[全般]好材料から一転してリスク回避
アジア市場では早朝に発表されたRBNZの利上げを実施。主要国の中で真っ先に利上げに踏み切った。また、豪州雇用統計の予想以上の増加を好感し豪ドル円中心にクロス円が全般に底堅い動きがみられた。その後発表された中国鉱工業生産や小売売上が予想を下回るなど景気減速を示したが、市場のセンチメントが強気に傾く中で影響は限定的となった。
また、NY市場が始まり米国小売売上が+0.3%と予想の+0.2%を上回り、前週の雇用統計同様悪天候の影響は見られなかった。また、新規失業保険申請件数も減少するなど市場は楽観的なムードが強まる中で株価は上昇。リスクオンの動きが更に強まった。
しかし、クリミア国民投票を16日に控え欧州市場では警戒感が広がる中で徐々に利食い売りが散見。その後、ウクライナ国境で飛行機がロシアの武装車両から攻撃を受けたといったニュースで一気に緊張が高まった。それまでは注目されなかった中国経済減速懸念へも市場は意識し始めるなど、後講釈的に売りを誘った。
また、リスクオフの動きが拡大する中で、ECBドラギ総裁が実質金利差からユーロの下落を示唆したことでユーロ円を中心に更にクロス円の売りを促した。
結果的に株価が暴落状態となり長期債利回りは低下。一気にリスクオフの動きが強まりドル円は101円台、クロス円も大幅下落となった。クリミアで国民投票が行われれば17日に欧米がロシアに対し重大な措置を講じるとしたことで、今日もリスクオフの動きが更に強まり円買いの動きは継続するだろう。
押し目を買いたいところだが、リスクは高く打診的な買いにとどめたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]週末越えのポジションはリスク


アジア市場では下げ止まりを見せていたドル円もNY市場に入り一転。一気にリスクオフの動きが強まり目先のロングを巻き込んで101円ミドル付近まで下落した。
先週の雇用統計の結果を受け米国景気改善への期待が盛り上がってきたところだけに、全く予想外の展開といってよいだろう。特に、昨日のNY時間に発表された好調な小売売上で安心感が広がり買いが強まった後だけに、カウンターパンチを食らったようなものだ。
ウクライナ情勢を巡り週末のクリミア国民投票結果次第では来週更に市場が混乱する可能性残る。そんな中で週末越えのドル円ロングはあまりにリスクが高すぎる。
今日のところは日足の三角保ち合いの下限で下げ止まるとみる。日中のデイトレに徹しておきたい。
ドル円予想レンジ102円50銭(50%)~101円20銭(3月3日安値)
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[ユーロ円]リスク回避とドラギ総裁発言で


アジアから欧州市場にかけてユーロ円は底堅い動きが続いた。また、NY時間に発表された米小売売上など好調な結果となったことも買いを強めた。しかし、アジア市場で付けた高値143円40銭を超えられなかったことで利益確定の売りが散見。その後、ウクライナでロシアが飛行機を攻撃したといった報道などが飛び交うと一気にリスクが高まり円買いの動きが強まった。また、その後ドラギ総裁が「必要ならさらなる断固とした行動をとる用意がある」「ユーロ圏外との実質的金利差は縮小する見通し」とこれまでの発言を踏襲。しかし「ユーロ圏外との実質金利差は縮小する見通しであり、為替下押し圧力となる」と為替にも言及したことでユーロ売りは更に加速した。今回の下げで目先のユーロロングの投げを誘ったことで売りはほぼ一巡。ここからの売りはむしろユーロショートメークになりやすく、底値は近いとみる。
中期の上昇トレンドを下回らない限り上昇は継続。
ユーロ円予想レンジ:142円00銭~140円00銭(50%)
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[豪ドル円]リスク回避の収まるまでは買い控え


朝方発表の豪州雇用統計で雇用者数が+4万7300人と予想の1.5万人を大きく上回り豪ドルは一気に上昇。そのまま高止まりかと思われた。しかし、午後に入り中国小売売上や鉱工業生産が予想を大きく下回り中国景気減速懸念が高まった。豪ドル円は結局雇用統計で上昇する前のレベルまで押し戻された。ただ、RBNZの利上げでNZランドドルが底堅く推移する中で豪ドルも攣られて底堅い動きが続いた。
NY市場でも好調な米経済指標に支えられ買いが強まると東京時間に付けた高値を超え本格的な上昇の始まりといった雰囲気が漂っていた。しかし、ウクライナ情勢の緊迫化や中国の景気減速懸念などから市場のセンチメントは一転。リスク回避の動きが強まると一斉にロングの投げが始まった。
来週の欧米の制裁が実施されるかどうかは今週末のクリミア選挙次第ということから、このリスクが後退するまでは買いを控えたい。
ただし、豪州経済自体は底堅いことから、最終的に買いの意欲は強く来週は押し目を拾うチャンスが訪れるとみる。
豪ドル円予想レンジ:92円50銭~91円10銭
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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