[全般]FOMCで米国景気見通しと金融政策に注目
先週はRBNZが政策金利を0.25%引き上げたことでNZドルが上昇。既に織り込まれていたものの早朝の薄商いの中で買われたことで高止まり状態となった。
また、その次の日にはやはり東京の早朝にBOEカーニー総裁が利上げの開始時期が近付きつつあると発言。これを受け、やはり薄商いの中でポンドは対円対ドルで大きく上昇。
結果的にクロス円全般に円売りの動きが強まった。一方、イラクで武装勢力が製油施設を一部制圧したとの報道から俄かにリスク回避の動きが強まると、安全通貨でもある円が買われ、今後紛争に参加する可能性のある当事者としての米国ドル売りが目立った。
米長期金利が上昇したことでドル買いの動きとリスク回避のドル売りが交錯する中、今週はFOMCが開催される。
前回発表された米雇用統計では2008年1月のピークとなった雇用者数を上回り、堅調な景気指標がみられるなど米国景気回復の足取りが確認された。米国債入札も景気回復による早期のゼロ金利の解除への期待もあり、低調な結果となったことで長期金利は上昇した。
今回のFOMCで景気への前向きな見通しが示されるようであれば金利上昇につながりドルも堅調な動きが予想される。一方、イラクやウクライナ情勢の緊迫化などが米債買いの動きを強め金利低下の要因にもなり、方向感を見出しにくい。
一方、利下げ発表から始まったユーロの下落が先週も継続。南欧国債の利回りが米国長期債利回りを下回るなど、更なるECBによる金利低下への期待が高まる。FOMCでドル金利が更に上昇するようであればユーロ売りが加速する可能性もある。
また、先週上昇したNZドルやポンドの調整的な巻き戻しの売りが強まるか注目。いずれにしても、方向感を見出すのは難しく、短期筋の動き中心となりそうだ。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]レンジ相場抜け出せず

先週のドル円は上値の重い展開で始まった。日銀会合では追加緩和への期待も乏しく、特に目新しい材料や発言もなくほとんど市場への影響は見られなかった。
米長期金利が上昇したものの、ドル円の上昇にはつながらず、イラク情勢の緊迫化から安全通貨の円買いの動きがむしろ強まった。
日本の成長戦略への海外勢の見方にも注目が集まる。もし、失望する内容となれば円高が進み、200日移動平均線の位置する101円ミドルを明確に下回るようであれば100円台突入の可能性も高まる。ただ、これまでの動きを見てもレンジ抜けを期待してもすべて期待が裏切られたことから、今回も下値は限定的とみる。
ドル円予想レンジ:102円50銭(雲の下限)~ 101円30銭(76.4%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ米ドル]ユーロ圏経済指標と追加緩和期待

前週のECB理事会で一時買い戻されたユーロではあったが先週は再び売りが強まるなど下落リスクは今週もくすぶる。
ECB理事会直後につけた安値1.3503から1.3675まで上昇した窓を埋める格好で先週はユーロ売りが強まった。南欧国債利回りが米国長期債利回りを下回るなど追加緩和によるだぶついた資金が流れ込んでいるとみられる。金利の低下はユーロ売りを促しているものの、一方では米長期金利が上昇しユーロの下支えとなっている。
今週はユーロ圏HICPや消費者信頼感指数などの発表があり、ユーロ圏景気回復期待が高まる内容となればそろそろ下げ止まりの動きが強まるとみる。
ただ、ECB理事会後の安値1.35付近を下回るようであれば損切りによる売りが強まり、一時的に売りが加速する場面もあるが、売り玉はそろそろ一巡する頃だ。
ユーロドル予想レンジ1.3630~1.3460(764%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル米ドル]RBA議事録要旨

先週はRBNZが予想通り0.25%の利上げを実施したことでNZドルが上昇。豪ドルもいずれは緩和政策を終了し引き締めに転じるとの見方も多いものの、依然として緩和政策継続の見方も根強い。今週17日にはRBA会合の議事録要旨が公開される。利上げ期待が抑えられたものの、景気への前向きな見方が示されるようであれば豪ドルドルの今年最高値となる0.9460付近を試す展開が予想される。ただ、米長期金利が上昇に転じていることから上値も抑えられる。今週はFOMC会合で緩和継続期待が後退するようであればドルの長期金利上昇につながり、豪ドルの上値を抑えることになる。ただ、イラク情勢の緊迫化などで原油価格が上昇しコモディティー通貨としても豪ドルは高値を更新する可能性も高い。テクニカル的にみるとボリンジャーの上限が上値を抑えていることから反落するとの見方もある。しかし、このまま上限バンドウオークが始まるようであれば上昇トレンドの始まりにもなる。一旦は0.9460手前で売りを出し、抜けたところで途転も面白い。
豪ドルドル予想レンジ:0.9460(今年最高値)~0.9300(BB中心線)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |