ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2013-08

[全般]米国と日欧の金融政策ギャップ拡大

FOMCが終わり一時は量的緩和縮小時期の先送りが囁かれドル売りが進んだが、一転してドルが全面高となった。
アジア市場では最初ドル安の動きが残ったものの、中国の製造業PMI が予想を大きく上回ったことで景気減速懸念が後退。これを受け日経平均が上昇に転じるとドル円やクロス円の買いが強まった。FOMCでは結局フォワードガイダンスの議論はなく、一方でGDPやADP雇用統計が予想を大きく上回るなど米景気へと市場の関心が移り始めた。
欧州市場が始まりBOEやECBの政策会合において現行の政策金利を維持するなど緩和策の継続を示した。ECBのドラギ総裁は「今の金利水準で終わりとは思っていない、長期に渡り現水準かそれを下回る水準に維持」と発言。最終的に量的緩和終了を目指す米国に対し欧州の更なる緩和政策を推し進めようとする政策の違いがここ来て改めて示されドル高が進んだ。
また、NY時間に発表された新規失業保険申請件数は32.6万件と予想の34.5万件を下回り5年半ぶりの低水準となった。また、その後発表されたISM製造業景況指数も55.0と予想の52.0を大きく上回った。これは2年ぶりの高水準であり米国景気回復期待の高まりからNY株価は最高値を更新すると同時に米長期金利も上昇。
米国の量的緩和縮小がこれまでの9月というシナリオに逆戻りした格好だ。
今日はいよいよこの夏一番といってよい注目の雇用統計が発表される。
この数字如何で改めて市場は9月のFOMCで量的緩和の縮小期待が高まることになる。
ADP雇用統計や新規失業保険申請件数がこれだけ好調な地合いを示しただけに、予想の18.5万人増からそれ程大きな下振れはないとみてよい。
今日も発表を待たずにもう一段のドル買いが進む可能性が高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]ドル買い始まったばかり

(米ドル円日足)



前日のFOMCでドル円は97円60銭近くまで下落。97円ミドルはこれまでも書いたがかなりのクルーシャルポイントであり、ここが抜ければ市場のセンチメントは大きく変わっただろう。それだけドルロングのポジションは軽くなっていたことになる。日経平均株価は中国PMIの発表から一気に上昇したことでこれまで買いを抑えていた米系などを中心とした纏まった買いが入り上昇。NY市場では新規失業保険申請件数やISM製造業が米国景気回復の底堅さをあらためて表すものとなった。NY株価は軒並み最高値を更新すると同時に、米長期債利回りは前日から0.12%上昇。金融相場から業績相場へと変わる兆しがみられる。今日は雇用統計の発表を控え本来は慎重な相場展開が予想されるものだが、ドル買いの勢いはまだ始まったばかりで強い。発表直前は売りが出たとしても買い遅れたところは下値を支えてくるとみる。

ドル円予想レンジ:100円60銭(76.4%)~98円90銭

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[ユーロ米ドル]追加緩和姿勢も反応薄

(ユーロ米ドル日足)



アジア市場からドル高の動きが強まったことでユーロは上値の重い展開で推移。ECB理事会では政策金利を予想通り現行の0.5%に据え置くことを決定。その後ドラギ総裁の記者会見で「今の金利水準で終わりとは思っていない、長期に渡り現水準かそれを下回る水準に維持」と発言したことでユーロ売りが一時的に強まったものの、実際に具体的な動きはなかったことですぐに買い戻された。しかし、その後米国経済指標が好調な結果を示したことでドル買いの勢いが増したことでユーロは下落。この日の最安値近辺で引けてきた。
NYの引け際にはイタリアのベルルスコーニ元首相の有罪判決が下されたと伝わったが特に影響はなかった。ただ、今後政局不安が拡大する可能性もあり注意したい。
結果的にECBとFRBの政策の違いが明らかとなったことでユーロ売りは更に進むことになるだろう。パラボリックのSARが1.3120にありフィボナッチの38.2%戻しも同じレベルに控える。ここを下抜けすると1.30割れが視野に入る。

ユーロドル予想レンジ:1.3240~1.3120(38.2%、パラボリック)

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[豪ドル米ドル]クロス円の買いで下げ止まる

(豪ドル米ドル日足)



朝方発表された中国製造業PMI が50.3と予想の49.8を上回り中国景気減速懸念が後退。アジアの株式市場は全面的に上昇基調となったことでリスクオンの動きが強まった。オージー円での買いも出たことでオージードルも0.89ミドルから後半で底堅い動きが続いた。というよりも、クロス円の買いで何とか下落をとどめた格好にみえた。しかし、NY市場で発表された米経済指標が米景気回復の兆しを示したことから米長期金利が上昇。金利差からのオージー売りが再び強まり0.89割れ直前まで売り込まれた。
既に市場はオージーに対する失望感が強く売り意欲は衰えていない。今日の米雇用統計で再び9月のFOMCで量的緩和縮小期待が高まるようなら0.89を割り込んでくるとみる。

オージードル予想レンジ:0.8980~0.8790(76.4%)

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