[全般]FOMCで初の出口戦略明示
NY時間に発表された米国8月CPIは-0.2%と予想の0.0%を下回った。一方、4-6月期経常収支は-985億ドルと予想の-1134億ドルを上回り、住宅市場指数も59と56を上回るなどまちまちの結果となったが、市場はFOMCを控え反応は限定的となった。
そのFOMCでは10月に量的緩和が終了することを示し、終了後も「相当な期間」FF金利を現在の目標範囲に維持するとし、「相当な」という文言は削除されなかった。ただ、出口戦略に向けて超過準備預金金利などを操作することや、国債などの再投資縮小は利上げ後に行うことを初めて示した。これを受けドルは全面的に買いが強まりドル円は108円台に乗せるなど、利上げへの動きが始まるとの見方が強まった。一方、株式市場は寧ろ今回のFOMCはこれまでのハト派的な内容と殆ど変らないという捉え方をしたことで最終的に上昇に転じた。しかし、債券利回りは上昇するなど為替市場と同様に今後利上げに向けた動きが活発化するとの見方が強まった。
結果的に為替市場ではドル高と同時に円安の動きが一気に強まった。
一先ず、大きなイベントが終了したことで市場は一息ついたものの、今日から始まるイギリスのスコットランド独立住民投票に市場の注目は集まる。
もし、独立派が勝利した場合にはポンドへの不安が拡大し大きく下落しかねない。また、ユーロ圏でも民族主義が拡大しスペインやベルギーなどへの影響することからユーロ売りが加速する可能性が高まる。
そうなればリスク回避からの円買い戻しの動きも強まることになりかねない。
いっきに進んだ円安やドル高への反動に注意したい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]110円を視野にせっかちな相場継続


FOMC声明では「相当な期間」低金利政策を継続するという文言はそのまま残されたものの市場は既に前日のフェッドウオッチャーの観測記事でドルが下落したことで織り込み済みとなった。寧ろ、今回初めて量的緩和終了後の出口戦略が公表されたことを受け来年のゼロ金利解除へスタートを切ったとの見方からドル円は一気に108円台に乗せてきた。
殆ど今回もドル円の下押しがなかったことでしびれを切らして上値を買ってきた観もある。
ドル高と同時にクロス円が上昇していることから円安の動きも活発化してきたことでドル円の上昇は更に加速する可能性が高く、せっかちな相場は今後も継続することになるだろう。
上値目標としては2008年8月の高値110円65銭や月足フィボナッチ76.4%戻しとなる112円台が既に視野に入り始めた。
ただ、明日のスコットランド独立投票に向けて相場の混乱が懸念されるものの、ドル円に関して影響は限定的と見る。
ドル円予想レンジ:109円10銭~108円10銭
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[ユーロ米ドル]ドル金利上昇とスコットランド投票


9月4日のECB会合で急落したユーロもその後は下げ止まり観が強まり底固めに入ったかと思われたが今朝のFOMCで再び下落が始まった。
FOMCではゼロ金利解除に向けた動きが始まったとの見方からドルの長期金利が上昇しドル買いの動きが強まった。ユーロは今年最安値となる1.2858を下回り1.2834ドルまで下落するなど再び下値リスクが高まった。
特にユーロ自身の売りの材料があるわけではないが、今日から始まるスコットランド独立住民投票が懸念材料となる。もし、独立賛成派が勝利するようであればスペインやベルギー、イタリアなどへも影響を及ぼすとの見方からポンドだけではなくユーロ売りも強まる可能性が高い。
一方、対スイスではスイス高を阻止するためのスイス中銀の介入には警戒したい。今日は16時半にスイス中銀の政策金利発表があり、その時に口先介入が入ればユーロスイスが一気に上昇し対ドルでもユーロは押し戻されることになる。ただ、これも一時的な上昇にとどまるだろう。
ユーロドル予想レンジ:1.2900(50%)~1.2790(61.8%)
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[豪ドル米ドル]ドル上昇で再び豪ドルは下落


前日のNY市場ではFOMC声明文の「相当な期間」の文言が残されるとの観測記事でドル安が進み豪ドルは上昇。昨日のFOMCでは観測通り文言は維持されたが今回初めて出口戦略への道筋が示されたことでドル金利が上昇しドル全面高となったことから豪ドルは再び下落に転じた。円安も同時に進行したことで豪ドル円の買いも一部でみられるものの、対ドルでの下落に歯止めがかからなかった。ただ、豪ドル円の買いはいずれじりじりと冷酒のように効いてくるとみるが、もう暫く先の話だ。
明日のスコットランド独立投票で独立派が勝利すればポンドやユーロの下落に攣られて豪ドルも下落するとみている。
もし、反対派が勝利し独立が見送られるようであればポンドは急騰し豪ドルも同時に上昇に転じることになるだろう。そろそろ豪ドルの下落も一旦は終盤に近づいているのかもしれない。
豪ドルドル予想レンジ:0.9020(50%)~0.8860(76.4%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
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