[全般]円安とドル高、そしてユーロ安
先週のFOMCでは予想通り量的緩和の終了を決定し今後もゼロ金利政策を相当の期間継続することが示された。ただ、労働市場の改善傾向が指摘されたことや市場の混乱とドル高への懸念が示されなかったことからゼロ金利解除時期が早まるとの見方が高まった。それによるドル高が進む中で、日銀が予想外の追加緩和を実施。GPIFの海外資産購入額を倍にするとの報道も加わり円安が一気に進んだ。FRBと日銀の同時サプライズがドル円を一気に押し上げる週となった。
米国は2008年から続いた量的緩和を終了し新たな金融政策のスタートとなり、ドル高はまた始まった。そして日本も公約の財政再建に向けて昨年4月に続き第二弾の量的緩和を決定したことで円安株高への流れが再び始まった。
この流れはまだ始まったばかりであり、今週も継続するとみる。
今週はFOMCと日銀会合に続きECB理事会が開かれることからその動向に市場の注目が集まる。欧州も日本と同様にデフレ脱却を目指すECBに対し市場の追加緩和期待が高まれば再びユーロ売りの動きが強まる可能性が高い。もし、ECBも追加的な緩和政策を実施するとなれば市場の流動性が高まり新興国通貨や資源国通貨へと資金が流れ込む。
そうなれば、ドルの長期債利回りの低迷が長引くとの見通しや、GPIFの運用対象として豪ドルやカナダドル、南アランドといった通貨の上昇を促すことになるだろう。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]黒田ショックで116円


フェッドの量的緩和終了と同時にタカ派的な内容となったことからドル高の流れが再び強まりドル円は1円余り上昇。次の日には日銀が予想外の追加緩和を実施したことで円が全面安となりドル円を3円20銭押し上げた。結局この2日間で4円余り上昇したことになる。
2013年4月の日銀会合で初めて緩和を実施した時にも一日で3円70銭近い上昇となった。そしてこの時は92円ミドルから上昇が始まり7円余り上の100円に近づくまで殆ど戻しがなく1週間余り買いが続いた。今回もそれと同様な動きをするとみれば、109円20銭から始まったドル円は7円上の116円付近まで上昇する計算になる。ただ、切れの良い115円というレベルを市場は意識しやすいことから、115円付近からは利食い売りを出していきたい。
今週のドル円予想レンジ:116円00銭~111円50銭 (23.6%)
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[ユーロ米ドル]日銀に続きECBにも追加緩和期待高まる

先週のユーロは買戻しが進行し始めたところでFOMCのタカ派的な内容からドル高が進み下落に転じた。また、日銀が予想外の追加緩和を実施したことでドル高の流れが更に強まり、更に下落。強いサポートとみられていた1.25ドルを割り込んだ。一先ず1.25ドル台に戻してNY市場は引けたものの、今週も下落リスクが燻る。
日銀の唐突な追加緩和実施により市場は今週6日に開かれるECB理事会でも追加緩和が実施されるとの思惑から理事会前にユーロはもう一段の売りが強まる可能性が高い。
ただ、今月は9月に決めたABSの買い入れを実施する予定であり、12月にはTLTROも始まる。ECBはこれまで3か月スパンで政策を変更することが多く、12月の理事会まで追加緩和の実施は考えにくい。もし、今回据え置きとなればユーロは一時的ショートカバーから上昇に転じる場面もありそうだ。
ただ、ドル高の流れは継続しており12月の追加緩和期待が再び高まるとみられることから戻しも限定的とみる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.2630~1.2250
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[豪ドル円]週足上昇チャネルの上限


日銀が追加緩和を実施したことで豪ドル円はドル円の上昇に押し上げられ98円83銭まで上昇した。今年の高値でもあり9月の下落前のレベル98円66銭を上抜き、高値でNY市場を引けてきた。対ドルでも底値が切り上がっており長期金利の低迷から三角保ち合いの上限となる0.89ドルを今週は試す展開とみる。今週は豪州の雇用統計や小売売上といった重要指標もあるが注目はRBA政策会合に集まる。2.5%の政策金利は据え置きが予想されるが通貨高に対するけん制がどこまで強いかが注目される。ただ、日本のGPIFが海外資産の割合を2割から4割の倍に引き上げたことで相対的に金利の高い豪ドルは買われやすくなった。また、日銀が量的緩和第二弾を実施したことで市場の流動性の高まりから資源国通貨等への資金流入も期待できる。今週もドル円の上昇継続が予想されることから豪ドル円も買い材料に反応しやすいとみる。
週足チャートでは上昇チャネルの上限で一旦は上値を抑えられている。このチャネルをブレークアウトできれば次のレジスタンスは76.4%戻しとなる101円付近が意識される。
今週の豪ドル円予想レンジ: 101円00銭(76.4%)~
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店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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