ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-08

[全般]イエレン議長講演でも市場の見方変わらず

前日のFOMC議事録公開で俄かに早期米ゼロ金利解除への思惑が高まりドル高が進んだが、今日のジャクソンホール会議を控え調整の売りも見られた。
東京市場では株価の上昇などからリスクオンによる円売りが先行。ドル円も103円95銭と4月4日以来の高値を更新。前場の時間帯に中国8月製造業PMIが50.3と予想の51.1を下回り豪ドル円の売りが強まったものの、ドル円の底堅さは継続。引けにかけては利食い売りなどに押される場面も見られた。しかし、NY市場では住宅や雇用の改善を好感し再び底堅さを取り戻した。
NY時間にはマイナスになると予想されていた7月中古住宅販売件数がプラス2.4%と予想の-0.4%を大きく上回った。また、新規失業保険申請件数も予想以上に減少したことを受け株価が上昇。リスクオンの動きから豪ドルやNZドルなどのリスク通貨に対しても円売りが強まった。ただ、今日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演を控え高値圏では利食い売りが散見されたことで伸び悩んだ。
そのイエレンFRB議長講演では市場は従来のハト派色の強い内容が示されるとの見方が多い。今回のテーマは労働市場の力学の再評価ということから、労働市場の質に関しては依然として緩みに対する懸念をあらためて強調する可能性が高い。しかし、先日のフィッシャー副総裁が懸念を示した労働市場は最近の指標を見ても回復を示すものが多くみられた。また、労働市場でも前日のFOMC議事録でも改善が予想以上に大きいことが確認されるなど、利上げへの地ならしは既に出来上がっているとみられる。
これらから考えると、今回イエレン議長がハト派的な姿勢を示したとしても市場の利上げへの期待が変わることはないだろう。寧ろ、少しでもタカ派的な内容を示すようであればドル買いの動きが更に強まることになりそうだ。
また、イエレン議長後にドラギ総裁の講演が控え、追加緩和姿勢を示す可能性が高く、そうなればドル買いを促しかねない。
調整的なドル売りは限定的とみられるが押したところではドル買いを入れておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]転換点の105円ミドル

(米ドル円日足)

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東京市場で4月4日ぶりに103円95銭まで上昇したが、104円を目の前に利食い売りが先行。しかし、103円72銭までで下げ止まるなど、予想以上に下値は浅かった。急速に上昇したことで買い遅れたところも多く、ドルロングがそれ程積み上がっていないことを示すものだ。
NY市場では住宅や雇用指標が好調な結果を示したことでクロス円を中心とした買いが強まったものの、ドル円の上値は限定的となった。今日のイエレン議長講演を控え、ハト派的内容が示された時の下落リスクへの警戒感が強いためだ。しかし、市場は既に利上げへの期待は高く、下げたところでは買いを入れておきたい。これまでのレンジの上限であった103円付近で買いたいところだが、既に買いが大分ならんでいるとみられる。フィボナッチの38.2%戻しとなる103円ミドル付近で一先ず買いを入れておきたい。

ドル円予想レンジ:104円10銭~103円50銭(38.2%)

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[ユーロ米ドル]ドラギ総裁講演で再び下落も

(ユーロ米ドル週足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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昨日発表されたドイツのPMIが予想を上回ったことでユーロ買いが強まったものの、反対にユーロ圏PMIが予想を下回り押し戻されるなど下落が続いていたユーロは不安定な動きを見せるようになった。1.33ドル付近にあった損切を巻き込みながら急速に下落した反動とみる。ユーロは対ドルだけではなくポンドや円に対しても売りが強まっており、上値は切り下がっている。戻したとしても、これまでサポートと見られていた1.3330付近が精々とみる。今日はドラギ総裁がジャクソンホールで講演が予定されている。総裁は最近悪化したユーロ圏経済やデフレの可能性に対し更なる追加緩和姿勢を示す可能性がある。そうなれば、再びユーロ売りが強まることになる。下値目途としては昨年9月に付けた安値1.31ドル付近が意識される。

ユーロドル予想レンジ:1.3330(50%)~1.3100(13年9月安値)

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[豪ドル円]レジスタンスを超えて次のレベルへ

(豪ドル円週足)


昨日の東京時間に発表された中国8月HSBC製造業PMIが50.3と予想の51.5を下回ったことから豪ドル売りが強まった。今年最高値となる96円50銭を目の前に利食い売りのタイミングを待っていたような動きだ。しかし、地政学的リスクの後退や世界的な株価上昇によりリスクオンからの豪ドル買いへの意欲は強く、欧米市場では下げたところでは買いが強まった。
NY株式市場も三指数ともに上昇。住宅や雇用市場の改善が市場のリスク選好の動きを強めたことで豪ドルは強いレジスタンスである96円50銭をすんなりと上抜けした。しかし、損切などは見られず意外に静かな上抜けとなった。RBAは豪ドル高に対して懸念を示していることや、当面低金利を継続する姿勢を示しているだけに、このレベルからの豪ドル円は高値警戒観が高まりやすい。しかし、ドル円の底堅さが豪ドル円を支えており下げも限定的とみてよい。
週足の一目の雲の上で今日のNYが引ければ来週はもう一段高値を試す展開となりそうだ。

豪ドル円予想レンジ:97円40銭(13年6月高値)~96円30銭

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