ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-06

[全般]米国金融緩和政策転換期待とリスクオン

先週のFOMC会合ではタカ派的な動きが期待されたものの、これまで通りハト派的な色が示され、市場の流れを変えるまでには至らなかった。しかし、イエレン議長の株式市場に対する発言で米株式3指数は史上最高値を更新するなど、結果的に株価を押し上げた。これを受け世界的にも株価が上昇するなどリスク選好の動きが強まった。また、会合後に低下した長期金利もその後上昇に転じたことでドルも全般に底堅い動きがみられる。
大きな変化は見られず方向感は未だに定まらないものの、結果的に株価の上昇と米長期金利の下げ止まりが確認されたことは今後の相場を見るうえで重要だ。
ECBは先日追加緩和を実施し、中国も今月に入り利下げを行うなど景気刺激策を打ち出したことで市場の不安感は徐々に後退。
全般に楽観的なセンチメントが広がる中で今週はリスク選好によるクロス円の買いが強まる可能性が高い。また、米金利による影響を受けやすいドル円にとっては、長期金利上昇が継続するようであればレンジの上限を試しに行くとみる。
一方、イラクやウクライナなどの地政学的リスクは依然として燻り、更に情勢が悪化すればリスクオフによる円買い戻しの動きに繋がる。また、原油高が更に進めば折角見え始めた世界経済の回復にも影響を及ぼしかねない。
未だ方向感の掴みにくい状況ながら最近の景気指標は米国経済回復の兆しを示すものが多くみられるようになった。ゼロ金利解除時期の前倒し時期への思惑が進むときに長期金利上昇に対し、高値を更新する株価の調整売りを招くリスクも抱える。
いつ起こるか分からないリスクを抱えながらも、徐々に光が見え始めているようにみえる。
今週は慎重ながらも先週に引き続きリスクオンの動きが強まる週となりそうだ。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。


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[米ドル円]楽観的なセンチメントから円安方向へ

(米ドル円日足)



先週のFOMCでは米長期金利の一時的な低下を招きドル円も101円73銭まで売り込まれた。このすぐ下の101円60銭には200日移動平均線が位置し、下抜けするようであれば更なる下落リスクが高まるところだった。しかし、NY株価は史上最高値を更新するなどリスクオンの動きからクロス円の買いも強まりドル円の下支えとなった。
今週は大きなイベントや経済指標発表はないものの、米国景気回復を示す内容が重なるようであればリスクオンによる円安傾向が持続されるとみる。
特に、米国住宅関連とGDP、そして消費動向の結果から米国株式市場と債券利回りへの影響に注目したい。もし、予想を下回るようであれば一時的に株価の下落などからドル円も再度下落懸念が強まりかねない。ただ、今のこう着相場から抜け出す程のエネルギーはなく、200日平均線が下値を支える。

今週のドル円予想レンジ:102円80銭(6月4日高値)~101円60銭(200日MA)

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[ポンド米ドル]1.7の大台を超え一段上のレベルを試す

(ポンド米ドル月足)



(ポンド米ドル日足)

GBP_USD_201406023_hiashi.jpg


MPC議事録で年内にも利上げに転じる可能性が示されたことでポンドは上昇の勢いを強めた。当面レジスタンスとみられた1.7ドルを先週は上抜き2008年10月のリーマンショック時以来の1.7060高値を付けた。
ただ、BOEの利上げ期待が既に市場には浸透しているだけに、この材料だけでポンドを買っていくのは限界もある。FOMC等のイベントなどが当面見られずポンドに市場の注目が集まったと考えられる。ただ、この通貨は順張り通貨であり一度動き出すと予想以上に継続する特性がある。今週金曜日に発表される英国1-3月期GDPと経常収支は若干改善の兆しが予想されることから、更なる上昇につながる可能性が高い。
ただ、高値警戒感からの下振れリスクには注意する必要がある。日足チャートでみたフィボナッチ38.2%戻しとなる1.6920付近までの下押しも想定しておきたい。



今週のポンドドル予想レンジ:1.7300(50%)~1.6920(38.2%)

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[豪ドル円]リスクオンによる買い

(豪ドル円週足)



(豪ドル円時間足)

AUD_JPY_201406023_jikanashi.jpg

イラク情勢など地政学的リスクの高まりから原油価格が大きく上昇。原油は生産しないものの資源国通貨である豪ドルの下支えとなる。世界的な株高によるリスクオンから相対的に金利の高い豪ドルに資金が向きやすく、市場のこう着状態が続くほど金利差を狙った豪ドル買いが強まるとみる。
今週月曜日には中国6月製造業PMI速報値が前月を上回ると予想される。また、水曜日はRBAのロウ副総裁の講演があり、来年にかけ強気の景気見通しが示されるようであれば緩和政策の転換への期待から豪ドル買いを促す。反対に、景気への不安は豪ドル高に対する懸念を示したとしても、既にRBA総裁が何度か発言しているだけに下値リスクは限定的とみる。
GPIFの運用改革期待もあり、ドル円の底堅さが確認されるようであれば打診買いが入るか注目される。

今週の豪ドル円予想レンジ:98円00銭(61.8%)~95円60銭[50%]

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