[全般]クロス円を中心に円安の流れ進む
ドル円は前日のNY市場の流れを引き継ぎ、ひと月ぶりの高値102円半ばで始まった。日経平均株価の上昇に伴い底堅い動きを見せたものの利益確定の売りなどもあり押し戻される場面もみられた。東京の後場に入り豪州中銀RBA政策会合が行われ、現状維持と発表されると豪ドル買いが強まった。これを機にクロス円全般が円売りの動きが強まった。
NY市場ではこれまで高値を更新していたNY株式市場が利食い売りを中心に下落するなど軟調な地合いで始まった。米長期金利も前日に引き続き上昇しドル円を押し上げた。
これまでは株価が下落すれば円高に反応していたものが、昨日は寧ろ円安が進むなど相場に変化が見られる。一方、ユーロやポンドはドル金利が上昇したものの対ドルでは上昇。これまでは米金利低下時には下落するなど、巻き戻しが入った。
全般にクロス円を中心とした円売りが強まった背景にはGPIFの運用や生保など機関投資家の外債投資への期待が強まったとみられる。また、前日発表された第一生命の5000億円規模の米生保買収などが意識された。実際にこの時点でドル買いが入ったというわけではないが、それだけ相場自体が動き易くなってきたということだろう。
今月は新成長戦略が打ち出されるなど、これまで出遅れていた日経株価上昇への期待感が高まる。何とか、円安と株高の流れを作りたいところだが、今のところまだ半信半疑といったところだ。
今週は明日がECB理事会で週末には米雇用統計が控える。
結果次第では相場のセンチメントが一気に巻き戻しが入る可能性があり、慎重ながらも流れに乗り遅れないようにしたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]上値狙いは慎重に

NY株式市場が久しぶりに下落したことで今日の日経平均株価は下落して始まる可能性もあり、日中のドル円は上値の重い展開が予想される。また、102円ミドルから上にはオプション絡みの売りなどが並んでいるとの噂もある。この4カ月間に102円ミドルから103円にかけては何度も跳ね返されているだけに、上値を狙うのは慎重にしたい。
ただ、200日移動平均線が底値を支えたことで下落リスクは後退。株価もセルインメイの恐怖感も後退したことでリスク選好の動きが強まるか今後の動きが注目される。
昨日のクロス円上昇などは資本絡みの買いが入り始めている可能性もある。
ただ、103円にかけてかなりの売りが上値を抑えてくるとみられ、それまではこう着状態から脱出したとは言えない。ここからの買いは慎重に臨みたい。
ドル円予想レンジ:102円65銭(雲の上限)~102円20銭
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[ユーロ米ドル]MACDは底打ちサイン

昨日発表された5月のユーロ圏消費者物価指数が0.5%と予想の0.6%を下回るなど、物価上昇率の弱さがあらためて示された。ECBの目標とする2%には程遠く、ディスインフレへの懸念から追加緩和による景気刺激策を打ち出すことは間違いない。
昨日はECB当局者の話として政策金利と中銀預金金利をそれぞれ10から15BP引き下げることを議論する見込みであることが伝えられた。
市場は既に金利引き下げは織り込んでおり反応は限られ、寧ろその後ユーロの買い戻しが入り、損切を巻き込みながら1.3647まで上昇。しかし、前日の高値1.3650までは届かずに失速した。明日のECB会合では材料出尽くしからユーロの買い戻しが強まるとの見方が多いが、それにしては上値が重い。ドラギ総裁の記者会見では今後更に追加緩和実施の可能性を示すとみられているためだろう。
テクニカル的にみると1.36ドル付近で下げ止まり感が出始めているものの、200日移動平均線が上値抵抗線に変わっている。
売り過ぎ買い過ぎを表わすMACDをみると最下限でシグナルとMACDがクロスし底値サインが点滅。
底値から上昇に転じるか、上値を抑えられるか明日のECB理事会で決着がつきそうだ。
ユーロドル予想レンジ:1.3650~1.3590
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[豪ドル円]本邦勢の動きに注目

RBA会合では予想通り緩和政策の継続と為替レートが歴史的に高水準にあるとするなど、前回と同様の内容となった。会合前に発表された4月の小売売上は+0.2%と予想の+0.3%を下回った。同時に発表された1-3月期経常収支は赤字額が57億豪ドルと予想の70億豪ドルを下回ったことで反応はニュートラルとなったものの底堅さが目立った。
RBA会合後に豪ドルは対ドル対円で上昇に転じた。前日にGPIFの運用が8月にも発表されるとの報道や、生保の積極的な外債投資姿勢などもあり豪ドルへの期待は高い。
ドル円がレンジから上に抜け出す動きを見せていることから、底堅い動きは継続するとみる、しかし、一目の雲の上限が95円10銭に位置し、このレベルを超えられないと超短期でダブルトップを形成する。
いずれにしても、今後日本からの投資が豪ドルに入る可能性が高く、下げたところでは買いを入れておきたい。
今後も本邦機関投資家などの動向が注目される。
豪ドル円予想レンジ:95円35銭(76.4%)~94円50銭(38.2%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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