[全般]FOMC会合結果後の動きに注目
FOMCで量的緩和縮小が実施されれば過剰流動性相場が押し上げた新興国株式や通貨の売りに繋がるとの危機感はあった。それがFOMCを直前に控え中国PMIの悪化を皮切りにアルゼンチンの通貨安に対し介入資金の不足から歯止めを掛けられないとの見方が台頭。トルコリラや南アランド、そしてアジアの新興国通貨が一斉に売られるなど殆どパニック状態となった。日経平均株価やNYダウも大幅下落となりリスクオフからの円買戻しの動きが急速に強まった。また、ポンドや豪ドルからユーロへと資金がシフトするなどポジションの巻き戻しからユーロが上昇。
昨年末から急速に進んだ円安のポジション巻き戻しとみられているものの、更に今週はこの動きが強まるのか、或いは再度円安の流れに戻ることが出来るのか重要な週となる。
今週開かれるFOMCでは既に100億ドルのテーパリングが決定されているが、今回の市場の混乱により中止、或いは何らかのアナウンスがあるか注目が集まる。
もし、予定通り実施されるとすれば通常であれば長期金利が上昇し、ドル買いと同時に株価は軟調な地合いになると予想される。これまでは、日米金融政策からの中期的な円安とドル高が継続するとの見方がドル円を押し上げていた。しかし、今回は新興国からの資金の流出が強まっていることから更なる市場のリスク拡大による円買いの動きを促す要因となる可能性もある。
もしテーパリングの縮小、或いは一時延期という事になれば長期債利回りが低下し株価が上昇。そうなれば本来は株価上昇によるリスクオンからの円売りが強まるとの見方もあるが、日米金利差縮小からの円買いという見方もできる。
先週のパニック的な円買いや株価の下落がポジション調整による一時的なもので終わるのか、或いは更に市場の不安感が広がりもう一段の円高が進むのか今の段階では市場のその時のセンチメント次第といったところだ。
その様な不透明な相場でポジションを一方向に傾けるのはリスクが大きく、この様なときは短期取引を中心に進めながら次の相場に備えたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]レンジの下限に近付く


先週のドル円は昨年末にかけて上昇したポジションの巻き戻しが一気に強まり予想外の大幅下落となった。アルゼンチンやトルコリラといった新興国通貨が米緩和縮小による過剰流動性相場の転換期に入ったことなどもあり急速に下落。世界的な同時株高への懸念が広がりリスクオフからの円買戻しが一気に強まった形だ。今週開かれるFOMCでテーパリングが予定通り実施されるとの見方は多いものの、一部では見直しされるとの観測もあり不安感は残る。しかし、中長期的な日米金融政策が変わるとの見方はなく、最終的にドル高円安の流れに戻るとみる。FOMC後の相場の動きを見極めたうえで再びドル買いを仕込むタイミングを探りたい。
先週末は102円85銭のサポートを抜けると一気に一目の雲へ突入し、終値ベースでも雲の中で引けた。FOMC前に株価の下落が強まればもう一段の下値トライとみる。
半値戻しとなる10150銭は強いサポートとみるが、市場のセンチメントは弱気に偏っているだけに雲の下限であり61.8%戻しとなる100円60銭が下値の限界とみる。
今週のドル円予想レンジ:103円80銭~100円60銭(61.8%、雲の下限)
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[ユーロ米ドル]複雑なクロス巻き戻しもあり値幅は限定的

FOMCを控え先週は新興国通貨の下落が強まると、ユーロに対し豪ドルやポンド、その他多くのクロスの巻き戻しが強まった。結果的に比較的安心感のあるユーロに資金がシフトする動きが目立った。一週間を通して他の主要通貨と比較するとユーロの値幅はそれ程大きくはなく安定した通貨でもあった。それは複数のクロスによるヘッジなどが入ったためだ。結果的にドルからユーロへのシフトが最も目立ち底堅い動きとなっている。
今週のFOMCが予定通りテーパリングを実施し、市場の混乱が収まるようであれば資金はこれまでと反対にユーロから他の通貨へシフトすることになる。
もしFOMC後も混乱が継続するようであればもう一段ユーロを押し上げることになりそうだが、クロスの巻き戻しもあり上下共に一方的な動きにはならないとみる。
一目の雲の下限となる1.35ミドル付近を底に1.38ドル付近を上限とした比較的落ち着いた動きが継続するとみる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3800~1.3520
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]対ドル対円のサポートを抜け下落リスク継続


中国CPIが予想を下回ったことを機にFOMC会合で量的緩和縮小が実施されることから資金が新興国から引き上げが加速するとの見方が俄かに高まった。アルゼンチンやトルコ、南ア、そしてアジアの新興国通貨が急落している。豪ドルもこれらの動きに攣られて下落。
更に、先週はRBAのリドアウト氏が豪州経済にとって1豪ドル0.8ドルが公正な取引であると発言したことで更に売りを加速させている。昨年末にはスティーブンス総裁が0.85ドルに近づく必要があると発言しており、それを下回るレベルに言及。対ドルで0.87にドルのサポートを下抜けし0.8658まで売り込まれた。
対円ではドル円のストップを巻き込み大幅下落となり結果的に昨年9月以降の強いサポートとみられていた91円付近を完全にした抜けした。これにより中期的なポジションからもオージー円ストレートの損切が引きずり出されており、戻しを抑える要因となった。
今週の米FOMCで緩和縮小が実施されたとしても豪ドルに対してはRBAの口先介入や追加緩和の思惑などもあり戻しは限定的とみる。昨年の8月に付けた安値86円45銭が下値目標となった。
豪ドル円予想レンジ:91円00銭~86円45銭
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