ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-07

[全般]地政学的リスクの高まりと円高

市場はボラティリティーの低下からこう着状態が今後も継続するとみていたところ、マレーシア航空機の撃墜のニュースで一転。また、イスラエルのガザ地区に対する地上攻撃などから地政学的リスクが一気に高まるとリスクオフから円は全面高となっている。
アジアから欧州市場にかけては動意が乏しく静かな相場展開が続いていた。
NY市場が始まり住宅着工件数が89.3万件と予想の102万件を大きく下回りドルは若干下落。しかし、その後発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数が23.9%と予想の16.0%を大きく上回るとドル買いと同時に株価もプラスに転じた。
しかし、NYの昼過ぎにマレーシア航空機がウクライナ上空で撃墜されたとの報道で市場のセンチメントは一気に変わった。イスラエルがガザ地区に対し地上攻撃を開始したといった報道も加わり市場は俄かにリスクオフの動きが強まった。
最も取引された通貨が安全通貨とみられている日本円の買いが一気に進みドル円は101円前半まで下落。クロス円も全面安になっている。
この様な地政学的リスクの高まりは経済指標発表など市場では殆ど無視されることが多く、当面はロシアや欧米の対応に市場の注目が集まりそうだ。
米国金融政策の転換が始まるまでは低ボラティリティーが継続されるとみていた市場も、このニュースを機に高まり始めるとみる。
夏枯れ相場は一転して混沌とした展開へと移った。
想外の荒っぽい動きが増える可能性が高く、FX取引としてはチャンス到来とみることもできそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円]リスク回避により最安値更新も

(米ドル円日足)




(米ドル円週足)

USD_JPY_20140718_shuashi.jpg

狭いレンジでのもみ合いが予想されていたが、ウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜されたことでドル円はレンジの下限を下回る可能性が高まっている。
NY市場ではフィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ったことで下落基調のドル円に再び買いが強まっていた。しかし、航空機撃墜のニュースが伝わると一変。円買いの動きが強まった。また、イスラエルによるガザ地区への地上攻撃が開始されたといった報道も加わると更に下げ足を強め、101円20銭付近まで低下。
101円15銭付近にはアベノミクス開始以来下回ったことのない週足52週MAが位置することから、一旦は下げ止まっている。
しかし、市場のエネルギーは溜まっているとみられることから、もう一段下値を試す展開が予想される。今年最安値となる101円75銭付近を下抜けする可能性も見えてきた。
ただ、これが単に誤爆であるといった報道など、今後突発的なニュースなどで乱高下する可能性もあり注意が必要だ。



ドル円予想レンジ:101円40銭~100円80銭
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[ポンド円/ポンド米ドル]172円ミドルのサポートを意識

(ポンド円日足)

GBP_JPY_20140718_hiashi.jpg


(ポンド米ドル時間足)

GBP_USD_20140718_jikanashi.jpg


最近短期の投機的な動きが目立っていたポンドだが、昨日のウクライナ情勢などからまともな動きに戻り始めている。
今週火曜日に発表された英6月CPIが予想を上回ったことを機にポンドは上昇。その後もちょっとした英国指標発表で投機筋による売買が目立った。結局窓埋めの動きがここにきてやっと始まった。ただ、BOEの利上げ期待によるポンド買いの動きは依然として根強く、下げたところでは買いが並んでくるとみる。しかし、短期的にみるとリスクオフによる円買いの動きは簡単に収まらないだろう。
対ドルでは1.7070付近が強いサポートであり、ドル円も100円80銭がサポートになるためポンド円の下げも終盤に近づいているとみる。
目先のサポートはボリンジャーバンドの下限でもありフィボナッチ50%戻しとなる101円40銭付近。このレベルは6月30日の安値でもある。


ポンド円予想レンジ:173円40銭~172円40銭(BB下限、6月30日安値)
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[豪ドル円]リスクオフによる豪ドル売り一時的か

(豪ドル円日足)

AUD_JPY_20140718_hiashi2.jpg


昨日のNY時間に起きたマレーシア航空機撃墜事件での豪ドル円売りはそれ程目立たなかった。ドル円の下落によるもので豪ドル自体の売りは限られた。しかし、イスラエルのガザ地区への地上攻撃などからその後NYダウの下落が強まると豪ドル円クロスの投げが94円90銭や94円70銭付近で断続的にみられた。
ボリンジャーバンドの下限であった94円90銭を抜け、直近安値となる94円75銭を下回ったことで目先上昇の芽が断たれたとみる。目先は61.8%戻しの94円40銭付近で下げ止まっている。しかし、今日の東京市場ではアジア全体の株価下落により豪ドル円の下落が更に加速する可能性が高いとみる。
ただし、地政学的リスクは一時的なもので終息することが多く、93円を下回らない限り豪ドル買いの意欲は根強く残る。

豪ドル円予想レンジ:94円90銭~93円90銭[76.4%]
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