ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-11

[ユーロ米ドル]弱気フラッグ

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

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前日にメルシュ専務理事やドラギ総裁が国債購入も含めた追加緩和の可能性を示したことで下落。早朝も1.24ミドル付近の安値からスタート。
しかし、その後発表されたドイツとユーロ圏11月ZEWが予想以上の好結果となったことでユーロは対ドル対ポンド、そして対豪ドルでも買いが入った。また、NY市場では米長期金利が低下したことからドル安の動きが強まりユーロはこの日の高値1.2547まで上昇し、高値圏での引けとなった。日足チャートを見ると中断もみ合いパターンの弱気フラッグが形成されている。下落の途中でこのフラッグが出ると、もみ合い後に再び下落に転じることになる。今日はフラッグの上限探りの展開が予想され、上値確認後は売りを出しておきたい。

ユーロドル予想レンジ:1.2620(50%)~1.2500
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[豪ドル米ドル]口先介入でも下げ限定

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

AUD_USD_20141119_jikanashi.jpg


昨日公開されたRBA議事録では「豪ドル相場の寄与度は通常より低く、豪ドルの基本的な価値を概ね上回っている」といった声明文と大きく異なる内容ではなかったことから底堅い動きとなった。しかし、欧州時間にRBAスティーブンス総裁が「為替市場は豪ドル下落リスクを過小評価している」と発言したことで豪ドルや対ドルや対円、そして対ユーロでも下落した。しかし、NY市場では徐々に買戻しの動きが強まるなど影響は限定的となっている。この手の口先介入が先週から増えていることから市場は徐々に反応が鈍くなり始めている。口先介入でも下げきれないと寧ろ底堅さが確認され買われやすい状況になる。時間足でみると依然として上昇トレンドが継続しており、下げたところでは対ドルだけではなく対円でも買いを入れておきたい。


豪ドルドル予想レンジ: 0.8770(61.8%)~0.8700
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[全般]消費税先送り評価は円安

週明け東京市場では日本のGDP速報値の結果を受けドル円が大きく上昇後、株と伴に大きく下落に転じるなど激しい動きで始まった。
7-9月期GDP速報値は前期比-1.6%と予想されたプラス0.5%を大きく下回り2期連続のマイナスとなった。市場は予想通り0.5%であったとしても消費税増税を見送られるとみていたものの、ここまでの落ち込みは想定外のものだった。ドル円は一気に117円台に乗せたものの、景気減速懸念から株価が急落して始まるとドル円も利益確定の売りが強まり115円台半ばまでドル円は急落。しかし、これで消費増税先送りと解散総選挙は確実との見方から欧米市場では円安の流れが再び強まった。
今日の有識者会議後に安倍首相は増税延期と衆院解散を正式に発表することになる。
既に織り込み済みとみられるものの、正式に発表されれば今の楽観的な雰囲気の中で円安がもう一段進むことになるだろう。
同時にドル高の動きが進んでいる。
昨日のNY時間にドラギ総裁はユーロ圏のインフレが依然として低いとし、国債購入の可能性を示唆したことでユーロが下落。米長期金利の上昇も手伝いドルが全面高となった。
日経平均は下落したものの欧米株式市場は底堅い動きが続いておりリスクオンからの円安の状況は継続。
消費税増税の先送りは景気回復を後押しするもので、解散総選挙による安倍内閣の長期政権の始まりということから緩和政策も長期化するとの見方が広がっている。結果的に円安の流れが続くとの見方に市場のコンセンサスは傾いている。
しかし、市場が少しでも悲観的な見方に傾けば、財政再建への懸念やアベノミクスの限界と見做される両刃の剣であることも頭に入れておきたい。

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[米ドル円]下落パターン

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

USD_JPY_20141118_jikanashi.jpg

値動きの激しい展開が依然として続いている。週明け東京市場では7-9月期GDPが予想を大幅に下回り2期連続のマイナスとなりリセッション入りが確定。これを受け消費税増税先送りが確定視されドル円は一気に117円台に乗せてきた。しかし、余りの悪い数字から株価が下落して始まるとドル円も利益確定の売りが入り下落。一目の転換線もこのレベルに位置し下げ止まったものの115円高値から1円60銭近く下落した。
最近のドル円のパターンとして高値を更新してから1円から1円50銭程度下落し、再び上昇に転じることが多くみられる。このパターンを繰り返すことでその都度ポジションが解消されてしまい、大きな下落に繋がりにくくなっている。今日にも安倍首相は消費税増税先送りと衆院の解散を発表することになるが、材料出尽くしからのドル売りが出たとしても下落幅は限定的とみる。寧ろ、アベノミクスの第二弾の始まりとみてドル円は昨日の高値を再度試す展開が予想される。


ドル円予想レンジ:117円30銭~114円00銭(23.6%)
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[ユーロ米ドル]ECB追加緩和期待で再び下落

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20141118_jikanashi.jpg

先週末に発表されたユーロ圏7-9月期GDPが予想を上回ったことを受け下落から上昇に転じたかと思われたユーロは再び下落に転じた。
昨日の欧米市場ではメルシュECB専務理事やドラギ総裁がECB非伝統的措置には国債の買い入れも含まれることを双方が言及。これを受けユーロは再び下落に転じている。また、米長期金利が上昇したことでドル高が強まったこともユーロの上値を押し下げた。
ECBの国債購入にはドイツが強く反発していることから簡単ではないことから、今後は追加緩和の時期に注目が集まる。ユーロの長期下落トレンドは継続しているものの、短期的な上昇チャネルも続いている。一先ず、下げ止まり観が出れば1.25ドル付近までの戻しもある。しかし、今年最安値となる1.2360ドル付近を下回るようであれば更なる下落が始まる。


ユーロドル予想レンジ:1.2510~1.2380
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]じり高継続

(豪ドル円時間足)


(豪ドル米ドル日足)

AUD_USD_20141118_hiashi.jpg


昨日はドル円が117円を付けた後に急落したことから豪ドル円の投げ売りも見られた。
102円50銭付近はレジスタンスとして意識されるレベルでもあり、一旦は利益確定の売りが出やすい状況となった。対ドルでの豪ドルは米長期金利の上昇により上値を抑えられたものの、それ以上にドル円の上昇速度が上回る状況は継続。安倍首相が消費増税を先送りし、衆院解散を発表すればもう一段の円安が進み豪ドル円は再び102円台に乗せてくるとみる。時間足でみた上昇トレンドラインが依然として下値をサポートしている。一方、対ドルでは上値を抑えられることから上昇速度は遅いものとなりそうだ。

豪ドル円予想レンジ: 102円50銭~101円00銭

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[全般]急速な円安調整リスクはらむ週

先週は増税先送りを巡り日本の解散総選挙報道で円安が大きく進むなど円主導の相場展開となった。増税先送りは景気後退リスクを回避させることから株高円安要因と捉えられドル円クロス円ともに急速に円安が進んだ。
その増税先送りを決定するとみられているのが月曜日に発表される日本のGDP速報値となる。その結果が景気減速をそれ程示すものでなければ消費税引き上げ実施への道は残されているものの、そうであれば株価は急落し一気に円高が進むことになる。しかし、安倍首相は解散総選挙に向けて確実に動き始めており、その可能性は極めて低い。
ただ、消費税先送りにより財政再建が一時頓挫するとの見方から円高要因も燻る。
また、今週は日銀会合が開かれる。日銀は消費増税を見込んでの追加緩和を実施したといわれることから、黒田総裁発言に注目が集まる。政府と日銀の足並みの乱れや、追加緩和の可能性が後退するような内容が示されるようであれば下振れの可能性もある。ただ、消費増税が2017年4月に先送りということになれば、緩和政策が更に長期化するとの見方から円安要因とみることもできる。市場の捉え方次第では円安と円高どちらに反応してもおかしくはなく、それ自体リスクでありどちらに反応してもよいスタンスで臨みたい。
ドル円は日銀追加緩和実施前のレベルから見ると既に7円50銭余り上昇。
FOMCでタカ派的な内容となり、ドル高が強まった時から見れば9円近い上昇となるなど、円安がいかに短期間で急速に進んだかを示すものだ。元々、日米の金融政策違いが明確となった事が円安要因ではあるが、それでも上昇ピッチが早過ぎる。
そろそろ調整の動きが出始めてもおかしくなく、慎重なポジション管理が必要だろう。

今週はその他にRBAやBOE、そしてFOMC議事録が公開される。特にFOMCでは労働市場の改善が示される等タカ派的とみられており、反対にハト派的な意見などが聞かれるようであればドル安に反応しそうだ。
また、今週は米住宅関連や消費者物価の発表を控える。先週の指標発表後の動きをみると予想を上回る好調な結果となっても、寧ろ利益確定のドル売りが強まる様な場面もみられた。それだけにガス抜きもされていることから大幅な調整が入ることはないとみる。
ただ、ドルやクロス円、そして株価などは高値圏に位置するだけにちょっとしたことで激しい動きに振れるなど、荒っぽい動きには注意したい。
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[米ドル円]振り落としを繰り返し上昇継続

(米ドル円週足)


(米ドル円日足)

USD_JPY_20141117_hiashi.jpg

先週は消費増税引き上げ延期に絡んで衆院解散総選挙の話が高まり円安が進んだ。完全に決まったわけではないが今週月曜日に発表される7-9月期GDP速報値が下方修正されるとの見方から、安倍首相は発表後に解散総選挙を決定するとみられている。ここまで株式や為替市場が織り込んできただけに、もし消費税を予定通り引き上げることになれば株やドル円が暴落しかねない。もし、引き上げ延期となればドル円はもう一段の上値を試す展開が予想される。しかし、10月31日に日銀が追加緩和を実施してから2週間で7円50銭近く上昇しているだけに流石に高値警戒感が燻る。昨年4月の最初の黒田バズーカの時には8週間かけて11円上昇し、その後10円近く下落している。今回の場合は途中で1円から1円50銭程度の適度なガス抜きが何度かみられることから、それ程大きな下落はないとみる。ただ、日銀政策決定会合で黒田総裁が政府との足並みの乱れがみられるようであれば、海外勢からアベノミクスへの懸念の高まりからドル円の売りが強まる可能性も否定できない。
今週は週初めにもう一段の上値を試した後で振り落としの動きが強まる可能性もあり、中途半端な損切で大きくやられないように注意したい。


今週のドル円予想レンジ:118円00銭(07年10月高値)~114円00銭(23.6%)
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[ポンド米ドル]MPC議事要旨と原油価格

(ポンド米ドル週足)


(ポンド米ドル時間足)

GBP_USD_20141117_jikanashi.jpg

先週は英国インフレレポートで来年と再来年のGDP見通しを下方修正。また、向こう6か月のインフレ率は1%を下回って推移するだろうとした。下げ止まり観が出始めていたポンドはこの発表を受け下落に転じた。また、原油価格も4年ぶりの安値を更新した事でユーロポンドの売りが強まりポンドは更に下落幅を拡大した。
今週は火曜日にCPIやPPIといった指標が発表され前月と変わらないレベルが予想されている。ただ、この様な地合いが悪いときに予想を下回るようであれば敏感に反応しそうだ。また、水曜日にはMPC議事録が公開される。これまでの利上げ時期を更に先送りするといった内容がみられるようであれば、もう一段のポンド売りが対ユーロやドルで出やすい。ただ、米長期金利が依然として低レベルで推移していることからドル買いの動きは鈍い。また、週足13週線から大きく乖離していることから、そろそろ下げ止まりが近づいているとみる。


今週のポンドドル予想レンジ:1.5800(61.8%)~1.5370
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]105円台を意識

(豪ドル円週足)


(豪ドル米ドル日足)

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先週はRBAのケント総裁補佐が外国為替市場での介入は排除しないと発言したことで下落する場面も見られたが、総じて底堅い動きが続いている。週足上昇チャネルの上限を先週上抜けしたことから上昇速度が加速。昨年4月に付けた105円台が意識されている。
今週はRBA議事録要旨が18日に発表される。中国の景気減速や原油価格下落による商品相場の低迷などから国内景気への懸念が燻る。また、自国通貨安を促す発言などで下落リスクはあるものの既に市場は織り込んでいる。
対ドルで三角保ち合いを下放れした後0.85ミドルを底に上昇に転じている。一先ず上昇トレンドラインの位置する0.8850付近までの戻しが期待できる。
GPIFの海外資産拡大などもあり、対円で豪ドルの下振れがあれば買いを入れておきたい。



今週の豪ドル円予想レンジ: 103円80銭~100円00銭
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[全般]消費税増税延期と円安

安倍首相は消費税増税を先送りすることで検討に入った。日本の景気減速への懸念を考慮したものだが、これにより株価上昇と同時に円安の動きを更に加速するとの観測がたかまっている。しかし、財政再建から見るとアベノミクスが頓挫するとの見方もあり円高リスクとして捉えることもできる。市場のセンチメントが変化すればドル円の売りに反応することもあり得た。しかし、それでも円売りの動きが強まるというのはいかにドル円の買いの勢いが強いかを示すものだ。安倍内閣が解散総選挙を実施する可能性が高まる中で、増税先送りを掲げる自民党が大勝する可能性は高く、更にアベノミクスを継続することは円安を支える要因になる。一方、米国景気は堅調な地合いを継続するとの見方が根強く、世界経済のけん引役として市場に安心感を与える。米国株式市場は連日高値を更新するなど日本株や円安を後押しするものだ。
FOMCや日銀会合、そしてECB理事会や米雇用統計などの重要イベントをこなしたことで市場には安心感が広がり始めている。ただ、急速に進んだ円安に対する警戒感も根強く、暫く時間調整に入ったとみられる。
明日からG20が豪州で開催されるが、日欧が追加緩和したことで円安ユーロ安が進むなど通貨切り下げ競争を再燃するとの見方もある。しかし、世界景気が鈍化する兆しを示す中で欧州や日本の景気回復は米国にとってもプラス材料となる。ルー財務長官が強いドルは米国にとって良いことであると発言を繰り返すなどドル高容認の姿勢を変えていないことから批判的な声明は出ないとみる。
結果的に消費増税先送りとなってもドル高と円安の流れは今後も継続することになりそうだ。

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[米ドル円]ガス抜きで下値も限定的

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

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安倍首相は消費税増税先送りを来週にも決断する方向で調整に入った。株式や為替市場ではそれを先取りする格好で円安と株高に反応。日銀が10月31日に予想外の追加緩和を実施してからドル円は7円余り上昇した。その間に1円から1円50銭の下落を何度か繰り返すなど、ガス抜きがされており大幅下落のリスクはないとみてよい。日足ボリンジャーバンドの幅が拡大するなど依然としてボラティリティーは高止まりする中で、時間足は三角保ち合いが収束。そろそろ上に放れる頃に近づいている。

ドル円予想レンジ:116円30銭~115円40銭

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[ユーロ米ドル]原油価格の下落でユーロクロスの買い

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

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原油価格が74ドルと3ドル近く下落するなど4年ぶりの安値水準となったことでカナダドルやポンドに対してユーロが上昇。ユーロ自体の買い材料はないものの底堅い動きとなっている。原油価格の下落は止まらず更に安値を更新するようであればユーロは1.25ドルの大台に再び乗せてくるとみる。今日はユーロ圏7-9月期GDPと消費者物価が発表されるが総じて好調な結果が示されるとの見方が強い。短期的に三角保ち合いが縮小に向かっていることから、予想を上回るようであれば上に放れる可能性が高い。長期的な下落トレンドに変化はなく、上値では再度売りを出しておきたい。
ユーロドル予想レンジ:1.2560(38.2%)~1.2440
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]介入示唆で下落後反発

(豪ドル円週足)

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(豪ドル米ドル週足)

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東京時間にRBAのケント総裁補佐が「外国為替市場での介入は排除しない。豪ドルはファンダメンタルズに比べ高すぎる」と発言。この口先介入で豪ドルは100円90銭から100円25銭まで急落。しかし、この発言で寧ろロングが100円の底値の堅さを確認。また、目先のロングが切らされたことで豪ドル円の買いが強まり101円台に乗せてきた。ただ、101円20銭付近では利益確定の売りが並んで押し戻されている。
今年の1月もRBAのリドアウト理事が豪ドルは高すぎるとし0.8ドルが適正と発言したのもちょうど0.87ドル台であった。この時は0.86ミドルまで下落しそれが安値となり0.95ドルまで上昇した。今回も0.87ドル台で口先介入が入り下落したが、その時の動きに非常によく似ている。結果的に口先介入が出るという事は豪ドルが買われるという懸念がある時という解釈もできる。


豪ドル円予想レンジ: 101円30銭~100円30銭(76.4%)


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[全般]安倍政権の行方を機に調整進む

前日に引き続き市場は解散総選挙と消費税引き上げを巡る動きに対する不透明感からドル円は一喜一憂。結果的にドル高円安の調整を引き起こすきっかけにされている。
東京市場では日経平均株価上昇への期待から朝方にドル円は116円台に乗せてきた。しかし、急速に進んだ円安に対しドル円クロス円ともに高値警戒感が燻る中で株価が少し下落すると利益確定の円買い戻しの動きが出るなど、荒っぽい値動きが続いた。
休み明けのNY市場では債券利回りに注目が集まりドル円は一時115円を割り込むと損切を誘発。その後利回り上昇に転じたことでドルも底堅い動きとなるなど、方向感の掴みにくい動きが続いた。結果的に円の買い戻しが入るなど、解散総選挙や消費税引き上げ問題などの材料を機に円買い戻しの調整の動きが先行した。
消費税引き上げ先延ばしは円にとっては今のところ売りに反応している。それは景気回復から株価が上昇するということが背景にある。一方、財政再建への道のりは険しいものになり、それはアベノミクスの挫折に繋がり円高要因となる。反対に、もし消費税引き上げとなると景気悪化で日本売りという見方もあるなど、市場の見方は一致していない。結果的に不透明感が漂いポジションの調整を促した。
今週末のG20開催後に安倍首相は消費税引き上げの判断を下し解散総選挙を実施する構えだが、その前にポジション調整が進んだことで市場への影響は限定的になるだろう。
最終的に日銀の緩和政策と米国ゼロ金利解除に向けた動きを揺るがすものではなく、調整が終われば再びドル高円安の流れに戻るとみる。
今日は明日の未明にイエレン議長の講演があり、最近の労働市場改善に対しどのような発言が出るかでドル買いの勢いが再び強まるきっかけになるだろう。

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[米ドル円]ポジション調整後は再び円安

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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ドル円は朝方116円台に乗せて始まったものの、前日のNY市場の高値116円11銭には届かずに失速。日本の消費税引き上げ先送り観測などが市場の不透明感を増したことでポジション調整の動きが強まった。NY市場に入り前日の安値115円04銭を下回ると損切を誘発し114円89銭まで下落。その後は再び上昇に転じるなど典型的な振り落としパターンが続いている。今回のドル円の上昇では毎回この程度の振り落としが入り、その後上昇トレンドに戻っている。結局、毎回ガス抜きが入ることでポジションの偏りが解消されることから、大きな下落リスクはないとみてよい。日足チャートではボリンジャーバンドの幅が拡大しているのは値動きの激しくなるサイン。一方、MACDでは買われ過ぎのレベルに入っており、そろそろもみ合いに入る可能性が高い。116円付近では一先ずロングを手仕舞いし、短期ディールに徹したい。

ドル円予想レンジ:116円00銭~115円00銭

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[ポンド米ドル]下降トレンド継続

(ポンド米ドル日足)

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(ポンド米ドル時間足)

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昨日発表されたBOEインフレレポートではGDP見通しが2015年、2016年ともに下方修正された。また、向こう6か月のインフレ率は1%を下回って推移するとの見方が示された。これを受けポンドは1.5930から1.5760まで170ポイント余り下落。NY終値ベースでもほぼ安値で引けてきた。今年7月に利上げ観測が後退してからポンドは対ドルで下降トレンドに入りそれが依然として継続している。英国インフレ率低下が見込まれる一方、フェッドの利上げ観測によるドル高によるポンド売りは継続。ボリンジャーの下限バンドに沿ったバンドウォークが続いていることから戻し売りを狙う。

ポンドドル予想レンジ:1.5830(38.2%)~1.5700

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[豪ドル円]中国経済指標で底値を確認

(豪ドル円週足)

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(豪ドル円時間足)

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100円80銭付近で豪ドル円は2度上値を抑えられたことで短期的にダブルトップを形成する可能性が高まっている。
ネックラインとなる100円を明確に下回るようであればダブルトップを形成し99円付近までの押し戻しも視野に入る。ただ、ドル円が115円割れで底値が見えてきたことから豪ドル円も100円を底値に一先ずもみ合いが予想される。また、米国株式市場も高値更新が続く中で時間調整の動きもみられるなど安定した動きからリスク選好の動きが強まる。
今日の14時半に発表される中国10月小売売上と鉱工業生産の指標で、もし予想を下回った時に豪ドルが下振れしないようであれば買いサインとみる。ただ、101円は週足から見たフィボナッチ76.4%戻しのレベルでもありかなり強いレジスタンスとなる。抜ければ102円50銭が次の上値ターゲットになる。

豪ドル円予想レンジ: 100円80銭(76.4%)~100円10銭(38.2%)

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[全般]日本発の材料が市場を牽引

米国がベテランズデーで休場となる中、昨日は日本発の材料で円安が強まり他の通貨を牽引。
昨日の東京市場ではGPIFによる株や外債購入を積み増すとの観測が再び強まり日経平均株価が大幅上昇。円安の流れが再び強まる中で欧州市場にかけて日経平均先物の上昇に併せる格好で更にドル円は上昇。ロンドン市場で一時116円10銭と7年ぶりの高値を付けた。ただ、この日は米国がベテランズデーで債券市場が休場となり市場参加者が少ない中で利益確定の売りが強まり円の買い戻しが強まった。安倍政権が消費税増税を巡り解散総選挙の可能性を示したことから円安が強まる場面も見られたが押し戻された。
NY勢不在の時に日本の材料で市場が動き易かったということもあるが、日本の政治が市場を動かすというのは一時的なものになりそうだ。ただ、それだけ円安の勢いが強いことを示すものでもある。円安が進んだことでクロス円が上昇し、結果的にユーロやポンドなど主要通貨に対してドルは下落している。
昨日の市場の動きでポジションなどにねじれが生じた可能性もあることから、今日も荒っぽい値動きが予想される。
ただ、円安とドル高の流れに変化はなく、円ショートのポジションは最終的にキープしておきたい。

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[米ドル円]消費税増税先送りはもろ刃の剣

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

USD_JPY_20141112_jikanashi.jpg

米国がベテランズデーで薄商いの中でドル円は116円台から一旦は押し戻されたものの、再び買いが強まっている。安倍政権が消費税増税の是非を問う解散総選挙の可能性を示唆したことで円安が進んだ。消費税引き上げ見送りは株価にとってはプラス材料となり日経先物が上昇した事で円安が進んだ。しかし、もし消費税引き上げが延長されるようであれば公約の財政再建に支障が生じアベノミクスへの懸念が拡大。円高に振れるという見方も出来ることからもろ刃の剣でもある。目先はまだ上値を試す展開とみるが、一旦下げ始めるとかなりの下落幅になる恐れもあり、このレベルからは利食い売りも小まめに入れるなど、短期取引に徹しておきたい。

ドル円予想レンジ:116円30銭~115円30銭(38.2%)

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[ユーロ米ドル]1.25ドルの天井を再確認

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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1.25ドルはユーロにとってはこれまで底値目標でもあったことからクルーシャルなレベルでもある。既にこのレベルはブレークされ次は1.2ドル目指しとみていたが昨日は1.2499まで戻された。ドル円の上昇によりユーロ円の買いが押し上げ要因であり、ユーロの買い材料があったわけではない。全般にドルは先行き上昇傾向にあることから今回のユーロ上昇は一時的なものとみる。
1.25ドル台で再び押し戻されるようであれば天井の確認となる。
今日のNY時間にはドラギ総裁の講演が予定されており、追加緩和への新たな言及があれば下振れ要因となる。また、ドルの長期金利が一段上昇するようであればドル高ユーロ安の動きに戻るなど、下振れリスクに注意したい。

ユーロドル予想レンジ:1.2525(76.4%)~1.2400

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[豪ドル円]上昇チャネルの上限をブレーク

(豪ドル円週足)


(豪ドル円時間足)

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前日のNY株式市場が高値更新し、日経平均株価も大幅上昇となりリスク志向の高まりから円安が進行。また、GPIFによる海外資産積み増し観測もあり豪ドルやNZドルに買いが集中。NY市場が始まると同時に上値抵抗線とみられた100円の大台をすんなりと乗せてきた。引けにかけて利食い売りも入ったが、朝方からは再びドル円が上昇したことで101円手前まで上昇。週足上昇チャネルの上限を上抜いたことでもう一段の上昇が見込まれる。ただ、101円付近は昨年の高値105円40銭と安値86円40銭の76.4%戻しでもあり強いレジスタンスとなるため、一旦は売りが並ぶとみる。
もし、このレベルを超えるようであれば105円台が視野に入る。一旦は利食いを入れても、再度買い戻す勇気をもって臨みたい。

豪ドル円予想レンジ: 101円00銭~100円20銭(23.6%)

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[全般]ボラティリティー低下で調整終了

先週までのビッグイベントも一通り終わったことで市場のボラティリティーは低下。今週は特に注目される指標発表などもないことから、市場は安定方向に向かい始めた。
週明け東京市場では先週の雇用統計発表後の円高ドル安の流れを引き継いで始まった。
雇用統計の結果は寧ろ好調な労働市場を示すものであったものの、急速に進んだ円安とドル高の調整が目立った。日経平均株価の下落も手伝いドル円は欧州市場で114円を割り込み、ユーロやポンド等に対してドルは上昇。更に調整の動きが続くかと思われた。しかし、欧州株式市場は堅調な地合いとなり、それを引き継ぎNY株式市場三指数ともにプラスで始まるとリスクオフからの円安の動きが再び強まった。ボラティリティーが低下したことで調整的な円高とドル安の動きはほぼ終息したとみる。
今季の米国企業決算は非常に好調な結果となった事や、労働市場の改善などからフェッドのゼロ金利解除に向けた動きは更に強まる可能性が高い。一方、日銀やECBの追加緩和の可能性を示しており、金融政策の違いに市場は再び戻り始める。
昨日の米長短期金利が上昇に転じ、それでも株価が上昇したことは市場の安心感の高まりを示すものだ。
日銀の予想外の追加緩和による円安の流れは一先ず出尽くし感があるものの、調整が終了したドル高の動きは始まったばかりだ。

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[米ドル円]振り落としから再び上昇へ

(米ドル円時間足)

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週明けのシドニー市場からドル円は先週の米雇用統計発表後の調整的な円の買い戻しの動きが先行。日経平均株価の下落もありドル円は先週末の安値となる114円25銭を下回ると断続的に損切を巻き込み113円86銭まで売り込まれた。目先のドルロングはこれで大分切らされた格好となった。これらの投げが一服したところでNY株式市場は堅調な地合いでスタート。好調な米企業決算に支えられた米株式市場は利上げへの不安を乗り越えて再び高値更新に向けて動き出した。ドル円も先週までの円安への不安感は一先ず昨日の振り落としをしたことで終了。市場が安定し始めたことでリスク回避の円高の動きは後退。ただ、日銀のサプライズ熱が冷める中で、今度は円安というよりもドル高の動きを中心に穏やかな上昇が始まった。

ドル円予想レンジ:115円25銭~114円40銭

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[ユーロ米ドル]1.25ドルの上値の重さ確認

(ユーロ米ドル時間足)

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(ユーロ米ドル日足)

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先週末の流れを引き継ぎ週明けアジア市場ではドル安の流れを引き継ぎユーロは底堅い動きで始まった。欧州市場に入ると大きな節目である1.25ドルを上抜き1.2510まで上昇。しかし、その後は米長期金利の上昇などから再びドル高の流れが強まるとユーロは下落に転じた。欧米市場の株価が全面高となり市場の不安感が後退すると再びECBとフェッドの金融政策の違いに市場の目が戻り始めた。メルシュECB専務理事は必要とされれば国債の購入も選択肢となると発言したこともユーロの上値を抑えた。
好調な米企業決算を受け市場のボラティリティーはFOMCや日銀会合前のレベルまで低下するなど、安定した市場に戻り始めている。今週は特に注目材料がないことから調整のリスクは後退。再びユーロ安の動きが始まった。
日足チャートではボリンジャーバンドの幅が拡大し始めており、ユーロ下落速度が今後加速する可能性が高い。

ユーロドル予想レンジ:1.2470~1.2360(11月7日安値)

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[豪ドル円]市場の安定からリスク志向

(豪ドル円時間足)


(豪ドル円週足)

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アジア市場では日経平均株価の下落や円高が豪ドル円の上値を抑えたものの比較的安定した動きが続いた。ドル主導の動きがドル円と豪ドルドルの動きを相殺させた格好だ。
NY市場では株価三指数ともに上昇するなど再び最高値更新に向けた動きとなった。
また、長期金利が上昇したことでドル円の上昇が豪ドル円を押し上げた。
日本のGPIFや追加緩和により今後リスク通貨への投資が拡大するとの見方から豪ドルやNZドルに対する上昇期待は高い。市場が安定に向かえば日本からの豪ドルへの投資は今後拡大するとみる。週足チャートでは上昇チャネルが継続しており、下げたところでは買いを入れておきたい。目先は11月5日に付けた今年最高値となる99円70銭が意識されており、その手前では一旦利益確定の売りを出しておきたい。

豪ドル円予想レンジ: 99円50銭~98円80銭

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[全般]G20を前に調整の動きも

この2週間でFOMCやBOJ,そしてECB理事会で予想外のサプライズとなりドル高と円安が進んだ。そして、先週末の雇用統計はほぼ想定内かそれ以上の好結果にも拘わらずポジション調整的なドル売りと円安の動きが強まった。今週はその調整の動きが短命に終わり再び元の流れに戻るのか、或いは目先の天井を付け本格的な調整局面に入るのかを見極める週となりそうだ。ただし、サプライズは一時的なもので落ち着けば再び元の流れに戻るものだ。
FOMCではこれまで懸念された労働市場の改善を認めるタカ派的な内容がみられ、ドルが上昇。そして先週の中間選挙では共和党が勝利し上下両院を多数占めたことでフェッドへの利上げ圧力が高まるとの見方もあり、ドル高を更に加速させた。
国内ではGPIFが海外資産の割合を倍に拡大することを発表。その直後に日銀が予想外の追加緩和を決定したことで円が一気に下落。市場には驚きが走りドル円はこの2週間で8円近い上昇となった。ドル高の流れに乗って円安が急速に進んだことから市場には高値警戒感が高まっている。先週は115円ミドルを2度試して2度とも1円50銭近く押し戻されるなどジェットコースター相場を演じた。かなり激しい動きによりポジションは寧ろ大分こなれた観もあり、大分ガス抜きはされているとみる。ユーロやポンドはドルに対して円に比べたらそれ程急激な下落は見られなかったことから、調整の動きはそれ程大きいものにはならないだろう。米国との金融政策の違いからの緩やかなドル高が今後も粛々と継続するとみる。
今週の主役通貨は先週と同様に円であり、市場の注目が集まる。ただ、その円は米国株式や債券市場の動向に大きく影響される。
特に、米長期金利によりドル円は一喜一憂しやすく、金利が上昇傾向に入ればドル円は更なる上値を試す展開となりやすい。一方、金融相場から業績相場に移行しつつある株式市場も依然として不安定な動きがみられる。ドル買いと円安が急速に進んだことで、ちょっとした悪材料に対しても円を買い戻すといった神経質な反応を示しやすい。
週末には20か国首脳会議がブリスベンで開かれ、急速に進んだ円安やドル高に対する批判が出る可能性もあり、その手前では円買い戻しの動きに注意したい。
今週も日中にいきなり乱高下する相場展開が予想され、次の流れを見極めるまでは短期ディールに切り替えて様子を見た方がよさそうだ。

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[米ドル円]イベントを終え調整入り

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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先週はGPIFの海外資産拡大の話が出た直後に日銀の予想外の追加緩和実施が伝わると109円前半にいたドル円は一気に113円台に上昇。その後米国中間選挙で共和党が勝利したことやECBが追加緩和の可能性を示唆したことなどからドルが上昇。ドル高と円安が同時に進行しドル円は115円台に乗せてきた。週末の米雇用統計では失業率が予想を下回り雇用者数も前月の上方修正も含めると予想以上の好結果であったが、結果的に押し戻されて引けてきた。週末ということもありポジション調整的な売りが強まったようだ。
先週で目先大きなイベントは終了したことで大きな下落リスクは後退したことから、これまでの上昇トレンドは継続。ただ、急速に進んだ円安に対する警戒感は燻ることから、ちょっとした悪材料に敏感に反応しやすい。特に週末に開かれるG20で円安への批判が出るとの思惑などから、会議の始まる前に下振れの可能性もあり注意したい。

今週のドル円予想レンジ:116円00銭~113円10銭(23.6%、38.6%)

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[ユーロ米ドル]ドル高で緩やかなユーロ安継続

(ユーロ米ドル月足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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先週はECB内で運営方針を巡りドラギ総裁とメンバーの間で不協和音が聞かれたことで追加緩和が難しいとの思惑が広がった。しかし、ECB理事会でドラギ総裁はその懸念を払しょく。声明ではバランスシートを1兆ドル拡大することを事実上目標に掲げるなど追加緩和の準備に入ったことが示され、全会一致で決定。これを受けユーロは強いサポートと見られていた1.25ドルを明確に下回り1.23ミドルまで下落。米国のゼロ金利解除時期前倒し観測もありドルが強含む中で、今週もユーロの下落は継続するとみる。今週はユーロ圏消費者物価やGDPが発表され、悪材料に対して敏感に反応しやすい。
ただ、米長期金利は依然として低レベルで推移していることからユーロの下落も緩やかなものになるだろう。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2520~1.2250

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[豪ドル米ドル]G20開催国で豪ドル下支え

(豪ドル米ドル月足)


先週発表された豪州貿易収支は世界経済の落ち込みから赤字額が予想を上回ったものの、小売売上や雇用などは好調な結果となり国内経済の底堅さが示された。
ただ、米国経済も同様に回復傾向にあり米ドルの上昇が豪ドルの上値を抑える結果となった。RBA声明でも為替レートはドル高が反映し最近の豪ドルが低水準で取引されているとした。前回の「歴史的な水準より高い」という文言が削除されるなど豪ドル高への強い懸念が示されなかった。今週末にはブリスベンでG20財務相会合が開かれ、その中で円安やドル高への懸念が示される可能性もある。開催国である豪州が自国の通貨安を求めることは難しく、市場はその辺を見込んで豪ドル買いを促す可能性が高いとみる。
また、GPIFで海外資産を拡大するとの発表から比較的金利の高い豪ドルは買われやすい。実際に対円では100円の大台に近づくなど、ほぼ高値圏で推移している。
月足一目の雲の下限が0.85ドル付近に位置し、同時に半値戻しのレベルでもありかなり強いサポートとして意識される。

今週の豪ドルドル予想レンジ: 0.8760(61.8%)~0.8500

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
登録番号 : 近畿財務局長(金商)第41号
加入協会等 : 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)
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