ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-07

[全般]FOMCよりも米GDPが相場牽引

昨日は米GDP,ADP雇用統計、そしてFOMCと重要な指標発表とイベントが行われ、為替市場では久しぶりにドル円の動きが活発化した。
NY市場が始まり最初に発表された7月ADP雇用統計は21.8万人と予想の23万人を下回った。しかし、そのすぐ後にはGDP発表が控えていたことで市場への影響は限られた。
前期に悪天候の影響で大きく落ち込んだ後だけに、注目が集まった4-6月期GDPは4.0%と予想の3.0%を大きく上回った。また、前期も-2.9%から-2.1%へと上方修正されたことでドル全面高となった。FRBのゼロ金利解除時期が予想以上に早まるとの期待が長期金利を押しあげる一方で株価を押し下げた。今回は個人消費が大きく貢献した結果となったが、今回の数値は1990年からのデータすべてを見直しており、慎重な見方もあった。しかし、2013年成長率を1.9%から2.2%に上方修正されていることから、それ程これまでとのギャップはなさそうだ。FOMCがこの後控えているものの、市場は既にゼロ金利解除への思惑が進んだ。
注目のFOMC声明では雇用に関しては依然としてハト派的な内容となったが、インフレ見通しは若干タカ派的なものとなった。発表直後はドル買いが強まったもののすぐに元のレベルまで戻された。FOMC声明はこれまでと内容的にはそれ程大きな違いはなく、今回はイエレン議長記者会見もないことから市場への影響は限られた。結果的にGDPの影響がこの日の市場を大きくけん引するものとなった。
ダウは下がったもののナスダックは上昇するなど株価はまちまちの動きとなった。また、長期金利が2.56%まで上昇するなど株と債券市場は緩和政策の早期終了を意識したものとなった。
株価がまちまちな動きを示したことは、それだけ金利相場から業績相場へと移行する過程を示しているものと考えられる。
着々とFRBの金融政策が進んでいることを市場は意識し始めていることから、明日の雇用統計でも好材料に反応しやすくなったといえる。
相場はまだ動き始めたばかりでもあり、8月は熱い相場展開が期待できそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]動き始めたドル円相場

(米ドル円日足)




ドル円は102円前後に控えていた複数のレジスタンスをすべてクリアして上昇に転じた。
FOMC会合直後には4月8日以来となる103円05銭まで上昇。米4-6月期GDPが予想を大きく上回り、米国経済の復調に対する市場の期待が高まった。
米長期金利は前日の2.46%から2.56%まで大きく上昇したことでドルが全面高。一方、株価はまちまちな動きとなり円高への懸念がドル円の上昇を若干だが抑えた観もある。しかし、これまで長く続いたドル円のこう着状態から久しぶりに脱却したことで市場の勢いはある。ただ、明日の雇用統計発表を控えることや、これまで何度も期待して裏切られたドル円だけに高値圏では慎重な動きになりそうだ。
昨日のFOMC直後の高値103円05銭が意識されることから、この近辺では売りが並ぶとみる。

ドル円予想レンジ:103円15銭(50%)~102円60銭
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[ユーロ円/ユーロ米ドル]ユーロ圏消費者物価指数で反発も

(ユーロ円日足)



(ユーロ円時間足)

EUR_JPY_20140731_jikanashi.jpg


(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20140731_hiashi.jpg


米GDPが予想を大きく上回ったことでドルの長期金利が上昇。ユーロは対ドルで1.34ドルを割り込み、更にFOMCでもドル買いが強まり安値を更新。しかし、その後はユーロのショートカバーが一気に強まり再び1.34ドル台まで押し戻された。
一方、ドル円はほぼ一本調子の上昇が続いていることから、ユーロ円は上昇。一部でユーロ円の直接的な買いも散見されている。
対ドルの日足チャートではローソク足が安値で下ひげを伸ばしたことで下落トレンドに歯止めがかかった可能性もある。それを確かめるにも本日発表となるユーロ圏消費者物価HICPが注目される。前月と横ばいの0.5%と予想されるが、これを更なる追加緩和とみるのか、一旦は下げ止まったとみるのかで、市場のセンチメントが読み取れる。
少なくとも、下押しがなくなるようであればじりじりと巻き戻しの動きが強まる可能性が高い。

ユーロ円予想レンジ:138円15銭(61.8%)~137円45銭(時間足38.2%)

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[カナダドル円]GDP発表で巻き戻しも

(カナダドル円日足)



(カナダドル円時間足)

CAD_JPY_20140731_jikanashi.jpg


ほぼクロス円全面高となる中でカナダ円だけがやや出遅れ感が漂っている。
先週25日ストップを巻き込んで下落したカナダ円だが、その巻き戻しが依然として見られず上値の重い展開が続いている。先日BOC総裁が経済成長に対し減速懸念を示したことが上値の重石となった。今日のNY時間に発表されるカナダ5月のGDPが前月を上回ると予想される。昨日の米国GDPが予想を大きく上回っただけにカナダも同様に上回る可能性もある。カナダと米国の経済関係は非常に強いことから、米国景気回復の影響を受けている可能性が高い。
ボリンジャーバンドの幅が拡大傾向に入っていることから値動きが活発になる可能性もあり、94円前半では買いを仕込んでおきたい。ただ、95円手前ではパラボリックやボリンジャーバンドが位置することから、一旦は利食い売りを出しておきたい。

カナダ円予想レンジ:94円65銭(76.4%)~94円10銭
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