ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-07

[全般]ポルトガルショックも一時的か

欧州市場は一時の金融不安が後退し追加緩和を実施するなど景気重視の政策中心に推し進めていた矢先に再びポルトガル発金融不安が市場を駆け巡った。
アジア市場は前日のFOMC議事録による長期金利低下の動きからドルが全面的に上値の重い展開で始まった。この日発表された日本の機械受注が予想を大きく下回ったことで日経平均も軟調地合いでスタート。また、中国6月貿易収支も予想を下回るなどアジア株式市場も全般に冴えない動きとなり円高傾向が強まる地合いとなった。
東京から欧州市場が始まった途端ユーロが急落。ポルトガルの大手銀行であるBESの親会社ESFGが短期債務返済を延長したことで金融不安が拡大。周辺国であるイタリアやスペインなどの株や債券も軒並み下落したことでNY株式市場も軟調にスタート。忘れかけていた金融不安という言葉に市場は反応。俄かに市場リスクが広がった。しかし、ESFGには既に不正疑惑などが取り沙汰されているように、一部の銀行問題であり欧州全体の問題ではない。市場のセンチメントが悪化しているときには市場の反応は悲観的に捉えるものだが今回は一時的な影響で終わるとみることができる。
ただ、昨日の今日ですぐに市場が回復するということはなく、今日もリスク回避の動きは継続するとみる。ドルの長期金利も低下していることからドル売りが強まる一方で、リスク回避による円買いの動きにも注意したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円]想定外の金融不安

(米ドル円日足)

USD_JPY_201407011_hiashi.jpg

朝方発表された日本の5月機械受注が-19.5%と予想の+0.7%を大きく下回りドル円の売りが強まった。日本のこのような指標で為替に影響するというのは非常に珍しいが、株価下落懸念からの間接的な影響とみられる。中国の6月貿易収支も予想を下回ったことなどから日経平均だけではなくアジア全体の株価が軟調に推移。米長期金利の低下からドル安が進む中でじりじりと円買いの動きも目立った。
欧州市場ではポルトガル大手銀行の信用不安から欧州全般に株価が下落。俄かに広がった金融不安の流れはNYダウも巻き込み下落。リスクオフからの円買いと米債券買いなどからドル円は一時101円06銭まで下落。ただ、ポルトガルの大手銀行信用不安は一部のもので、欧州全般の金融不安に拡大しないという見方も強まり徐々に値を戻した。
米国景気回復基調は継続しており、市場のセンチメントは未だ楽観的なものだけに、市場は比較的冷静にこの問題を見つめている。
ただ、NY株式市場が下落したことに伴い今日のアジア株式市場は更に下落するとすればドル円は再度下値を試す展開が予想される。ボリンジャーバンドの25日移動平均線が200日移動平均線と今日はクロスすることから市場の変化日になるかもしれない。
米長期金利の低下など当面ドル円は上値の重い展開が継続するとみる。

ドル円予想レンジ:101円55銭~100円80銭

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[ユーロ米ドル]ポルトガル不安がユーロ売りを助長

(ユーロ米ドル日足)

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東京市場では前日からのドルの長期金利低下に伴いドル安の動きがユーロドルを下支えするなど高値圏で推移。しかし、欧州市場が始まりポルトガルの大手銀行BESの親会社であるESFGが債務返済を延期したことを機に一気にユーロ売りが強まった。欧州の金融システムに支障をきたすとの見方が広がったためだ。しかし、今回の問題はESFGグループ独自の問題であり欧州金融不安が広がるとの見方は少ない。昨日は無防備状態のところに不意を突かれたといったところだ。落ち着きを取り戻したところで再びユーロの買い戻しが入るとみている。
ただ、昨日の今日でいきなり上値を買っていくというのは難しい。
今日の欧州株式市場の動向を見極め、下値を確認したところで買いを入れていきたい。

ユーロドル予想レンジ:1.3635~1.3575

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[豪ドル米ドル]押し目買いスタンス

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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未明に公開されたFOMC議事録の結果豪ドルは対ドルで上昇。市場は豪ドルに対し強気の見方が広がる中、豪州雇用統計への期待が高まった。
朝方発表された豪州雇用統計では雇用者数が1.59万人と予想された1.2万人を上回ったことで瞬間豪ドルは0.9450まで上昇。しかし、同時に発表された失業率が6.0%と予想の5.9%より悪化したことからすぐに売りが強まり発表前のレベルを下回った。また、この日は中国貿易収支が予想を下回ったことから豪州景気への懸念が台頭するなどそれまでとセンチメントが一転した。欧州市場にかけて豪ドルの売りが続いた。しかし、NY市場に入り米長期金利の低下が更に進んだことでドル売り豪ドル買いの動きが強まった。市場は日米欧の緩和政策から金余り状態が続く中で相対的に金利の高い豪ドルには買いが集まりやすい。
日足の一目の雲の上昇角度も継続していることから押し目買いスタンスは継続。

豪ドルドル予想レンジ:0.9440(61.8%)~0.9360

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