[全般]米雇用統計と米長期金利動向
アジア市場ではECB理事会を前にドル円やユーロ、ポンドなどのポジション調整が入ったが目立つような動きは見られなかった。
欧州市場が始まり最初のイベントとなるBOE政策会合が開かれたが、発表前からポンドが上昇。しかし、会合直前には売りが再び強まるなど投機筋の動きが目立った。結果的にBOEは現状維持を表明したものの、既に動いた後だけに反応は限られた。
そのすぐ後に行われたECB理事会では政策金利を0.1%引き下げ0.15%へ、中銀預金金利もゼロから0.1%引き下げマイナス0.1%とすることを発表。一旦は材料出尽くしでユーロが買われたものの、その後もう一段の追加措置を発表することを明らかにしたことでユーロは下落に転じた。そのドラギ総裁記者会見ではSMPの不胎化措置の停止、更に今後量的緩和の可能性も示した。予想されたすべての策を出してきたことで市場にサプライズとなりユーロは3か月ぶりの安値を付けた。これを好感したNY株式市場はこの日も史上最高値を更新するなど、市場には強気のムードが漂う。リスクオンからの円売りが強まる一方、米長期金利は再び低下し始めたことでドル円の上昇は抑えられた。
今日はもう一つ重要イベントである米雇用統計が発表される。
先日発表されたADP雇用統計が予想を下回ったことや、昨日の新規失業保険申請件数も予想より悪化するなど不安が燻る。ただ、雇用者数の数以上に長期の失業者や賃金の伸びなどの質などに市場の注目が集まる。この結果、FRBの緩和政策終了時期への思惑から長期金利の動向が注目される。金利が低下すればドル円の売りに繋がり、クロス円も売りに転じるとなれば、レンジ相場が今後も継続することになる。
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[米ドル円]レンジ相場から脱出できるか正念場


ECB理事会を控え東京時間からドル円はポジション調整のドル売りがじりじりと進んだ。
ECB理事会が終わったことでドル円の買いが再び強まったものの102円75銭には届かず再び失速。NY株式市場が上昇したものの、円売りにはつながらず、寧ろドル長期金利低下によるドル売りが優勢となった。結局、今回も103円台に乗せきれなかったことでかなり上値の重さが印象的だ。過去4か月の間に何度も103円手前で押し戻された記憶がよみがえる。今日の雇用統計でも103円台乗せに失敗すれば再び101円台突入ということになるだろう。101円から103円の保ち合い相場からの脱出が出来るか今日の雇用統計は正念場になる。
ドル円予想レンジ: 102円80銭~102円10銭(転換線、50%)
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[ユーロ米ドル]調整の巻き戻しか、底打ちか


ECBは政策金利を現行の0.25%から0.1%引き下げ0.15%とした。また、中銀預金金利も0.0%から-0.1%に、限界貸出金利も0.75%から0.4%へ引き下げるなど、ほぼ予想通りの追加緩和を発表。また、ドラギ総裁は更にSMPの不胎化措置の停止や、量的緩和にあたるABSの買い入れを準備していることを明らかにした。それも、全会一致で決定したことを市場はサプライズと受け止めた。ユーロはこれを受け1.35ドルまで下落するなど、4カ月ぶりの安値をつけた。しかし、さすがにショートポジションが積み上がっていたのか、その後買い戻しの動きが強まり1.3670まで上昇。ほぼ高値圏で引けてきた。ドラギ総裁は為替にも注視していることを示したことで、今後ユーロの上昇が強まるところでは口先介入も含め意識されることになるだろう。
1.35ドルはボリンジャーバンドの下限でもあり、2月初旬の安値でもあることからこれまでのダブルトップから今度はダブルボトムを形成した可能性がある。200日移動平均線を超え、パラボリックが売りから買いのサインに転換するなど、もう一段上値を試す展開が予想される。ただ、全般にショートカバーは一巡しており、今後も追加緩和の含みを残したことで上値は限定的とみる。今日の雇用統計で再び下落に転じる可能性もあり高値掴みには注意が必要だ。
ユーロドル予想レンジ:1.3700(BB,38.2%)~1.3590(50%)
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[ポンド米ドル/ポンド円]ユーロの動きに攣られる


BOEは予想通り政策金利と資産買い取り規模の現状維持を決定した。発表前から投機的なポンド買いが入り、その後は下落するなど相変わらず投機的な動きが入りやすい。
ECBで追加緩和を発表したことでユーロが下落するとポンドも追随。その後ユーロが買い戻されるとポンドも攣られて買いが優勢となるなど、ユーロの動きに合わせた格好だ。ただ、ユーロ上昇時にはユーロポンドの買い戻しが強まったことで、最終的にポンドの上昇は限定的となっている。
BOEとECB会合ではBOEのニュートラルに対し、ECBが更なる追加緩和の含みを残したことでユーロポンドの上値は重く、再び下落に入るとみてよい。
今日の雇用統計発表で再び流れが戻るきっかけとなるか注目。反対に、ここからポンド円が上昇するというのはドル円が103円台に乗せるような時だ。172円ミドルは過去何度ももみ合いがあり、跳ね返されたレベルでもある。
今のところドル円の上値は重いことからポンド円は戻し売りを狙っていきたい。
ポンド円予想レンジ:172円30銭~171円30銭(38.2%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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