ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-05

[全般]ユーロを皮切りに相場の流れに変化

先週は米雇用統計発表後の米長期金利低下によるドル安の流れから始まった。
しかし、その後ECBドラギ総裁が次回の会合で追加緩和の可能性を示したことでユーロ安が強まると同時にドル安からドル高へと流れが一変した。米長期金利も30年債入札が不調に終わったことで下げ止まり感が出始めた。また、NY株式市場もナスダックも下げ止まり感がみられNYダウも小幅ながら最高値を更新するなど依然不安定さは残るものの、市場全般に底堅さがみられる。
一方、ウクライナ情勢による市場の不安感は常に燻り続けることから為替市場においても一方向にポジションを傾けにくい状況となっている。
先週は前週に上昇の目立ったカナダドルやNZドル、そしてユーロなどが下落。反対に下落の目立った豪ドルや南アランドなどは上昇して引けてきた。
特に材料があるわけではないが、それぞれの通貨に巻き戻しの動きが入ったと考えられる。
5月は株価の下落リスクが高まる月ということもあり、市場は利益確定と同時に損出しなどポジションの手仕舞いが入りやすい。
今週は米国や中国、そして日本においても重要な指標発表を控え、それぞれの通貨が次の流れを探る目安になりそうだ。
日本は3月経常収支や1-3月期GDPが発表されるが結果次第で日銀の追加緩和期待が再び高まる可能性もある。また、木曜日には黒田総裁が米国で講演を行うことから、その発言にも注目が集まりそうだ。
米国では4月の小売売上や卸売物価、そして消費者物価が発表されるが、悪天候から反動で予想以上の好結果が期待される。この結果金利が上昇に転じればドル高だが、株価が下落すればリスクオフからの円買いにもつながる。
中国の鉱工業生産や小売売上などは先週の貿易収支改善などから好調な結果が期待される。
また、欧州ではユーロ圏やドイツのGDPとユーロ圏消費者物価が発表される。特に、消費者物価が低い状況がみられるようであればECBの追加利下げへの思惑が更に強まりユーロ売りが進むことになる。
ユーロが相場の流れに変化を与えただけに、今週もユーロの動向には注意しておきたい。
また、ウクライナ東部での自治権拡大に関する住民投票が11日に行われ、それによる混乱が懸念されることから、損切注文などを入れておくなどポジションの管理は十分注意しておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。


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[米ドル円]日銀追加緩和期待と失望

(米ドル円日足)




ドル円のこう着状態を抜け出すきっかけが未だに見えてこない。
先週は米長期金利の低下によるドル安で始まり、ドル円は101円42銭まで下落。しかし、101円手前の鉄板底にも届かず跳ね返された。その後、ユーロドルが急落したことでドル買いの動きが強まったものの102円にも届かずこう着状態が続いている。
今週は日本の3月経常収支や1-3月期GDPが発表されるが、消費税引き上げ前の駆け込み需要が高まり貿易赤字拡大が見込まれると同時にGDPも大きく改善されるとみられる。これらから、日銀の追加緩和期待が更に後退すれば円高要因となる。また、木曜日には黒田総裁が米国で講演を行うことから、発言次第で緩和期待が高まる可能性も残す。
いずれにしても、この膠着状態から抜け出すには力不足だろう。
今週のドル円予想レンジ:102円30銭~100円90銭(50%)


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[ユーロ米ドル]ドル高とユーロ安調整

(ユーロ米ドル日足)




ドラギ総裁は次回6月の会合で追加利下げの可能性を示唆したことでユーロは対ドルやポンドなどで一気に売りが強まった。しかし、具体的にどのような追加緩和を打ち出すのかは示さなかった。予想では現行の政策金利0.25%を0.1%に小幅引き下げ、同時に中銀預金金利をマイナス金利に引き下げるといった策が考えられる。更に、証券市場プログラム(SMP)の不胎化停止なども加える可能性もある。最終的に量的緩和は温存するとみられる。
しかし、実際に実施してしまえば次の手段が手詰まりとなり、寧ろ買い戻しの動きが強まる可能性もある。ドラギ総裁はその前に物価見通しを確認すると発言したことで、今週発表される4月の消費者物価指数は注目される。もし、0.7%を上回るようであれば追加緩和期待が後退しユーロの買い戻しの動きが強まる。また、ウクライナ情勢次第ではポジション調整の売りが更に強まりかねない。ユーロは他のこう着した相場に風穴を開けることになるのか注目される。

今週のユーロドル予想レンジ:1.3840~1.3670(61.8%)


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[豪ドル円]ユーロ豪ドルの巻き戻し

(豪ドル円週足)



(豪ドル円時間足)

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豪ドル円は先月発表された1-3月期CPIの低下を受け追加緩和期待からの売りが強まった。しかし、先週行われたRBA会合では追加緩和の可能性が示されなかったことから再び上昇に転じた。また、8日に発表された豪州4月雇用統計では失業率が5.8%に低下し雇用者数も予想を上回る増加となったことで豪州景気への期待が高まった。また、ユーロが大きく下落したことでユーロから豪ドルに資金が動いたとみられる。ただ、ドル円のこう着状態が続く中で新規に豪ドルへの投資が入る可能性は低い。
今週は豪州1-3月期住宅価格指数や中国鉱工業生産や小売売上の発表を控える。予想を上回るようであればもう一段の上値を試す展開とみる。一方、予想を下回ったとしても下げたところでは買いを入れておきたい。
今週の豪ドル円予想レンジ96円00銭(雲の上限、23.6%)~94円80銭


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