[全般]こう着状態からの脱却
先週はウクライナやイスラエルなどの地政学的リスクが燻る中でユーロを中心としたクロス取引が活発となり、ユーロは下落。ロシアへの追加制裁によるユーロ圏経済へのダメージが懸念されたことや、ドイツやユーロ圏経済指標の悪化などからユーロ売りが強まった。
また、豪ドルやNZドル、南アランドといった通貨も活発な動きをみせている。
一方、米国経済指標は新規失業保険申請件数が8年5か月ぶりの低水準まで改善されるなど、利上げ期待が高まる。NY株式市場は高値圏への警戒感もダウは1万7千ドルを再び割り込んで引けた。
為替市場では海外勢の多くが夏休みに入るところが多く、流動性が徐々に低下する中で米雇用統計やGDP、そしてFOMCといった重要な指標発表が相次ぎ波乱含みの展開が予想される。
FOMCでは10月のテーパリング終了は想定内であり、9月のFOMCに市場の注目は集まり、今回の会合では現状維持とみられる。また、雇用統計を週末に控えることから市場への影響は限られそうだ。
先週発表された米コアCPIが予想を下回ったことや新築住宅販売も低迷。一方で、新規失業保険申請件数の改善がみられたことで今週発表のADP雇用や雇用統計に市場の期待は高まる。しかし、期待が高まっただけに予想を下回った時の反動は大きくなる。緩和継続期待が高まると株価にとってはプラス材料となり円安の動きが強まる。その一方では金利低下によるドル売りとの攻防になりそうだ。
ユーロ安の流れの中ではドルを全般に押し上げる要因となることから、総合的にみると円高よりもドル高の勢いが優勢とみる。
今週は南アフリカや豪州の経済指標にも注目したい。
先日利上げを実施した南アランドへの投資目的とする資金流入が続く中で、今週は貿易収支やPPI、マネーサプライといった指標発表でもう一段の利上げ期待が高まる可能性がある。
また、最近の豪ドルは指標発表で過度な反応を示すことが多く、今週発表される住宅建設許可件数や中国PMIなどで一時的に大きく振れる可能性が高い。
参加者の少ない8月は何かの拍子で大きな動きになることが多く、チャンスを逃さないようにしたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]102円上抜けできるか正念場


マレーシア旅客機撃墜でさえ101円を割り込めずに折り返してきたドル円だけに、今週は上値トライが期待できる週になりそうだ。
先週のドル円は米国新規失業保険申請件数が8年5か月ぶりの低水準に改善されたことでドル買いが進んだ。
日足の下降トレンドラインを上抜けたことや、ユーロドルの下落がドル全般を押しあげており、今週のドル円は102円台乗せを試す展開が予想される。
日足チャートでみると102円には200日移動平均線、一目の雲の上限と下限、途転のサインとなるパラボリックSARが位置する。また、週足チャートでも一目の雲の上限と転換線があるだけに強いレジスタンスとして意識される。ただ、海外勢の夏休みによる参加者の減少から、勢いがつけば意外と簡単に抜けていきそうだ。
8月は円高になりやすいというアノマリーも今年は反対の動きになるかもしれない。
注目は金曜発表の米雇用統計だが、その前のADP雇用や新規失業保険申請件数にも敏感に反応してくるとみる。これで、上値を超えられないようであればドル円のこう着状態は更にひと月続くことになりそうだ。
今週はドル円にとって正念場になりそうだ。
今週のドル円予想レンジ:102円80銭(4月4日高値)~101円60銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ米ドル]下落基調継続

安値で寄り引き同時線が現れたことでユーロドルの下落が終了するかと思われたが、結果的に前日の安値を下回るなど、下落基調が止まらない。
先週は今年2月に付けた最安値となる1.3478を下回り1.3422まで下落。ほぼ安値圏で引けていることから売りの勢いはまだ残る。
ユーロは対ドルだけではなく対ランドや豪ドルといった通貨に対しても下げが続いていることから、戻り売りも根強く上値は限定的とみる。先週はドイツやユーロ圏の経済指標は概ね良好な結果を示している。ポルトガル格付けが引き上げられるなどユーロ圏各国の国債利回りが低下していることや、ウクライナ情勢の悪化による対ロ追加制裁がユーロ圏経済への重石になるとの懸念もユーロ売りを促した。
今週は米国FOMCや雇用統計の発表を控えており、米国ゼロ金利解除時期が早まるとの見方が強まるようであればドル高が更にユーロを押し下げる可能性が高まる。
一方、ユーロ圏消費者物価が予想を上回るようであれば、一時的にユーロショートのポジションの巻き戻しの動きが強まりかねない。ユーロクロスの複雑な動きが絡み合うことから、想定外の動きには注意したい。
今週のユーロドル予想レンジ:1.3550(7月21日高値)~1.3300(13年11月7日安値)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル円]今年の高値更新も

先週堅調な地合いで始まった豪ドルはNZドルが急落に攣られて押し戻される場面も見られた。ただ、ドル円の上昇に伴い豪ドル円は96円台に乗せるなど全般に底堅い動きとなっている。今週は特に豪ドルの注目される経済指標発表はないものの、FOMCやGDP、そして米雇用統計の発表が豪ドル円に影響を与えそうだ。
FOMCでは現状維持が予想され影響は限定的とみる。ただ、GDPや雇用の改善が見込まれる中で、あらためて米国景気回復期待が強まればリスクオンからの豪ドル買い円売りの動きが強まりそうだ。
週足チャートでは一目の雲の上限と50%戻しとなる96円付近が強いレジスタンスとして上値を抑えており4か月近くもみ合いが続いている。ドル円もこう着状態が続く中で先週から少しずつ値動きに変化がみられる。GPIFなど本格的に日本の機関投資家などからの外貨投資が高まるようであれば相対的に金利の高い豪ドルやNZドルに買いが入りやすくなる。中長期でみて95円付近では買いポジションを仕込んでおきたい。
今年高値となる96円ミドルを明確に超えていくようであれば98円台を目指す展開が予想される。
今週の豪ドル円予想レンジ:97円50銭~95円00銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替レートの変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。加えて、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)においては通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、想定元本(為替レート×取引数量)× 4%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので最大25倍となります。法人のお客様の必要証拠金は、為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。 為替リスク想定比率は、通貨ペアごとに異なり、当社では、原則として一般社団法人金融先物取引業協会が金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1項に規定される定量的計算モデルを用いて算出する数値を利用します。なお、為替リスク想定比率は、原則として1週間ごとに見直しが行われ、レバレッジは、為替リスク想定比率の逆数(想定元本÷必要証拠金)となりますので、1週間ごとに変動します。
店頭バイナリーオプション取引「LION BO」は、判定時刻の為替レートが、当社の設定した最大7本の権利行使価格から、お客様が選択された権利行使価格よりも、上昇するか下降するかを予想するヨーロピアンタイプのラダーバイナリーオプション取引です。最大損失額は、オプションの取得対価の全額となります。取引単位は1ロット(1ロット当たりの価格は0~1,000円)、1回の取引あたりの最大取引単位は50ロットとなります。手数料は無料です。オプションの購入後において、取引をキャンセルすることはできません。購入したオプションを取引可能期間前に清算(売却)をすることはできます。但し、購入価格と清算価格にはスプレッドがあり、清算時に損失を被る可能性があります。「LION BO」は投資額に比べて大きな利益を得る可能性がある反面、投資元本の保証はなく、お客様にとって為替レートが不利な方向に変動することにより投資元本の全てを失う可能性のあるリスクが高い金融商品です。
当社の取扱う店頭CFD取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、原資産の価格の変動や為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や金融市場、為替相場の変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、流動性が低下している状況では、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。また、株価指数、ETF(上場投資信託)、ETN(指標連動証券)を原資産とするCFD取引は、金利調整額(買建玉を保有している場合は支払い、売建玉を保有している場合は受取り)が発生しますが、金利調整額は、金利水準が各国の経済事情や政治情勢等様々な要因を反映するため変動するので、売建玉を保有している場合でも、マイナス金利となる際は、当社への支払いとなります。加えて、配当金・分配金の各権利確定日の取引終了時点で建玉を保有していた場合、これらの権利調整額が建玉に発生します。一般に権利調整額は買建玉を保有している場合は受取り、売建玉を保有している場合は支払います。一方、原資産となる株価指数自体が配当金を考慮している指数の場合等は、使用するリクィディティプロバイダーによっては、権利調整額は売建玉を保有している場合は受取り、買建玉を保有している場合は支払います。この他、商品先物を原資産とするCFD取引は、当社が定める日の未決済ポジションに対して当社が定めた価格調整額が発生します。原資産にコーポレートアクションが発生した場合は、当社は決済期日を定めた上で新規取引を停止する場合があります。建玉を決済期日までに決済されなかったときには、当該建玉は当社の任意で反対売買により決済されます。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、原則、想定元本(基準値×1.1×取引数量×1Lotあたりの取引単位×円転換レート)× 株価指数CFDの場合10%・債券CFDの場合2%・その他有価証券CFDの場合20%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので、それぞれ最大10倍・50倍・5倍となります。
当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引、店頭バイナリーオプション取引および店頭CFD取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なります。お客様におかれましては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |