[全般]今後の方向を見極める重要な週
今週は今後の各国通貨の動向を示す重要なイベントや指標発表を控える。
日本は4月から消費税が3%引き上げられるが市場はほぼ織り込んでいる。しかし、景気への影響が深刻化するようであれば日銀への追加緩和への期待が高まりマーケットは円高による催促相場に入る可能性もある。その動きを占ううえで今週の日銀短観は注目される。
先週はNZドルを先頭にオセアニア通貨や南アランドといった資源国通貨であり高金利通貨が活況を呈した。今週はRBAの政策会合やNZランドの建設許可件数、南アの貿易収支や消費者信頼感指数などの発表を控える。
また、先週は中国首相が景気下支えに向けて支援策を講じると発表したことから中国の景気指標にも注目が集まる。これらは、今後日本などからの投資が強まるかどうかを見極めるうえで注目される。
欧州サイドではECB政策会合が開かれる。先週活発なクロス取引が目立ったユーロの方向性を見極めるうえで注目される。複数のメンバーがユーロ高けん制発言を行ったが、追加緩和が実施されないようであれば更に買いが強まる可能性が高い。
また、今週は前回ゼロ金利解除への早期実施を示したイエレンFRB議長の講演を皮切りに、ISM製造業景気指数やADP雇用統計、そして最も注目される米国雇用統計の発表週末に控える。FOMCではフォワードガイダンスで失業率や物価指数だけではなく幅広い指標で判断するとした。しかし、それでも米雇用統計は指標の中で最も注目されるものであることは間違いない。3月の雇用者数は前月の悪天候の影響の反動から予想を上回る可能性が高い。また、失業率も前月の6.7%から6.6%に改善されると予想される。
他の指標も含め、今週は全般に米国景気回復を示す指標が期待されるだけに円安の動きが一段と強まる可能性が高い。
一方、ウクライナ情勢や中国金融不安がくすぶり続けることから、それらの動き次第では梯子を外されるリスクが付きまとう。
神経質な相場展開が予想されるが、各通貨の今後の動きを占う重要な週でもある。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]レンジの上限を抜け出す


FOMCで一気にドル円は101円ミドルから102円70銭まで上昇し、その後は狭いレンジでのもみ合いが続いた。そのレンジの上限でもある102円70銭を週末のNY市場で上抜いたことで、今週はもう一段の上値を試す展開が予想される。豪ドル円やポンド円などクロス円も全般に買いが入ったことでドル円は底上げされた。
今週は日銀短観が発表され、消費税引き上げなどから先行きの物価見通しに慎重な見方が示されるようであれば追加緩和への期待が高まる。
ただ、今週は米国雇用統計やECB会合など重要な指標やイベントが発表される。また、ウクライナ状況など不安材料も燻る中で一時的な振り落としなどに注意しながら上値を探る展開とみる。下降トレンドラインと一目の雲の上限の位置する103円10銭を上抜けるようであれば61.8%戻しとなる103円70銭付近を目指す展開か。
今週のドル円予想レンジ:103円70銭[61.8%]~101円80銭
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[ユーロ円/ユーロ米ドル]ECB会合で追加緩和なければ


先週のユーロはECB複数のECBメンバーのユーロ高に対するけん制発言が相次ぎ上値の重い展開が続いた。ユーロはドルだけではなくポンドや豪ドル、そしてカナダといったクロス取引が活発となりポジション調整的なユーロ売りが目立った。しかし、週末のNY市場でこれまで軟調な地合いで推移していたNYダウが大きく反発したことでリスクオンからの円安が強まった。対ドルでは依然として上値は重いものの、1.37ドルの大台を目の前に反発。このレベルは2月から3月にかけてもみ合いが続いたレベルでもありダブルボトムを形成した可能性が高い。
今週はECB理事会が開かれる。先週はドイツ中銀のバイトマン総裁、スロバキア中銀のマクチ総裁、フィンランド中銀総裁はマイナス金利容認の発言が相次いだ。ドラギ総裁も必要なら追加の手段を講じると発言するなど市場は追加利下げに期待が高まる。ECB会合を前に下落リスクは高まるとみる。
もし今回の会合でマイナス金利などの追加緩和を実施しないようであればユーロは高値を更新することになるだろう。
今週のユーロ円予想レンジ: 142円60銭(76.4%)~140円00銭
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[豪ドル円]RBA声明で通貨高懸念が示されるか

先週はRBAスティーブンス総裁が豪ドル高への警戒感を示さなかったことで豪ドル買いが強まった。豪州のインフレ見通し目標と合致するなど緩和期待は後退。
また、兄弟通貨でもあるNZドルが更なる追加利上げ期待から上昇するなどオセアニア通貨全般に買いが入りやすい地合いとなった。更に、中国首相が景気下支えに向けて支援策を講じると発表したことも豪ドルを押し上げた。
今週は中国PMIや豪州住宅許可件数、小売売上など重要な指標発表があるが、注目はRBA会合に集まる。声明で豪ドル高への懸念が再び示されるようであればこれまでの上昇に対する反動売りが出て急落する可能性が高い。しかし、全般に豪ドルの買い意欲は強く下げたところで再び買いが強まるとみる。
もし、下げる場面があれば当面の買いの最後のチャンスになるかもしれない。
今週の豪ドル円予想レンジ:96円00銭[50%]~93円80銭
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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