[全般]緩やかなドル高継続
日銀会合ではマネタリーベース現状維持で予想通り市場への影響はみられなかった。その後の黒田総裁記者会見では長期金利抑制に引き続き尽力するとし金利上昇は容認しない姿勢を示した。これを受け円売りの動きが強まったが、バーナンキ議長証言を控え値幅は限定的となった。それだけ、今の市場は円に関する注目度は低くドルへの関心が高まっているという事だ。
バーナンキ議長議会証言では最初に時期尚早の引き締めは景気回復の鈍化や終了、金利上昇などのリスクがあり量的緩和維持の姿勢を示したことでドルは下落。しかし、その後の発言で雇用市場の改善が継続すれば今後数回の会合で資産購入を縮小する可能性があることを示すと一転してドルは全面高となった。
その後未明に発表されたFOMC議事録では複数のメンバーが経済成長が持続すれば早ければ6月にも債券購入ペースを減少させるとの意見が出ていることが明らかとなった。
これらを総合してみると、米国は今後の経済指標、特に雇用関連に関して注視しており改善が明らかとなれば徐々に量的緩和を解除する方向に向かう事は間違いない。
そうれであれば今後の指標を見極める必要があり急速なドル上昇にはなり難く、指標の度に一喜一憂しながらドルの緩やかな上昇が継続することになる。
バーナンキ議長は量的緩和縮小に関しての可能性を示唆したものの、引き締めという事には否定的な意見は変えていない。株価や地価上昇などのバブルを防止したいという事も背景にありそうだ。
日銀に関しては市場の関心は不安定な長期金利動向だが、0.9%付近というのは一年前のレベルであり総裁はコントロール内という事から容認姿勢を示し、市場に安心感を与えた。今回の記者会見も黒田総裁の手腕を示す格好となり円安の流れも緩やかではあるが継続することになるだろう。
今日のNY時間に発表される新規失業保険申請件数はバーナンキ議長発言にもあるように雇用重視の構えを示しただけに注目される。
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[米ドル円]クロス円の売りに押される

日銀会合では予想通りの結果ではあったが長期金利上昇に関するものはなく失望感が広がった。その後の黒田総裁記者会見では長期金利上昇を容認しない構えを示したことで円売りの動きが強まったがバーナンキ議長発言を控え値幅は限定的となった。
バーナンキ議長の緩和継続発言でドル売りが進んだが、その後雇用の改善次第では数回の会合後に量的緩和縮小の可能性を示唆したことでドルは一気に全面高となった。他通貨はそのままドル高で引けたがドル円は後場に入り売りが強まった。クロス円などの円買戻しの動きがドル円の上値を抑えた。円ではなくドル中心相場のなかでドル円の上昇はこれまでとは異なり緩やかなものになりそうだ。
ドル円予想レンジ:103円70銭~102円70銭
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[ユーロスイスフラン]スイス上限調整発言


ジョーダンスイス中銀総裁は欧州時間に「必要に応じてスイスフランの上限を調整することは選択肢の一部」と発言。これを受けユーロスイスは1.2520付近から一気に1.26台に乗せてきた。その後、バーナンキ議長発言によりドルが全面高となったことからドルスイスも上昇。ユーロスイスはこの日の高値1.2650を付けた。その後は利益確定の売りに押されたものの引けにかけて再び買いが強まった。
スイスは過去に何度もこのような実弾や口先介入を行っており、結果も出していることから市場は素直に反応してくる。
時間足では上昇チャネルが継続しており昨日の高値を再度試す展開とみる。
ユーロスイス予想レンジ: 1.2650~1.2560
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[豪ドル米ドル]クロス円の買いが入らず下落継続


米ドルの上昇によるオージー売りが止まらない。
東京市場では前日からのオージー買いの勢いもあり底堅い動きで始まった。しかし、バーナンキ議長会合を控えドル買いの動きが強まりじりじりと上値を下げた。
NY時間にはバーナンキ議長の緩和政策継続の話から一時0.98前半まで上昇したもの、その後一転して量的緩和解除の可能性が示唆された事でドルが全面高となりオージーは0.9660まで下落。その後は安値圏でもみ合いが続いている。
金価格の下落が止まらないことから金産出国であるオージー売りがこのところ止まらず、ファンド勢などからの売りも散見される。クロス円の買いも入らないことからオージーは売られやすい地合いは変わらない。
今日の10時45分に発表される中国5月製造業PMIで予想の50.4を下回ると売り仕掛けが入る可能性が高い。
オージードル予想レンジ:0.9720~0.9600
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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