ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2013-09

[全般]FOMC後の市場の動向

いよいよ今週はFOMC会合が開かれ量的緩和縮小が実施されるか市場の注目が集まる。
先週は東京オリンピック開催決定を受けた東京市場はお祭り気分が高まり円安で始まった。
また、GDP改定値も大幅上方修正するなどその勢いに乗り消費税引き上げに向けて動きだし法人税引き下げや5兆円超の経済対策などが検討に入った。アベノミクスへの信認が高まることで円売りの動きが活発化した。
また、シリア攻撃も化学兵器放棄を求めるロシアの提案を米国が受け入れたことで地政学的リスクは後退。
更に、中国PPIや小売売上などの経済指標が予想を上回ったことでアジア市場全般にリスクオンの動きが強まった。
これら好材料に対し、米国景気指標は新規失業保険申請件数や週末発表の小売売上が予想を大きく下回ったことから量的緩和縮小に対する不透明感が拡大。
週末には日経新聞がバーナンキ議長の後任人事でオバマ大統領がサマーズ元財務長官を指名する方向で最終調整に入ったとの報道でドルは上昇。その後、ホワイトハウスはまだ決定していないと否定した。しかし、これは日経の勇み足ではなく既にその方向に動き始めているもので、最終的な決定ではないという意味で否定されたものと考えてよい。
色々な思惑が交錯するものの、結果的に日本のアベノミクスへの信認が上向き始めたことや、中国の景気回復、そしてシリア情勢のリスク後退。
米国の景気はまだら模様ながらこれまでの流れをみると量的緩和縮小は今回実施される可能性が高いとみることが出来る。
市場は既に実施を織り込みながら動き出している。注目は量的緩和縮小規模やフォワードガイダンスにおける失業率目標の低下など、更なる緩和政策継続に向けた強いメッセージを打ち出す可能性が高い。シリア情勢もしかりで短期的にドル売りが強まるリスクもあるが、中長期的な視野でみるとドル高円安の流れは継続されるとみてよいだろう。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]量的緩和実施で一時的な売りも

(米ドル円日足Ⅰ)


(米ドル円日足Ⅱ)

USD_JPY_20130916_hiashi_2.jpg

景気見通しが上方修正されたことで消費税引き上げに向けた動きが始まり、それを前提とした法人税引き下げや5兆円超の経済対策の検討に入った。アベノミクスが海外で評価されることで円安の勢いが出始めている。後は、FOMCで量的緩和縮小が実施されることでドル高が始まればドル円は7月の高値101円ミドルを試す展開が予想される。このレベルは76.4%戻しでもあり意識されそうだ。ただ、緩和縮小に際してフォワードガイダンスの見直しや、一時的に株価を押し下げる事でドル安の動きが強まるリスクが残る。
或いは、もし量的緩和縮小を今回見送るようであればドル売りが加速することになる。
下値目途としては直近高安の50%戻しとなる98円付近とみる。
その様な一時的な下振れリスクを頭に入れながら長期のドル円上昇トレンドに対するポジションをキープしておきたい。

今週のドル円予想レンジ:101円40銭(76.4%)~98円10銭(50%)

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[ユーロ米ドル]ギリシャ支援とドイツ選挙

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20130916_hiashi.jpg

13日に行われた財務相会合ではギリシャへの追加支援問題が浮上。来週は注目のドイツ総選挙が実施されるだけに、この会合では深入りを避けたドイツだがギリシャ問題は今後再燃しかねない状況となっている。また、イタリア連立政権もここにきて不透明な状況となっている。今週のFOMCが終わった後には再び欧州債務問題に市場の注目が移りそうだが、ひと頃とは大分状況は変わってきた。
米国の緩やかな景気回復や中国の景気底入れなどで欧州景気も一時期の危機的状況から抜け出し始めている。ECBも追加利下げを示唆しながらも景気回復への自信を示すなどユーロに対するリスクは後退している。
今週は米量的緩和縮小実施が予想されており、金利面ではユーロ売りドル買いとなるが既に市場は織り込み始めている。米長期金利も先週末には2.9%付近まで押し戻されており、実際に実施されたとしても緩和政策の継続を強く示すようであれば上昇リスクは少ない。
1.31ドルを底に上昇に転じたユーロだが先週末の二日間は下髭の長い陰線が現れており、下げたところでは買い意欲が強いことを示している。
今週は下押ししたところでは買いを入れておきたい。再度1.34ドル台を試す展開を予想する。

今週のユーロドル予想レンジ:1.3400~1.3170

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[豪ドル円]FOMCまで雲に沿って上値の重い展開

(豪ドル円日足)


(豪ドル米ドル時間足)

AUD_USD_20130916_hiashi.jpg

ソーサーボトムからプラットフォームを形成し始めたが結局押し戻されてしまった。
結局一目の雲を上に抜けたもののその後は失速し雲の上限に沿って下落傾向に入っている。
ただ、対ドルでは米ドル金利長期金利が低下したこともあり底堅い動きが続いている。
8月28日に上昇に転じてから当面のレジスタンスとみられた92円ミドルを超えたことでひと頃の悲観的な見方が後退。中国の経済指標が景気底入れを示唆したことでもオージーを支えている。また、先日の総選挙で政権交代したことで期待が高まっている。
今週のFOMCというビッグイベントを終えるまでは買いを入れにくくずるずると値を切り下げる状況は続きそうだが、しっかりした基調は継続するとみる。

オージー円予想レンジ:93円00銭~90円00銭(基準線、50%)

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