースシラーといった指標が発表されるほか、中国のPMIなど重要指標が目白押しとなる。また、FOMCやECB理事会など各国金融政策会合といった重要イベントも控える。
日本は大型連休にはいることから市場の流動性が低下するなかでこれらのイベントや指標発表では予想外のものが出れば上下どちらにも大きく振れやすい。特に、過去4年間でこの連休をピークに円高が始まったこともあり、先週100円を超えられずに調整に入ったドル円などは円高へ振れやすい地合いとなる。
しかし、一方では日本の機関投資家の外債買いや輸入勢などが連休中に下値で買いを入れている可能性が高い。また、日銀や政府もこの連休を境に円高に振れやすいことを当然見越しているとみられ何らかの措置をとる可能性も考えられる。
いずれにしても、今週はイベントリスクや4月高値説などを意識し値が飛びやすく注意して臨みたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]100円に届かず当面下値リスク高まる


三角もち合いは結果的に下に放れたことで当面100円を狙うのは難しくなった。
日銀展望リポートの示した2%の物価目標も民間予測とのギャップは大きく、市場も現実として2年後に達成できる可能性が低いとみていることも円の買い戻しを強めた。また、米GDP成長率も予想を下回るなど米景気回復への期待も後退するなど、今後の日本の行く末に不安もみえる。ただ、円安の流れがこれで終わったわけではない。4月4日の日銀会合で異次元緩和を始めたばかりで、その前後の92円台ミドルからの上昇に対する調整とみてよい。
日本の大型連休中に円高を仕掛けてくるとの見方が強く指標発表時には円高に振れやすくなっているものの、連休中は出遅れた輸入勢や機関投資家などがクロス円なども含め押し目で買いを入れてくる可能性が高い。前回の安値95円80銭の手前にはパラボリックSARも位置し、半値戻しでもあるこのレベルを下回るとそれこそ市場のセンチメントが変わる可能性が高い。その手前では口先介入などあらためて円安を促す何らかの動きが入るとみる。押し目では買いを入れておきたい。
今週のドル円予想レンジ:99円50銭~97円00銭(38.2%)
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[ユーロ米ドル]ECB会合での利下げ期待先行


どうも欧州勢は市場が始まると同時にユーロ売りを仕掛けるのが習慣になってしまったようだ。この日も5時過ぎにユーロ売りから入りNY時間の始まる前には1.2990まで下落。結果的にNYダウの上昇などから買い戻しが強まるなど1.2970付近からの底堅さが再確認された。
先週はドイツやユーロ圏経済指標が景気鈍化を示すものがみられたことや、ECBの利下げの可能性を示す発言などもありユーロは上値の重い展開が続いた。利下げ期待は大分織り込み始めたことで、もし今週のECB会合で据え置きとなれば買いの勢いの方が強まりそうだ。日足の一目では依然として上値を抑えているものの、週足一目では今週から雲から放れてくることから流れに変化が出やすい。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3200(週足一目基準線)~1.2950
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[豪ドル米ドル/豪ドル円]5月1日には雲のねじれ


日銀会合後のドル円の下落につれてオージーは欧州時間に1.0260まで下落するなど、オージー円の投げが対ドルでも上値を抑えた。その後は安値でもみ合いが続きNYを引けてきた。連休中は日本からの実需や機関投資家の買いが下値では買いが入るとの見方もあり、底堅い動きとみる。
日足の一目の雲をみると5月1日に雲のねじれが生じることから流れが転換する可能性が高い。この日はFOMC会合が開かれることや、次の日には豪州住宅許可件数や中国製造業PMIの発表を控える。
日本の機関投資家が外債投資を始めるにあたり相対的に金利の高いオージーは魅力的な通貨となる。
オージードル予想レンジ:1.0390(50%)~1.0260
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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