ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2013-05

[全般]急速なドル高調整に警戒

ドル円は先週末のNY市場であっという間に103円台に乗せるなど、ドルの上昇がここにきて弾みがついてきたが今週はその調整の動きに注意が必要だ。
先週は米国経済指標の悪化が相対的に目立ったものの週末に発表された景気先行指標やミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回る良好な結果を受けドル買いが強まった。
この結果だけでドルが上昇したのではなく既にドル買いの下地は出来ていた。先週はタカ派のロッサー・フィラデルフィア連銀総裁だけではなくハト派のウイリアムズ・フィラデルフィア連銀総裁までも量的緩和早期終結の可能性を示していた。時を同じくしてIMFも量的緩和縮小には段階的な解除と適切な情報開示を求めた。FRBとしてはいきなり解除というのは影響が大き過ぎるため、徐々に市場にメッセージを送り出してきたとみる。
今週22日はバーナンキ議長が経済見通しについて議会証言が行われ、市場は量的緩和への何らかの発言が出るのではといった期待が先週のドル高に反映されていると思われる。しかし、この時点では未だ緩和解除といった話を出せば株や債券市場への影響が大きく、今回は見送られるとみている。そうなれば、一時的にドル高調整のリスクが高まりそうだ。
米国は日本の緩和強化による米国債購入への期待があるとの噂もあるが、円安に対する批判がみられないのもその辺の事情があるかもしれない。
一方、日本サイドでは安倍首相が17日に成長戦略第2弾を発表。第三の矢として設備投資を従来よりも1割増の70兆円規模に引き上げる目標を掲げた。これを受け円安への下地も出来たところでドル高の勢いが強まったことからドル円は103円台に乗せてきた。100円を目の前にもみ合いが続いていた時から1週間余りで6円近い上昇となった。ここまでは殆ど戻しがみられないことからそろそろ調整の動きも気になるところだ。今週は日銀会合も控えており、その前後は要注意だ。
また、ユーロの下落も目立った。
ECBが中銀預金金利を引き下げる場合の準備体制について調査を行っているとの観測や、ECBメルシュ専務理事の「預金金利引き下げも選択肢」といった発言からユーロ売りが加速した。この話も既に何度か出ていることからやや売られ過ぎの観もある。
今週はドルや円、そしてユーロなどの調整の動きに今週は注意しながらも調整後も円安ドル高の流れについて行く。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]日銀会合を控え調整も

(米ドル円時間足)


(米ドル円日足)

USD_JPY_20130520_hiashi.jpg


100円を上抜けしてからのドル円は殆ど戻しらしい戻しがみられない。
これまでは2進1退の動きから上昇したことで長期的な円安が作られてきたが、一方的な上昇になる時には注意した方がよい。ただ、それだけ買いの勢いが強いことでもありこのまま105円に近いレベルまで行ってしまう事も十分考えられる。
日足チャートをみるとこれまでの上昇サイクルは6-7円の割合で上昇後調整が入っている。今回は98円後半から93円30銭まで約6円50銭上昇してきたことで94円手前では調整が入りやすいが、いずれにしても円安の流れが変わるわけではない。日銀会合では新たな追加緩和が打ち出されない時には押し戻しのチャンスもありそうだ。

今週のドル円予想レンジ:105円00銭~101円30銭

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[ユーロ米ドル]ECBのマイナス預金金利期待

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20130520_jikanashi.jpg


ユーロの下落は止まらない。
ユーロの下落というよりもドル上昇がユーロの上値を押し下げているといった方がよいだろう。また、先週末にはECBのマイナス預金金利の話が広がりユーロを更に押し下げた。
ECBが中銀預金金利を引き下げた場合の銀行の準備体制について調査を行っているとの観測が強まった。また、ECBのメルシュ理事やクーレ専務理事も預金金利引き下げの可能性について言及したこともあった。この話は前回のECB理事会でも話し合われており、市場には大分織り込んできた。ギリシャの格付けが引き上げられ融資が承認された事やキプロスが支援金を受け取ったことなどから債務危機への懸念は後退。南欧債利回りは通常レベルまで低下し株価も最高値を更新するところも目立った。ユーロ売り材料は今のところマイナス金利だけとなった。4月の安値に近付いていきたことでそろそろ過度な下落にもブレーキがかかる頃とみる。

今週のユーロドル予想レンジ: 1.3000(雲の上限)~1.2750(4月4日安値)

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[豪ドル米ドル]急速な下げに歯止めかからず

(豪ドル米ドル週足)



オージーの対ドルでの下落は止まらず2週間で約600ポイントとなった。
ドル安がその下落の主な原因ではあるが、更に年内にも追加利下げ観測があることや金価格が下げ止まらないことも下げを加速させている。円安の流れが強まる時には円キャリーによるオージー買いがこれまでみられたが今回はその兆候がない。寧ろ、今回の一方的な下落は長期ポジションの投げが入っていると考えられる。世界的な株価上昇でリスクオンの動きが強まるが高い為替レベルや金利低下で投資への魅力は薄く下落は暫く継続とみる。
対円ではレベル的には高止まり状態であり、対円では97円付近に来れば買い意欲は高いとみる。割安感が出始めるまでじっと買いは我慢。

オージードル予想レンジ:0.9920~0.9570(50%、12年5月安値)

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