ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2013-09

[全般]米財務問題と雇用統計リスク

先週は複数の連銀総裁発言や米経済指標の発表などから量的緩和縮小時期を探ろうとする動きがみられたものの、結果的に不透明感を増しただけだった。また、米国暫定予算の合意が難航したことでデフォルト懸念の高まりからリスク回避の円買いの動きが強まった。
一方、日本では消費税引き上げに伴い経済政策として法人税率引き下げを早期に検討開始するとの報道で円売りの動きもみられた。
米国財政リスクによるドル下落リスクに対し米国株式の下落や債券利回りの低下でドル売りが進む一方、アベノミクスへの期待による円安が交錯。結果的に方向感が掴み難く不安定な相場となったことでリスクオフの動きが先行した。
今週は月曜日の30日にその米暫定予算期限を迎え、成立できない場合にはデフォルトに陥る可能性が高まりリスクオフによる円高が更に進むことになる。もし、成立されるようであれば市場はリスクオンから一気に円安が進むが難航が予想される。
また、週末には米雇用統計が発表され、量的緩和縮小時期を予想する重要な指標となる。この発表前にはADP雇用統計や新規失業保険申請件数などで市場の思惑が高まり乱高下が予想される。
一方、日銀政策決定会合では特に追加緩和を打ち出す予定はなく、何も出なければ一時的な円買いに繋がる。
豪州でもRBA政策会合が開かれるが、依然として豪ドル高へのけん制発言も出やすく先週から始まった調整売りが更に強まることになる。
また、欧州ではECB会合が開催されるが前回同様に追加緩和も含めた強気の緩和姿勢を示すようであれば豪ドル同様ユーロ安も進むことになりそうだ。
しかし、これらのリスクは市場では予想されたものでその影響は限定的とみる。
全般には米国金融政策の行方と財政問題が市場の最も注目するテーマとなる。財政問題や緩和縮小への見通しが少しでも見えてくれば市場のセンチメントは一気にリスクオンに変わる可能性が高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]もみ合い継続

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

USD_JPY_20130930_jikanashi.jpg


フィボナッチの50%戻しとなる98円75銭を中心としたレンジ相場は今週も継続。
米財政問題や量的緩和縮小先送りとなったことで市場には不透明感が広がりリスクオフからの円買いが進んだ。中期的な上昇トレンドにおける一時的な下げ要因ではあるが今週もその余韻は残りそうだ。
先週は週初始値99円40銭が高値で週末終値がほぼ安値98円10銭で引けたことで週足は最も弱気の大陰線(陰の丸坊主)が出てしまった。一方、日足をみると上昇トレンドラインが依然としてサポートになっており、下落幅は限定的とみる。
今週は日銀会合や米雇用統計、そしてクロス円に影響を及ぼすとみられるRBAやECB会合といった重要なイベントが多い。市場はイベントに対してはリスクとみてポジションの縮小に動きやすい。ドル円は先週大分上下に振らされたことから全体のポジションはそれ程偏りがみられない。ただ、クロス円の売りが更に強まるようであれば19日の安値97円75銭付近を再度試す展開とみる。

今週のドル円予想レンジ:99円60銭~97円80銭

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[ユーロ円/ユーロ米ドル]ECBの資金供給と米経済指標

(ユーロ円日足)


(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20130930_hiashi.jpg


中期的なユーロ円上昇は継続しており一時的な戻しを伴ったとしても底堅い動きが予想される。
対ドルでは1.35ミドルで上値を抑えられているものの、今週はドル売りの流れにより高値を超えていく可能性が高く、今年高値となる1.37ドルを目指す展開も予想される。
ただ、ドル円の上値は重くその綱引きでユーロ円の上昇も限定的となりそうだ。
ECB会合では長期資金供給の再開や追加緩和を示唆する可能性はあるものの、これまでと大きな変化はないとみられる。一方、米国経済指標や各連銀総裁の講演が相次ぐことからドルの下落リスクは依然として燻ぶる。
テクニカル的にみると、ユーロ円は階段上で上昇しており、その上昇幅は4円から4円50銭程度だ。131円60銭を下回るとこのシナリオは一先ず仕切り直しとなるが、131円80銭付近が強いサポートとなる。

今週のユーロ円予想レンジ:136円00銭~132円00銭

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[豪ドル円]雲の中へ押し戻される

(豪ドル円週足)


(豪ドル円日足)

AUD_JPY_20130930_hiashi.jpg


91円70銭の底がサポートされるようであればヘッドアンドショルダーが形成されたが、そのサポートは破られた事でもう一段の下落の可能性が高い。週足の一目の雲から上に抜け出たと思われたが先週は再び雲の中へ押し戻されたことで弱気のセンチメントが広がった。
ただ、週足の転換線が位置し、日足の50%戻しとなる90円40銭を下抜けしていないことから下落転換には至らず、まだ調整の域を脱していない。
今週はRBA会合が開かれ、これまでの利下げの効果の様子見となり現状維持が予想され大幅な豪ドル売りには繋がりそうもない。
会合以外にも小売売上や住宅着工、貿易収支など重要な豪州経済指標が発表されるが中国の景気回復傾向から指標には期待が高まる。また、その中国でもPMIが発表を控え景気回復期待が高まれば豪ドルの反転に繋がりそうだ。

オージー円予想レンジ93円00銭~90円40銭(日足50%、週足転換線)

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