ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-07

[全般]こう着状態からの脱却

8月の夏枯れ相場が始まるとみられた相場も、今週は米国重要指標の発表やイベントが集中。ユーロやポンドの値動きも活発となる中で、そろそろドル円もこう着状態から脱却する可能性もあり注目の週となりそうだ。
先週はウクライナやイスラエルなどの地政学的リスクが燻る中でユーロを中心としたクロス取引が活発となり、ユーロは下落。ロシアへの追加制裁によるユーロ圏経済へのダメージが懸念されたことや、ドイツやユーロ圏経済指標の悪化などからユーロ売りが強まった。
また、豪ドルやNZドル、南アランドといった通貨も活発な動きをみせている。
一方、米国経済指標は新規失業保険申請件数が8年5か月ぶりの低水準まで改善されるなど、利上げ期待が高まる。NY株式市場は高値圏への警戒感もダウは1万7千ドルを再び割り込んで引けた。
為替市場では海外勢の多くが夏休みに入るところが多く、流動性が徐々に低下する中で米雇用統計やGDP、そしてFOMCといった重要な指標発表が相次ぎ波乱含みの展開が予想される。
FOMCでは10月のテーパリング終了は想定内であり、9月のFOMCに市場の注目は集まり、今回の会合では現状維持とみられる。また、雇用統計を週末に控えることから市場への影響は限られそうだ。
先週発表された米コアCPIが予想を下回ったことや新築住宅販売も低迷。一方で、新規失業保険申請件数の改善がみられたことで今週発表のADP雇用や雇用統計に市場の期待は高まる。しかし、期待が高まっただけに予想を下回った時の反動は大きくなる。緩和継続期待が高まると株価にとってはプラス材料となり円安の動きが強まる。その一方では金利低下によるドル売りとの攻防になりそうだ。
ユーロ安の流れの中ではドルを全般に押し上げる要因となることから、総合的にみると円高よりもドル高の勢いが優勢とみる。
今週は南アフリカや豪州の経済指標にも注目したい。
先日利上げを実施した南アランドへの投資目的とする資金流入が続く中で、今週は貿易収支やPPI、マネーサプライといった指標発表でもう一段の利上げ期待が高まる可能性がある。
また、最近の豪ドルは指標発表で過度な反応を示すことが多く、今週発表される住宅建設許可件数や中国PMIなどで一時的に大きく振れる可能性が高い。
参加者の少ない8月は何かの拍子で大きな動きになることが多く、チャンスを逃さないようにしたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。


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[米ドル円]102円上抜けできるか正念場

(米ドル円日足)


(米ドル円週足)

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マレーシア旅客機撃墜でさえ101円を割り込めずに折り返してきたドル円だけに、今週は上値トライが期待できる週になりそうだ。
先週のドル円は米国新規失業保険申請件数が8年5か月ぶりの低水準に改善されたことでドル買いが進んだ。
日足の下降トレンドラインを上抜けたことや、ユーロドルの下落がドル全般を押しあげており、今週のドル円は102円台乗せを試す展開が予想される。
日足チャートでみると102円には200日移動平均線、一目の雲の上限と下限、途転のサインとなるパラボリックSARが位置する。また、週足チャートでも一目の雲の上限と転換線があるだけに強いレジスタンスとして意識される。ただ、海外勢の夏休みによる参加者の減少から、勢いがつけば意外と簡単に抜けていきそうだ。
8月は円高になりやすいというアノマリーも今年は反対の動きになるかもしれない。
注目は金曜発表の米雇用統計だが、その前のADP雇用や新規失業保険申請件数にも敏感に反応してくるとみる。これで、上値を超えられないようであればドル円のこう着状態は更にひと月続くことになりそうだ。
今週はドル円にとって正念場になりそうだ。

今週のドル円予想レンジ:102円80銭(4月4日高値)~101円60銭
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[ユーロ米ドル]下落基調継続

(ユーロ米ドル日足)



安値で寄り引き同時線が現れたことでユーロドルの下落が終了するかと思われたが、結果的に前日の安値を下回るなど、下落基調が止まらない。
先週は今年2月に付けた最安値となる1.3478を下回り1.3422まで下落。ほぼ安値圏で引けていることから売りの勢いはまだ残る。
ユーロは対ドルだけではなく対ランドや豪ドルといった通貨に対しても下げが続いていることから、戻り売りも根強く上値は限定的とみる。先週はドイツやユーロ圏の経済指標は概ね良好な結果を示している。ポルトガル格付けが引き上げられるなどユーロ圏各国の国債利回りが低下していることや、ウクライナ情勢の悪化による対ロ追加制裁がユーロ圏経済への重石になるとの懸念もユーロ売りを促した。
今週は米国FOMCや雇用統計の発表を控えており、米国ゼロ金利解除時期が早まるとの見方が強まるようであればドル高が更にユーロを押し下げる可能性が高まる。
一方、ユーロ圏消費者物価が予想を上回るようであれば、一時的にユーロショートのポジションの巻き戻しの動きが強まりかねない。ユーロクロスの複雑な動きが絡み合うことから、想定外の動きには注意したい。



今週のユーロドル予想レンジ:1.3550(7月21日高値)~1.3300(13年11月7日安値)
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[豪ドル円]今年の高値更新も

(豪ドル円週足)



先週堅調な地合いで始まった豪ドルはNZドルが急落に攣られて押し戻される場面も見られた。ただ、ドル円の上昇に伴い豪ドル円は96円台に乗せるなど全般に底堅い動きとなっている。今週は特に豪ドルの注目される経済指標発表はないものの、FOMCやGDP、そして米雇用統計の発表が豪ドル円に影響を与えそうだ。
FOMCでは現状維持が予想され影響は限定的とみる。ただ、GDPや雇用の改善が見込まれる中で、あらためて米国景気回復期待が強まればリスクオンからの豪ドル買い円売りの動きが強まりそうだ。
週足チャートでは一目の雲の上限と50%戻しとなる96円付近が強いレジスタンスとして上値を抑えており4か月近くもみ合いが続いている。ドル円もこう着状態が続く中で先週から少しずつ値動きに変化がみられる。GPIFなど本格的に日本の機関投資家などからの外貨投資が高まるようであれば相対的に金利の高い豪ドルやNZドルに買いが入りやすくなる。中長期でみて95円付近では買いポジションを仕込んでおきたい。
今年高値となる96円ミドルを明確に超えていくようであれば98円台を目指す展開が予想される。

今週の豪ドル円予想レンジ:97円50銭~95円00銭

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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