[全般]同じ繰り返しのバーナンキ議長発言
アジア市場では議長発言を控え既にドル売りが進んだ短期筋のショートカバーの巻き戻しもみられたが、株式市場も含め慎重な動きが目立った。
注目のバーナンキ議長の最初に発せられた内容が「見通せる限りの将来において、極めて緩和的な金融政策が適切だ」とし、ドルは一斉に下落。ドル円も1円近い下落となった。
しかし、その後「FRBは資産買入れ縮小を年内に開始し2014年半ばに終了させることが適切」、「量的緩和縮小は景気と金融の動向次第」としたことで先週と同様にこれまでの内容を繰り返した。結果として、長期金利が低下し株式市場の混乱も見られないなど、量的緩和縮小をしても緩和政策を継続することを市場が受け入れ始めたことは議長の思惑が成功したという事だろう。
出口戦略を巡りFRB内で意見が分かれているという事を伺わせるような、議長発言には今後どちらにもハンドルを切れるような言い方が多い。結局、市場には不透明感が漂う状況が9月のFOMCまで継続することになりそうだ。
結果的にバーナンキ議長の発言前と後でドルのレベルは大きな変化はなく行って来い。
バーナンキ議長証言に隠れ、この日発表された米国指標に反応は鈍かった。
住宅着工件数と許可件数は予想を下回るもので議長の発言内容が示された時と同時に出たことで売りを加速させるものとなった。一方、ベージュブックでは全地区で控えめながら穏やかな成長がみられ、大半の地域で製造業が拡大したと発表。市場の反応はなかったものの、FOMCではこの結果を参考にすることから、量的緩和縮小への道筋に変化はないとみてよい。
注目のイベントも終わり市場はそろそろ夏休みに入るところもあり、値動きは徐々に縮小傾向に入るとみる。
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[米ドル円]レンジ内での動きに
前日にドルロングが切らされて下落したが、昨日のアジア市場ではその反対にショートが炙り出されるなど、目先の投機的な動きに終始した。バーナンキ議長の発言で一喜一憂したことで今回の議会証言を前に仕掛けやすくなっていたようだ。結果的にバーナンキ議長の発言内容は今後も緩和政策を継続するが、量的緩和縮小は景気次第で実施するというこれまでと大きな違いは見られなかった。今後も米景気指標を見極めながら9月のFOMCに向かって緩やかなドル高に向かうとみる。ただ、これから夏休みを迎えることから大きく動きにくく、レンジに入る可能性が高い。
目先では昨日の証言内容が発表された直後の安値99円付近を底に戻し99円95銭の高値でのレンジ内での動きを予想する。
ドル円予想レンジ:100円00銭~99円00銭
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[ポンド米ドル]ユーロを売ってポンド買い
昨日発表された英国6月失業率は4.4%と先月の4.5%から低下した。同時に発表された英中銀政策委員会(MPC)議事要旨では現在の金融政策維持を全員一致で決定したことが明らかとなった。前回反対に回ったフィッシャー理事やマイルズ委員も賛成したことを市場は好感。ポンドは対ドル対ユーロで上昇した。これまでネガティブ材料が多かっただけにショートが炙り出された格好となった。NY時間にバーナンキ議長証言の内容が伝わりドルが一斉に売られた事でポンドはこの日の高値1.5265まで上昇。その後は利益確定の売りに押されたものの、全体にショートが残っており底堅い動きで終了。
失業率が低下するとは予想外であり、ユーロ圏の雇用状況と比較すると相対的にポンドが買われやすい。ただ、積極的な買いも出にくくショートカバーが終われば再び売り戻しの動きが強まるとみる。上値はボリンジャーバンドの位置する1.5260付近と50%戻しの1.5280が目安となる。
ポンドドル予想レンジ:1.5260(BB)~1.5150
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]緩やかな上昇
オージーは全般に底型動きが続いている。ただ、対ドル対円では目先の天井に近づいており、もう一段上のレベルを狙いに行けるか試されそうだ。対ドルでは0.93ドルから0.9350にかけて強いレジスタンスがあり、対円でも93円は心理的にも売りが並びやすいレベルでもある。目先ドル円は100円台では売りが出やすいものの、オージードルは上値を試す展開が予想される。
バーナンキ議長発言で米長期金利が低下していることからオージーは対ドルで再度1.93をNY市場で試す展開とみるが、その時のドル円が上値を抑えることで緩やかな上昇にとどまりそうだ。
オージー円予想レンジ:92円30銭(76.4%)~91円50銭
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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