ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-06

[全般]イラクとウクライナの地政学的リスク高まる

不意を突かれた格好でイラク情勢が緊迫化を増してきた。また、ウクライナ東部でもロシア戦車が侵入し戦闘が起きるなど、地政学的リスクが高まり始めている。
アジア市場では早朝にNZドルが利上げ発表後大きく値を上げて始まった。その後、豪州雇用統計が予想よりも悪化したことで発表後下落したもののすぐに回復し上昇に転じるなどオセアニア通貨が活発な動きを示した。一方、ドル円は欧州市場に入っても動意の乏しい動きが続いた。
しかし、NY市場が始まると値動きは一変した。この日発表された米5月小売売上が0.3%と予想の0.6%を下回ったことからドルが売られ株価も前日に引き続き軟調な地合いで始まった。その後、イラク北部の油田地帯でクルド武装組織が掌握したとの報道でリスク回避の動きが強まった。また、落ち着きを取り戻したかに見えたウクライナでもロシアの戦車が東部に侵入し戦闘状態に入ったことも不安が拡大。株式市場が下落するとともに米長期金利は低下しドル円の売りが強まった。
また、未明にはBOEカーニー総裁が講演で利上げを示唆する発言でポンドが急騰するなど、俄かに市場は騒がしくなってきた。
株高や債券安が今後も継続するとみていた楽観的な市場のセンチメントはここにきて戸惑いがみられる。調整と思われた株価の下落などが一転して悲観的な見方が拡大すると、調整の域を超える可能性もある。イラク情勢の緊迫化は米国オバマ政権にとってネガティブ材料となり、有事のドル買いにはならず寧ろ売りが進んでいる。
理屈ではなく各通貨にポジションの巻き戻しが入りやすい状況となっている。地政学的リスクは通常一時的なもので終わるものとみるが、こう着状態が続いていた相場に変化の兆候となる可能性もある。
方向感がないだけに荒っぽく不安定な状態になりやすく突発的な動きには注意したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。


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[米ドル円]200日移動平均線に注目

(米ドル円日足)


米5月小売売上が予想を下回ったことを機にドルがじりじりと下落。NY株式市場の下落と長期金利が低下し始めたことでドル円の下げ足を速めた。NYの引けにかけてドル円は101円60銭まで下落。200日移動平均線の位置する101円50銭付近が意識され下げ止まっている。しかし、イラク情勢の悪化やウクライナ東部のロシアとの戦闘などが激化。不意を突かれた格好で市場には不安感が増し始めている。小売売上自体市場への影響は限定的なものだが、これら地政学的リスクは、ちょうど高値から反落し始めたNY株式市場への影響が懸念される。今日の日銀会合に対する注目は低いものの、市場は神経質になり始めていることから、ちょっとした黒田総裁の発言などで動きやすい。200日MAを下回ると損切の売りなどから101円割れも視野に入る。

ドル円予想レンジ:102円05銭~ 101円30銭(76.4%)

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[ポンド米ドル]カーニー総裁発言でポンド急騰

(ポンド米ドル時間足)



(ポンド米ドル日足)

GBP_USD_20140613_hiashi.jpg

NY市場の引ける薄商いのなかポンドが一気に上昇に転じた。
BOEカーニー総裁が利上げ開始の時期は近づきつつあると発言。住宅市場は今すぐ警戒する必要があるとしたことで利上げは予想以上に早まるとの観測から一気に買いが強まった。
市場参加者がほとんどいないことや、欧州市場とアジア市場の温度差などから押し戻される可能性もある。一方、下降トレンドラインを上に抜けたことや、ドル金利の低下により今年高値となる1.7ドルを再び試しに行く可能性が高まる。
イラクやウクライナなど地政学的リスクの高まりから色々なクロスの巻き戻しが入りやすく、ユーロポンドのショートが入ればポンドの上値を抑えることになる。
ただし、ポンドの特性として一方向に動き始めると止まらなくなるため、上値リスクの方に注意したい。

ポンドドル予想レンジ:1.7000~1.6880

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[豪ドル米ドル]ダブルボトム形成で今年高値を意識

(豪ドル米ドル日足)



(豪ドル米ドル30分足)

AUD_USD_20140613_30minashi.jpg

豪ドルの底堅さが目立つ一日となった。
東京時間に発表された豪州5月雇用統計で雇用者数が予想を下回ったことで豪ドルは下落。しかし、すぐに買いが入り反発。NY市場では米長期金利が低下したことでドル売り豪ドル買いが進んだ。目先のレジスタンスとみられていたネックラインの0.9410ドルを抜けるとショートを巻き込みながら0.9436まで上昇。今年高値となる0.9458に迫った。ウクライナやイラクなど地政学的リスクの高まりで原油価格を中心にコモディティー価格が上昇したことも豪ドルの押し上げ要因となる。一方、リスク回避からの豪ドル売りも出やすく、最高値の手前では一旦売りも出やすい。日足でみるとボリンジャーバンドの上限に達しており、ここからバンドウオークに入るか反発するか分れ目になる。ストキャスティクスを見ると買われ過ぎの100に達しており、売りサインを示している。
もし、高値を上抜けるようであれば順張りでついてゆく。
14時半に発表される中国小売売上と鉱工業生産は前月を上回る予想があり買いに繋がるか注目される。

豪ドルドル予想レンジ:0.9460~0.9380(61.8%)

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商号 : ヒロセ通商株式会社
業務内容 : 第一種金融商品取引業
登録番号 : 近畿財務局長(金商)第41号
加入協会等 : 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)
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