[全般]円全面高は調整の域か
先週末の米雇用統計で雇用者数が予想を大きく下回ったことで市場は量的緩和縮小規模拡大への思惑が一気に後退。長期債利回りが低下するとの見方からドル売りへの懸念が強まっていた。しかし、昨日の動きをみるとドルの動きは殆ど見られず円がほぼすべての通貨に対し買いが強まるなど円中心の相場展開となった。
昨年末にかけて日米金融政策の違いが指摘され今年2014年度は円安が進むという見方が市場に浸透した結果ポジションが偏り過ぎた反動とみられる。
この動きが調整的な動きであれば短期的なもので再び円売りが始まることになる。そうではなく、円安ドル高というシナリオに変化が表れ始めたのだろうか。後者の見方は市場では今のところ殆どみられない。しかし、不安感が広がり始めれば一時的に更に円高が進む可能性も残る。
12月の雇用者数が極端に減少したのは寒波の影響が入ったという見方があり、11月の数字が上方修正されたことをみても雇用改善の動きに変化はないとみられる。ただ、寒波の影響は1月の数字にも表れることから、それを見越した動きも今回の円買い戻しを促したのだろう。全般的にみると米国景気回復傾向は継続するとみられることから、今回の動きは一時的なものとみてよいだろう。ただ、先週のショックはまだ癒されていないこともあり不安定な動きは今日も続きやすい。
NY株式市場が大幅安となったことから週明け東京市場ではリスクオフの動きが先行し円買いが先行して始まる可能性は高い。しかし、中長期で見た円安傾向への動きから、急速に進んだ円高への反動からも上下に振られやすい神経質な展開が続くとみる。
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[米ドル円]円高の反動とドル円戻り売り


東京が休場の中で円は独歩高となった。
米雇用統計が余りにも予想を大きく下回ったショックは大きく、今後の円安シナリオに対する不信感が浮上。薄商いということもあり先週の安値103円90銭付近に損切を巻き込んでドル円は103円前半まで下落。その後欧州市場で買戻しが入ったもののNY市場では再び下落。アジア市場ではドル円単独の売りであったものが、ポンドの売りを機にクロス円の売りが強まったことからドル円は102円84銭まで下落した。
ドルが安いという訳ではなく円が買われた。これは、昨年末に日米金融政策の近いから市場の多くが2015年は円安が更に強まるという見方からドルロングに偏り過ぎた調整とみる。
今日も日経平均株価が下落して始まる可能性が高い事からザラ場では再度昨日のNY安値を試す展開とみる。ただ、中長期のロングポジションの投げはまだ見られないことから、ここからの大幅下落は少なくとも今日は考えにくい。ボリンジャーバンドの下限となる102円ミドル付近は昨年クリスマス前のレベルでもあり強いサポートになりそうだ。
ドル円予想レンジ:103円80銭( 102円40銭(BB下限)~102円60銭
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[ポンド円/ポンド米ドル]纏まったファンド勢の投げ売り


週明けアジア市場はどちらかと言えば静かに始まったが、その後ドル円が急落したことからポンド円も下落。欧州市場が始まると今度はポンドドルが急落。大手米系ファンドの纏まったポンド売りが出たとの話もあり結果的にポンド円は下落したことで他のクロス円の売りも誘い円全面高となった。
NY市場ではドル円の売りが強まったものの、ポンドドルは殆ど動意の乏しい動きの中でポンド円はほぼ安値圏でのもみ合いが続いた。引けにかけて買戻しの動きもみられたがその上昇幅は小さいことからまだ上値にしこりが残っているとみる。
今年最高値で始まったポンド円は調整的な売りが強まる中で米雇用統計の予想以上の悪化を受けもう一段の売りが出やすい状況だ。昨年クリスマス休暇を控え上昇する前のレベルである167円付近まで、特に強いサポートは見られない。
ポンド円予想レンジ: 170円00銭~167円10銭(38.2%)
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[豪ドル米ドル]値ごろ感からの買い


ユーロドルの上値が重くなったことから資金がユーロからオージーに一部流れ始めているようだ。
オージードルはソーサーボトムを形成し、その後もみ合いかと思われたが上値を超えて上昇。特に、買い材料や資本の買いが入ったといった動きではないものの、昨年は大きく下落したこともあり他の主要通貨が売られるところでは値ごろ感からの買いが入りやすい。
昨年12月12日にRBAスティーブンス総裁がオージードルは0.85ドルに近づく必要があるという発言前のレベルである0.91ドル台が目先意識されている。
豪ドルの戻しの勢いが強まるところではけん制発言が出やすいが、今のところ緩やかな戻しだけに心配はなさそうだ。ただ、ユーロやポンド、ドル円といった主要通貨の方向性が見えてくると再びオージー売りが強まりかねないことから短期取引に徹したい。
オージードル予想レンジ:0.9160(12月10日高値)~0.9000
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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