[全般]リスク回避の動きもそろそろ終盤
アジア市場では前日の流れを継いで日経平均株価は軟調な地合いで始まるとドル円も上値の重い展開で始まった。特に、銅の急落により資源国通貨の売りが目立ったが、欧州市場に入ると下げも一服。NY市場ではクロス円を中心に下げ止まり感からショートの買い戻しの動きも見られた。
明日14日のフィッシャー新FRB副議長の公聴会証言原稿が公表された。副議長は失業率が依然高すぎることから拡張的な金融緩和継続の必要性を強調した。タカ派と目されていただけに、市場は緩和継続期待から債券利回りは低下。株価も下げ幅を縮小するなどややリスク回避の動きは後退。しかし、クリミアのロシア編入に対しG7が更なる制裁発動をする可能性が高く、混乱は続く。また、中国発の銅価格下落の動きも収まらない。
また、この日は要人発言が多く、そのたびに市場は一喜一憂の動きがみられるなど神経質な展開となっている。特に、目立った材料がないだけに市場は振れやすいものの、そろそろリスクへの過敏な動きも終盤に近付いているとみる。
今日は今週最も注目される経済指標の2月米小売売上が発表される。先週の米雇用統計では悪天候の影響を然程受けていないことから、今回ももし予想を上回るようであれば株価の上昇につながるだろう。また、フィッシャー新FRB副総裁の公聴会では既に内容は伝わっているものの、株価にとってはプラス材料で反応するだろう。
先週の雇用統計発表でドル円やクロス円はレンジの上値を試した。その後は再びリスク懸念による下値探りに入った。下げ幅が縮小し始めるようであれば、そろそろアンカー役の米国経済へと焦点が移り始めることになりそうだ。
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[米ドル円]軟調な株価動向から下落リスク燻る


昨日のNY市場ではNYダウは三日連続の下落となり今日の日経平均は軟調な地合いで始まると予想される。また、米長期金利も低下しドルも上値が重くドル円の下落は継続するとみる。ただ、ウクライナ問題も16日までは手詰まりかんもありこう着状態となりそうだ。
リスク回避の動きもそろそろ市場は織り込み始めていることから、下げもそろそろ終盤に近いとみる。フィボナッチの半値戻しとなる102円50銭手前で昨日は下げ止まったものの、まだ下げ止まり感はない。次のサポートはボリンジャーバンドの中心線102円40銭付近と、その下の61.8%戻しとなる102円20銭が意識される。
ドル円予想レンジ:103円10銭~102円40銭(BB)
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[ユーロ円]ドラギ総裁発言に注目


アジアから欧州市場にかけて下げが加速したユーロ円もNY市場では買戻しが入り行って来いとなった。
この日はECB関連の発言が相次ぎ、相場は混とんとした動きが続いたが最後は買い戻されて終わった。
ユーロ下落のきっかけとなったのはECBのコンスタンシオ副議長が先日のECB理事会で市場が誤解したことに不満を示したことだ。ECBは利上げやQEが可能と発言を受けユーロ売りが強まった。ところが、欧州市場になるとドイツ財務相が「ドイツにとって今の金利水準は低すぎる」と発言。また、ブラードECB専務理事も「必要と判断すれば行動するがまだその時ではない」としたことでユーロ買いを促した。
また、欧州時間に買収がらみによるユーロポンドの纏まった買いが入りレジスタンスを上抜いたこともユーロをサポートする要因とみられる。
いずれにしても、想定以上に高値圏に達したユーロだけに、下落リスクが燻る中でいろいろな発言で反応しやすい状況は変わらない。
明日の朝4時頃にはドラギ総裁の講演がある。ユーロのレベルに懸念を示すようであれば昨日の安値を再び試しに行くだろう。
ユーロ円予想レンジ:143円10銭~142円00銭(日足23.6%、時間足38.2%)
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[NZドル円]更なる追加緩和期待


早朝に開かれたRBNZ 政策会合では政策金利を0.25%引き上げ2.75%にすることで決定。
予想通りということで一旦は売りも見られたがその後は買いが強まっている。薄商いの中ということでやや過剰気味に反応した模様。RBNZウイラー総裁はインフレ目標を1.5%から1.9%に引き上げ、年内に更に1.25%引き上げる可能性を示唆。NZランドは87円60銭まで上昇しそのまま高止まりしている。
ただ、利上げにもかかわらず3月7日に付けた高値88円には届いていない。
ウクライナ情勢や中国金融不安が燻る中で、もう一段の買いを入れるのには不安が残る。
また、銅の急落などから豪ドルの下落が続いていることも足枷になる。
今日は豪州雇用統計がこの後発表され、午後には中国鉱工業生産と小売売上の発表も控える。更に、米国でも注目の小売売上が発表され、株式市場の動向次第では振り落とされるリスクが残る。
ただ、リスク回避の動きが収まれば金利差からの長期的な買いはいずれ必ず入ることになる。
NZドル円予想レンジ:88円00銭~87円00銭(61.8%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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