ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-01

[全般]新興国通貨不安と米景気回復

アジア市場では早朝にトルコが政策金利を大幅利上げしたことを受け新興国不安が後退するとの見方が強まった。これを受け円が全面安となり日経平均株価も400円余り上昇。FOMCを控えているものの市場には楽観的なムードが広がった。
しかし、欧州市場に入ると一転。オセアニア通貨の下落が引き金となりトルコリラの下落が再び進行。この日は南アフリカ中銀の政策会合が開かれ、据え置きと予想された政策金利を0.5%引き上げることで決定。発表後ランドは買われたものの他の新興国通貨の下落は止まらず再び下落に転じた。
また、欧州時間にノワイエ・フランス中銀総裁がユーロ高に懸念を示したことでユーロが下落。更に、BOEカーニー総裁が英国は数四半期成長が十分でないと発言したことでユーロやポンドが対円での下落を加速させた。
これらを受けFOMCを前にNYダウは大幅な下落となりドル円は102円を割り込むなど再びリスクオフの動きが強まった。
注目のFOMCでは2月も長期債とMBSの購入を1月と同額の50億ドルずつ縮小することを決定。また、フォワードガイダンスではインフレ予想が2%より低い場合、失業率が6.5%以下でもゼロ金利政策を維持すると発表した。今回の新興国からの資金流出や通貨安については言及がなかったことから、米国への影響は限定的という見方もみられた。
この結果は予想通りであり、既に円高や株安が進んでいたことから発表後は殆ど反応がみられなかった。
新興国の相次ぐ利上げはその国の経済の足枷となるだけに両刃の剣という見方が強い。しかし、これらの影響は今のところ米国も含め世界経済に対し限定的との見方が強く、この混乱も一時的なものとみる。今後は米国景気指標の結果、特に雇用状況を慎重に見極めることになるだろう。
今日の東京市場はNYダウの下落に伴い日経平均も下落して始まることは間違いない。
既に円高が進んでいるものの、もう一段の調整が入る可能性もありレベル感での買いは慎重にしたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]一日でセンチメントが一転

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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アジア市場ではトルコ中銀が政策金利を大幅に引き上げたことを受け新興国不安が後退するとの見方が広がった。ドル円は一気に103円ミドルまで上昇して始まった。また、日経平均株価も400円余り上昇するなど市場には楽観的なセンチメントが漂った。しかし、欧州市場が始まると一転。オセアニア通貨の下落に伴い再び新興国への懸念が高まりドル円は下落。南アフリカも利上げに踏み切ったものの全ての新興国通貨が下落を加速。ドル円はFOMCを前に101円台に突入。FOMCでは予想通り100億ドルの縮小を決定したもののドル円の戻しはなく101円83銭まで下落。二日前の27日に付けた101円74銭との面合わせとなった。日経平均先物が400円余り下落していることから今日も円高リスクが燻ぶる展開が予想される。ただ、既にNY市場で織り込んでいるだけに下値は限定的とみる。ただ、12月6日の米雇用統計発表前のドル円の安値101円60銭を抜けると昨年11月21日の安値100円前半まで下落が進む可能性もあり注意したい。

ドル円予想レンジ:102円80銭~101円60銭

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[南アフリカランド円]追加利上げの可能性高く

(南アフリカランド円週足)

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南ア中銀SARBはこの日政策金利を0.5%引き上げ5.5%にすることを決定。発表後はランド買いが入ったもののすぐに売りが強まり更に下落。2012年10月以来の安値を更新した。早朝に大幅利上げを行ったトルコリラがその後大きく売り込まれていたこともあり、ランドでも利上げの効果なしと市場は判断。中銀総裁は利上げが通貨防衛やインフレ抑制を目的としたものとしたものの同時に経済運営の難しさに触れた。市場ではそれでも年内に後2%程度の利上げがあるとの観測も浮上。しかし、今の市場のセンチメントは新興国に対し悲観的な見方が強く、どこまで下落が続くのか暫く様子見となりそうだ。
市場のセンチメントは変わりやすくいずれ金利差を狙った買いが強まるとみる。

ランド円予想レンジ:9円22銭~8円96銭

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[ユーロ円]139円を底固め

(ユーロ円日足)


FOMC発表直後にユーロ円は今週27日の安値139円15銭を下回る139円03銭まで下落。139円は割り込めずに反発した。この139円レベルは12月6日の米雇用時計発表前の安値でもあり意識される。変形型のヘッドアンドショルダーのネック部分になっている。139円から138円50銭のレベルを完全に下回るとユーロ円の下落が加速することになりそうだ。昨日はフランス中銀総裁の「ユーロ上昇がネガティブな影響を与えることは明白」と発言したことでユーロ売りが強まった。しかし、新興国通貨の下落は寧ろユーロに資金が流れやすくなる。今日は139円の底固めに入るとみている。
一目の雲は上昇傾向を継続していることもあり、ドル円の下落が止まる時がユーロ円の買いのタイミングとみる。

ユーロ円予想レンジ:140円60銭(23.6%、転換線)~139円00銭

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