[全般]ECB理事会と米雇用統計で波乱含み
為替市場では米金利動向の影響が薄れる中、方向感の掴みにくい動きが続く中でユーロに対するクロス取引が目立った。
今週は注目のECB理事会と米雇用統計の発表の2大イベントが控える。
ECB理事会での追加緩和を市場は大分織り込んできており、発表前にはその巻き戻しの動きが強まる可能性が高まる。しかし、更なる追加緩和の含みを残すようであれば発表後再びユーロ売りの動きが強まる可能性もある。そうなれば、ユーロ円の売りを中心にクロス円の下落が進みドル円も101円割れが再び視野に入る。
5月の米雇用統計では前月が雇用者数と失業率ともに予想以上の改善を見せたことから、その反動が懸念される。ただ、前回では労働参加率や賃金の伸びの低下などから最終的にドル売りが進むなど、今回も数字だけで反応すると怪我をしかねない。
この結果に対し、米株式と債券市場がどのような反応を示すかが注目される。
米国長期債利回りにドル円だけが素直に反応しているだけに、金利が更に低下するようであればドル円の切り下がる可能性が高まる。
ドルの金利の低下にも拘わらずユーロやポンドに対しドルが上昇しているのはECBの追加緩和期待の影響が強いと思われる。ECB理事会後にその流れが変わるのか、或いは更にドル高ユーロ安が進むのか。また、米雇用統計の結果、テーパリングの規模を縮小するか、或いは早期の緩和政策終了を促すものになるのか。今後の為替相場動向を占ううえで注目される。
また、今週は豪ドルや円、ポンドにとっても重要な週となる。
RBA政策金利の発表や豪州GDP、住宅許可件数、小売売上、そして中国PMIなど豪ドルに影響を与える材料が相次ぐ。
また、利上げ期待の高まるBOE政策会合も控える。先週はECB利下げ観測からのユーロ安に攣られた格好でポンドの売りが強まった。利上げ観測の燻るなかでの下落となったことで再び利上げ観測が高まれば反動の動きが強まりかねない。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]保ち合い継続

先週は週初に102円台を何度か乗せに行ったものの、結果的に押し戻された。前週に一時101円を割り込んだものの跳ね返された時と同じような状況となり、こう着状態が更に高まった。
既に4か月余り101円から104円の保ち合い相場が続いており、動きがとれずに諦め観も強まる。もし、レンジを抜けたとしてもポジション的にはそれ程の偏りがなくなったことから、一方向に大きく進むこともなさそうだ。ただ、チャートを見ると200日移動平均線が101円35銭付近まで上昇してきたことで、下に抜けやすくなってきた。年初からの下降トレンドラインと200日移動平均線をみると三角保ち合いが形成されている。ただ、101円35銭を下抜けしたとしても前回付けた安値100円81銭、その下には今年最安値となる100円74銭と強いサポートが並んでいることから底値の堅さも意識される。
もし、101円を明確に下抜けできなければ、反対に上値トライが始まりそうだ。
米雇用統計であらためて米国景気回復期待が高まるようであれば103円を試す展開もある。ユーロやポンドに対するドル高の動きに対しドル円の出遅れ感が指摘される。
いずれにしてもレンジを大きく割り込むのはまだ先になりそうだ。
今週のドル円予想レンジ:102円30銭~99円90銭(61.8%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ米ドル]ECB追加緩和への織り込み度

先月8日に行われたECB会合後の記者会見でドラギ総裁は6月の会合に追加緩和の可能性を示唆した。その時のユーロドルのレベル1.39後半から売りが始まり、先週は1.35後半まで400ポイント近く下落したことになる。
結果的にダブルトップを形成し1.37ドル付近のネックラインや1.36ミドルにある200日移動平均線も下回るなど追加緩和は十分に織り込み済んだとみてよいだろう。週末のNY市場では安値1.3590から巻き戻しが入り1.36ミドルまで押し戻された。
ECB理事会では現在の政策金利0.25%を0.1%から0.15%を引き下げ、SMPの不胎化停止、中銀への預金金利をマイナス0.1%に引き下げるといった策を打ち出すとみられている。これらは既に織り込み済みで発表後は買い戻しの動きが強まるとの見方があるが、そうだろうか。400ポイント下げての戻しとしては60ポイントというのは余りに小さい
もし今回の理事会で難しいとされた量的緩和を打ち出せばサプライズとなり更に下落が加速する可能性もあるためか。或いは、今回やらなくても次回に含みを残すだけでもう一段の売りが強まりかねない。
織り込んではいるものの、ユーロロングにするのはリスクが高い。まだ下落余地はありそうだ。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3740(38.2%)~1.3500
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル米ドル]RBA理事会後は今年高値も

先週の米国の金利の低下によるドル売りやNY株式市場の上昇によるリスクオンの動きが豪ドルの底を支えている。豪ドルはダブルトップのネックラインを目の前に押し戻され、一目の雲の上に浮上して引けてきた。
今週は3日にRBAの理事会を控え神経質な展開が予想される。この日は4月の小売売上高や1-3月期経常収支も発表されるが、どちらも前回から改善が予想される。
ここにきて利下げの思惑は後退しており、声明文に景気への前向きな見通しが示されるようであれば寧ろ利上げ観測が浮上し、豪ドルをもう一段押し上げることになるだろう。
4日には1-3月期GDP、5日には4月の貿易収支など重要な指標発表が相次ぐこともあり、利上げの思惑が一致するか注目される。
日本の生損保が外債比率を高め為替リスクを積極的にとる姿勢を打ち出していることや、年金運用への期待もあり資源国通貨であり、金利の高い豪ドルには今後買いが入りやすくなる。
もし、下押しするような場面があれば買いを入れておきたい。
下値目途としては0.92のネックラインや0.9180の200日移動平均線と雲の下限があり、ここがサポートされるようであれば改めて底値が確認される。
今週の豪ドルドル予想レンジ:0.9460(今年高値)~0.9200(ネックライン)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替レートの変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。加えて、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)においては通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、想定元本(為替レート×取引数量)× 4%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので最大25倍となります。法人のお客様の必要証拠金は、為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。 為替リスク想定比率は、通貨ペアごとに異なり、当社では、原則として一般社団法人金融先物取引業協会が金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1項に規定される定量的計算モデルを用いて算出する数値を利用します。なお、為替リスク想定比率は、原則として1週間ごとに見直しが行われ、レバレッジは、為替リスク想定比率の逆数(想定元本÷必要証拠金)となりますので、1週間ごとに変動します。
店頭バイナリーオプション取引「LION BO」は、判定時刻の為替レートが、当社の設定した最大7本の権利行使価格から、お客様が選択された権利行使価格よりも、上昇するか下降するかを予想するヨーロピアンタイプのラダーバイナリーオプション取引です。最大損失額は、オプションの取得対価の全額となります。取引単位は1ロット(1ロット当たりの価格は0~1,000円)、1回の取引あたりの最大取引単位は50ロットとなります。手数料は無料です。オプションの購入後において、取引をキャンセルすることはできません。購入したオプションを取引可能期間前に清算(売却)をすることはできます。但し、購入価格と清算価格にはスプレッドがあり、清算時に損失を被る可能性があります。「LION BO」は投資額に比べて大きな利益を得る可能性がある反面、投資元本の保証はなく、お客様にとって為替レートが不利な方向に変動することにより投資元本の全てを失う可能性のあるリスクが高い金融商品です。
当社の取扱う店頭CFD取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、原資産の価格の変動や為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や金融市場、為替相場の変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、流動性が低下している状況では、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。また、株価指数、ETF(上場投資信託)、ETN(指標連動証券)を原資産とするCFD取引は、金利調整額(買建玉を保有している場合は支払い、売建玉を保有している場合は受取り)が発生しますが、金利調整額は、金利水準が各国の経済事情や政治情勢等様々な要因を反映するため変動するので、売建玉を保有している場合でも、マイナス金利となる際は、当社への支払いとなります。加えて、配当金・分配金の各権利確定日の取引終了時点で建玉を保有していた場合、これらの権利調整額が建玉に発生します。一般に権利調整額は買建玉を保有している場合は受取り、売建玉を保有している場合は支払います。一方、原資産となる株価指数自体が配当金を考慮している指数の場合等は、使用するリクィディティプロバイダーによっては、権利調整額は売建玉を保有している場合は受取り、買建玉を保有している場合は支払います。この他、商品先物を原資産とするCFD取引は、当社が定める日の未決済ポジションに対して当社が定めた価格調整額が発生します。原資産にコーポレートアクションが発生した場合は、当社は決済期日を定めた上で新規取引を停止する場合があります。建玉を決済期日までに決済されなかったときには、当該建玉は当社の任意で反対売買により決済されます。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、原則、想定元本(基準値×1.1×取引数量×1Lotあたりの取引単位×円転換レート)× 株価指数CFDの場合10%・債券CFDの場合2%・その他有価証券CFDの場合20%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので、それぞれ最大10倍・50倍・5倍となります。
当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引、店頭バイナリーオプション取引および店頭CFD取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なります。お客様におかれましては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |