[全般]円安の流れ再開
週明けからイタリア大連立の合意が信任されたことで市場に安心感が広がって始まったが、ユーロ圏の失業率が史上最悪を更新するなどECB理事会での利下げ期待が高まった。ECBは利下げに踏み切りマイナス預金金利の可能性まで示されたことでユーロは下落。結果的に週末にマイナス金利の話は否定され上昇。米国では経済指標が全般に景気回復への懸念を示すものであったことで量的緩和の継続期待が高まったがFOMC会合では特に目立った内容はみられなかった。ADP雇用統計が予想を下回ったことで週末の雇用統計への懸念から株や金原油などが下落。
結果的に非農業部門雇用者数は16.5万人と予想の14万人を上回り失業率も前月の7.6%から7.5%に低下したことでリスクオンの動きが一気に進み円も全面安の展開で終了。
リーマンショック後の大型連休の時期には欧州債務問題などを発端とした円高が毎年進んだ経緯から市場は神経質な展開となったが、その懸念も今年はその可能性は殆ど消えた。
これまでの円高が進む状況から日本が大きく転換したことを示すものであり、円安再開の始まりとみてよいのではないか。
今週は大型連休を終えた日本勢が返ってくる。休み前にはイベントリスクやアノマリーへの警戒感などから円絡みのポジションは大分解消されており円売りの動きが再開する可能性が高くなった。
特に米国雇用統計が4月だけではなく2月と3月も上方修正されたことでFRBの金融政策スタンスに変化が生じる可能性もあり、今後数か月の雇用指標次第では量的緩和の見直しも考えられる。
円もマネタリーベースが過去最大規模となり今年末の200兆円達成は確実とみられる。
また、欧州サイドでもECBが更なる利下げの可能性を示したものの、その後オーストリア中銀総裁がマイナス預金金利に関しては具体的な計画はないとあらためて否定。これは、市場に期待感を持たせ過ぎたことで火消しに回るなど、結果的にユーロの下落に歯止めをかけた。
勿論、米国の景気指標の減速や中国など新興国の景気懸念、イタリア政局の混乱など円高へ押し戻される懸念材料は燻るものの、それらは先週一週間でかなり払しょくされた観がある。
今週末はG7もあり円安が進むとけん制発言が出るとの見方もあるが、既にG20ではお墨付きをもたっているだけに影響は限定的とみる。慎重ながら今週は再度100円を試し上抜けする可能性が高まったとみる。
イベントリスクや米国雇用統計の結果を受け投資家のリスク志向は高まりクロス円も全般に底堅い動きが期待できそうだ。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]大型連休明けにも100円トライ


連休中はFOMCやECB理事会、米雇用統計といった重要なイベントや指標が発表されることや、連休明けの円高へのアノマリーなどリスクが高まることからポジションは大分軽くなっている。しかし、先週末の雇用統計で既に円安が進んだことでこのレベルからは流石に買いにくい。雇用統計発表前の98円前半付近までの下げが期待できるが、出遅れた買いが並ぶことからかなり難しい。週末にG7を控えることから円安が進み過ぎればけん制発言がでやすいものの影響は小さいとみてよい。
100円というレベルは意識されるものの、99円後半と100円の差など実需の観点から言って意味はなく実際は達成しているのと変わらない。単なる心理的なものだけだ。
抜けてしまうと寧ろ100円がサポートとして意識されることになる。
今週のドル円予想レンジ:101円00銭~98円20銭(50%)
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[ユーロ米ドル]ユーロ円の買いに支えられ

ECBが0.25%利下げと共にマイナス預金金利の可能性を示したことに対しオーストリア中銀のノボトニー総裁は「具体的な計画はない」と否定。市場へのメッセージが強すぎことで火消しに回ったような発言と捉えられた。ECBにとって0.5%という政策金利が既に出尽くしたものであり、マイナス預金金利という言葉は市場へまだ手段が残っているという事をしめそうとしたのかもしれない。今週月曜日にはドラギ総裁の講演があり、マイナス預金金利に対しどのような発言をするか注目される。
利下げが行われた事やイタリア政局が一先ず連立を組んだことで落ち着きを取り戻しており、目先はユーロ売りのリスクは後退。市場は雲の上限の1.3230付近を意識していることから一旦は上値を抑えられそうだ。先週の円安の流れが継続されるようであればユーロ円の買いがユーロを支えることになる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3340(61.8%)~1.3030
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[豪ドル米ドル/豪ドル円]イベントリスク終了で今週は山場


先週はFOMCやECB理事会のイベントや雇用統計など重要な指標発表が行われた事でリスク回避の動きでオージーは不安定な動きが目立った。また、日本が大型連休の狭間であることやメーデーで休場となる市場が多く見られたこともリスク通貨としてのオージーの上値を抑えた。先週の米雇用統計が予想以上の回復を示したこともあるがイベントリスクが終了したことからオージーは大幅上昇となった。
今週はRBA政策会合が開かれると同時に小売売上や貿易収支、雇用統計といった重要指標が発表される。また、中国も貿易収支やCPI,PPIなどオージーに影響を与えると予想される。また、ゴールデン休暇明けの東京市場で円安が更に進めばオージー円の買いが強まるとみる。NYの株式市場が高値を更新するなど世界的に楽観的なムードが漂う中でリスク通貨としてのオージーが本格的に上昇するか今週が山場となりそうだ。
今週のオージードル予想レンジ:1.0440(61.8%)~1.0280
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
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