[全般]リスクがピークに達した後
一旦は危機が後退したかと思われたウクライナ情勢が再び過熱する中で、先週はリスク回避の動きから円が全面高となった。16日のクリミア住民投票が実施されロシアに編入することになれば欧米による更なる経済制裁が実施される。もし、回避されるようであれば一気に円売りの動きが加速することになるが、今のところその可能性は極めて低い。
17日の制裁内容次第で危機感はピークに達することになり、ドル円クロス円ともにもう一段の円高が進む可能性は高い。ただし、市場は一旦ピークを迎えた後は好材料に反応しやすくなる。
先週発表された2月の米国小売売上高は予想を上回るもので前週の雇用統計の結果も含め米国景気改善の動きが明確になってきた。新規失業保険申請件数も3か月ぶりの低水準となるなど雇用の改善も見られた。今週開催されるFOMCではウクライナ情勢による影響を懸念する声も聞かれるが、それで金融政策が左右されることはないだろう。
失業率目標の撤廃などフォワードガイダンスの変更が行われるとみられるが、市場へのインパクトは低い。粛々とテーパリングは継続することになれば寧ろリスクオンにより円高から円安へと変化するきっかけになる可能性もある。
ウクライナだけではなく中国金融不安も重なり市場のリスク懸念は継続されるものの、その度合いにはサイクルがある。
最終的に米国経済がこれらの危機に対する防波堤の役を担うことからNY株式市場の動きが今週も注目される。
週初にリスクがピークを迎えた後の反動の動きは絶好のチャンスでもあり逃さないようにしたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]100円割れも念頭に

17日の欧米の制裁がどの程度のものか、そのロシアの対応次第でウクライナ危機によるリスク回避の動きはピークに達する可能性がある。軍事衝突など最悪な状況は回避されるとしても、ロシア経済の悪化は避けられず、リスクオフによる円買いが更に進む可能性は高い。テクニカル的にみると昨年中旬から末にかけて三角保ち合いが続き、その保ち合いが離れる安値98円から年初の高値105円45銭を結んだ61.8%戻しが100円80銭になる。このレベルは2月初旬に三回跳ね返されたこともありかなり強いサポートになるため101円割れには実需も含め買いが並ぶと思われる。
もし、このレベルを下回るようであれば損切を巻き込み100円割れを試す可能性が高まる。ウクライナ情勢次第では一気に下押しが強まることから要注意だ。レベル感で買いを入れるのではなく、底値を確認するまで買いは控えておきたい。
ただし、この様な地政学的リスクは長く続くことはなく、いずれ市場が織り込めばその反動は必ずくる。そのチャンスを逃さないようにしたい。
ドル円予想レンジ102円40銭~99円70銭(76.4%戻し)
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[ユーロ円/ユーロ米ドル]ユーロ高けん制発言も限定的


先週のユーロはウクライナ危機によるリスク回避のユーロ円が強まる中で、ドラギ総裁やフランス首相などからユーロ高けん制発言が飛び出し更に下落を加速させた。しかし、下落後ユーロは対ドルでは上昇に転じている。それだけ、ユーロ買いの動きが強いことを示すものだ。先週は俄かロングが投げさせられたこともあり上値の抵抗はそれほど強くないとみてよい。ウクライナ危機によりロシアからの資源が滞るなどユーロにとってネガティブ材料でもあるが、新興国通貨等からマネーの還流など諸刃の剣となる。
ユーロ高へのけん制発言が出たことで対ドルでは1.4ドルレベルが目先の天井として意識されるため、今週は大きな上昇はないとみる。対円では直近の上昇トレンドラインが支える50%戻しの140円付近は強いサポートになる。もし、ウクライナ危機が高まれば一時的にドル円の下落によりこのレベルを割り込む可能性もある。その時は61.8%戻しとなる139円前半を目指す可能性が高い。
長期の上昇トレンドラインを下回らない限り調整の売りと見てよいだろう。
ユーロ円予想レンジ:142円30銭~139円10銭(61.8%)
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]買いのチャンスは見逃さない


荒っぽい動きが続いている。先週発表された豪州の貿易収支や雇用統計は予想を上回る好調な結果となり、発表後は大きく上昇。しかし、緊迫したウクライナ情勢によりリスクオフからの円買いが強まるなか、豪ドル円は7日連続で陰線が続いた。しかし、対ドルでは一目の雲から抜け出し三日連続で陽線が出ている。結果的に上昇に転じるにはドル円次第ということになる。それはイコールウクライナ情勢次第ということにもなる。
一目の雲の上限が91円30銭で今週いっぱい横這いに入る。来週初めには雲のねじれがみられ、その前後が変化日になるか注目される。
変化するとすればウクライナ情勢が落ち着き買戻しの動きが入る時だ。17日の欧米諸国によるロシアへの制裁措置次第では雲の下限近くまで下落する可能性がある。しかし、下げ止まりが確認されたところで買いを入れていきたい。
豪ドル円予想レンジ:93円50銭~90円60銭( 61.8%、雲の下限)
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注意喚起
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