ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-06

[全般]米長期金利反発は一時的か

米長期金利が上昇したことでドルが全般に買戻しの動きが強まった。
東京市場では中国の5月製造業PMIが予想を上回ったことや先週末のNY株式市場の上昇などを受け日経株価が堅調に推移。300円余り上昇したことでドル円は102円台に乗せてきた。欧州市場に入ると時間外取引で米長期金利が上昇に転じたことでドル買いが進んだ。また、ドイツのCPIが予想を下回ったことを材料にユーロ売りが進んだこともドル買いを促した。
NY市場に入り注目された5月ISM製造業指数が53.2と予想の55.5を大きく下回ったことで発表後NY株価が下落しドル売りが進んだ。しかし、これが計算ミスということからその後2度訂正され、結果的に55.4と予想を若干下回ったにもかかわらず、最初の発表が悪かったこともあり市場は好感。ドル買いと株価上昇に繋がり長期金利も2.5%台に乗せてきた。今週は米雇用統計を控え米国景気回復への思惑が交錯する中で前代未聞の計算ミスが発生。しかし、結果的に前向きに捉えるなど市場には楽観的なムードが広がる。
セルインメイなど5月の株暴落への懸念が払しょくされたことも市場に安心感が広がっている。しかし、長期金利の上昇が本格的に始まったわけではなく依然として金利水準は低いままだ。為替市場は米長期金利の影響を受けやすいことから、一時的な反発から再び金利低下が始まればドル売りが強まりかねない。
ECBの利下げ観測も市場は既に織り込んでおり、その反動からのドル売りが進む可能性も高い。
NY株価もNYダウは上昇したもののナスダックはマイナスで引けており、株式市場は比較的冷静な動きを示している。
今日は日経平均が上昇して始まり円売りが強まるとみるが、高値では利食い売りに押される可能性もあり、はしゃぎ過ぎには注意したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円]ドル高と円安

(米ドル円日足)



ドル円はひと月ぶりに反発し、目先のレジスタンスとみられた102円35銭を上抜き102円47銭まで上昇。こう着状態から一先ず抜け出すきっかけを作ったと言えそうだ。
上昇の要因は米国長期金利が上昇したことが最も大きい。一時先週2.4%まで低下した10年債利回りは昨日2.52%まで押し戻されたことでドルが全面高となった。また、NY時間にはGPIFの株や外債など運用見直しを最短で8月にも打ち出す可能性が出たことが報じられ、円売りを更に促した。
GPIFの運用見直しは既に市場にはある程度織り込んだものだが、ドル円が102円台に乗せていたことから更に買いを助長。ドル円の上昇トレンドが始まったわけではない。また、米長期金利も一時的な巻き戻しで終わる可能性もありドル円の上値も限定的とみる。レンジの上限である103円を上抜くにはまだ材料不足とみる。
今日は日経平均株価が上昇して始まると予想されドル円も底堅い動きで始まりそうだ。ただ、102円ミドルは雲の下限でもあり50%戻しとなりかなり強いレジスタンスにあり、ここで折り返す可能性もある。

ドル円予想レンジ:102円80銭(61.8%)~101円90銭

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[ユーロ米ドル]追加緩和の思惑とドル高

(ユーロ米ドル日足)


追加緩和への思惑から下落が続いたユーロだったが先週末あたりからショートカバーが目立った。週明け東京市場でも底堅い動きで始まったが予想外に上値は重かった。
欧州市場が始まり時間外取引による米長期金利の上昇からユーロは下落。ドイツの5月CPI発表前に予想を下回るとの思惑からユーロ売りが強まった。実際に発表されたドイツのCPIは-0.1%と予想の+0.1%を下回り、ユーロ圏PMIも同様に下回った。
追加緩和期待によるユーロ売りはほぼ織り込んでいると思われるが、それでも戻しが限られるなど上値の重さが意識される。200日移動平均線が上値抵抗線になった。
結果としてユーロは安値圏でNYを引けたことでもう一段下値を探る展開が予想される。
先週付けた安値1.3585付近を抜けると次のサポートはボリンジャーバンドの下限となる1.35付近が視野に入る。


ユーロドル予想レンジ:1.3640~1.3510(BB下限)

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[豪ドル米ドル]0.92ドルのサポートに注目

(豪ドル米ドル日足)




昨日の東京時間に発表された豪州住宅建設許可件数が-5.6%と予想の+2.0%を大きく下回ったことで豪ドル売りが強まった。
元々それ程注目度の高い指標ではなかったが、今日のRBA政策会合を控えポジション調整の売りを引き出してしまったようだ。
今日のRBA会合前には4月の小売売上や1-3月期経常収支が発表され、双方ともに前回から改善が見込まれる。この数字が昨日と同様に予想を下回るようであれば利下げ期待から豪ドル売りが強まる可能性もある。しかし、先日発表された中国PMIが予想を上回ったことなど中国景気減速懸念は後退。また、米経済の回復による株価の上昇など豪ドルを下支えするものが目立つ。
GPIFの運用見直しが8月にも発表されるとの報道や生保など機関投資家が外債運用への積極姿勢を示していることから、安値では買いが待ち構えているとみる。
声明文で経済に対する前向きな姿勢が示されるようであれば豪ドル買いが再び強まるとみる。ただ、ダブルトップのネックラインでもありボリンジャーの下限でもある0.9200を下回るともう一段の売りが強まる可能性もある。反対に、このレベルの底値の堅さを確認できれば買い安心感が広がりそうだ。
豪ドルドル予想レンジ:0.9300~0.9200(BB下限、ネックライン)

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