ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-06

[全般]ECB会合後のボラティリティー

昨日は各国の重要指標やイベントが相次ぐ中、米長期金利と株式市場は上昇しドルは堅調な地合いを示した。
東京市場は日経平均株価の上昇によりドル円も底堅い動きで推移。その間、豪州1-3月期GDPが予想を上回ったことを受け豪ドルは上昇。クロス円も全般に底堅く推移した。
欧州時間にはユーロ圏PMIやGDPが発表されたが予想通りの数字となり反応薄。ユーロは今日のECB理事会を控え慎重な動きが目立った。一方、ポンドはPMIが予想を上回ったことで上昇。今日のBOE政策会合で早期の利上げ時期への期待が高まるなど、ECBとの政策の違いからユーロポンドの売りが強まった。
NY市場に入ると米長期金利の上昇が継続されたことや堅調なNY株式市場を背景にリスクオンからの円売りの動きが更に強まった。
この日発表されたADP雇用統計が17.9万人と予想の21万人を大きく下回ったことでドル売りから始まった。しかし、その後発表された米ISM非製造業景気指数が56.3と予想の55.5を大きく上回りドルは再び上昇。午後に入りベージュブックで雇用市場は総じて改善されていることや12地区で経済活動が拡大しているとの報告が示された。市場の反応は低かったものの、全般に緩やかな米国景気改善を示すものとなった。
今日は注目のECB理事会が開かれ、ユーロの動向に注目が集まる。
政策金利や中銀預金の引き下げ、SMPの不胎化中止などは既にマーケットが織り込み始めている。噂で売って事実で買うといった動きになりやすいものの、次の利下げが示唆されるようであれば更に売りが進むとの見方も燻る。
問題は市場のボラティリティーだろう。ボラの低下はドル円や米株式市場のこう着状態を引き起こしている。また、円キャリーなどの動きも目立ち始めている。もし、ボラティリティーが高まるようであればこれらの巻き戻しが入りかねない。
発表後の市場のボラティリティーには注意しておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]103円台乗せは近くて遠い

(米ドル円日足)




こう着状態の長く続いたドル円だが、ここにきて何とか103円台乗せを試そうとする動きが強まってきた。しかし、その手前には利食いは実需の売りだけではなく短期的なショートメークも待ち構えているなど、近くて遠い103円台となる。
NY時間に発表されたADP雇用統計が予想を大きく下回ったことで102円43銭まで下落。目先のロングが投げさせられた。その後ISM発表でドル買いが再び強まり、この日の高値となる102円74銭まで上昇。買いの勢いが強いことを示すものだ。
今日はECB理事会がドル円の最も大きな影響を与えるイベントになる。
ユーロの下落が更に強まるようであればユーロ円の下落などから円の買い戻しの動きが強まりかねない。
ただ、市場予想としては発表後ユーロの買い戻しが入るとの見方が多く、その時には103円台乗せを試す可能性が高い。
いずれにしても、週末の雇用統計を控え、一旦は103円台に乗せたとしても、上昇幅は限定的とみる。

ドル円予想レンジ: 103円10銭~102円30銭

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[ユーロ米ドル]発表後の買戻し期待

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20140605_hiashi.jpg



ECB理事会では何らかの追加緩和策が打ち出されることはまず間違いない。
具体的に予想される策は0.25%の政策金利を0.15%から0.1%に引き下げ、中銀預金金利も0.0%からマイナス0.1%に引き下げる。
また、LTRO[長期資金供給オペ]再開や証券市場プログラムの不胎化停止などが挙げられている。ただ、量的緩和は今回見送られるとみられる。しかし、市場はどこまで織り込んでいるかは明確ではない。もし、今回の追加緩和措置が予想ほど大胆なものでない場合に、ドラギ総裁は次に含みを持たせる可能性もある。そうなれば、買い戻しの動きは限定的とみる。反対に、今回予想通りの内容となり、次の緩和への可能性を示さないようであれば催促相場的な買いが強まるとみる。
いずれにしても、今後も追加緩和策の可能性を残すことがユーロの上値を抑える重要な条件となる。
テクニカル的にみると200日移動平均線とパラボリックSARの位置する1.3645がレジスタンスになっている。このレベルを上回るようであればダブルトップのネックラインでもあり23.6%戻しでもある1.3680付近までの戻しが想定される。

ユーロドル予想レンジ:1.3680(38.2%)~1.3500

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[ポンド円]BOEは現状維持か

(ポンド円日足)



本日行われるBOE政策会合では政策金利0.5%と3750億ポンドの資産買取りプログラム規模は現状維持と予想される。BOEは前回のインフレ報告で英国の経済回復はまだ初期段階にあり、利上げを急ぐ状況にはないとの立場を示している。それが、半月足らずでスタンスを変えるとは思えない。
昨日発表された5月のPMIは58.6と予想の58.2を上回りポンドは1.67から60ポイント余り上昇。一部で今日の利上げ期待も高まったが、ショートカバーの域を脱していない。今日は同時にECB理事会が開かれるが、こちらの影響の方がポンドにとって大きいかもしれない。ユーロが下がればユーロポンド売りが強まるものの、ポンドも全体に売りが強まることになる。
ポンド円は172円ミドルから170円のコアレンジが4か月余り続いており、BOEが金融政策をかねない限りそれを超えることは今のところないとみる。
172円台が徐々に重くなり始めており、会合後にボリンジャーバンドの171円45銭を明確に下回るようであれば半値戻しとなる171円付近を目指す展開が予想される。


ポンド円予想レンジ:172円30銭~170円80銭(50%)

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