ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-11

[全般]G20を前に調整の動きも

この2週間でFOMCやBOJ,そしてECB理事会で予想外のサプライズとなりドル高と円安が進んだ。そして、先週末の雇用統計はほぼ想定内かそれ以上の好結果にも拘わらずポジション調整的なドル売りと円安の動きが強まった。今週はその調整の動きが短命に終わり再び元の流れに戻るのか、或いは目先の天井を付け本格的な調整局面に入るのかを見極める週となりそうだ。ただし、サプライズは一時的なもので落ち着けば再び元の流れに戻るものだ。
FOMCではこれまで懸念された労働市場の改善を認めるタカ派的な内容がみられ、ドルが上昇。そして先週の中間選挙では共和党が勝利し上下両院を多数占めたことでフェッドへの利上げ圧力が高まるとの見方もあり、ドル高を更に加速させた。
国内ではGPIFが海外資産の割合を倍に拡大することを発表。その直後に日銀が予想外の追加緩和を決定したことで円が一気に下落。市場には驚きが走りドル円はこの2週間で8円近い上昇となった。ドル高の流れに乗って円安が急速に進んだことから市場には高値警戒感が高まっている。先週は115円ミドルを2度試して2度とも1円50銭近く押し戻されるなどジェットコースター相場を演じた。かなり激しい動きによりポジションは寧ろ大分こなれた観もあり、大分ガス抜きはされているとみる。ユーロやポンドはドルに対して円に比べたらそれ程急激な下落は見られなかったことから、調整の動きはそれ程大きいものにはならないだろう。米国との金融政策の違いからの緩やかなドル高が今後も粛々と継続するとみる。
今週の主役通貨は先週と同様に円であり、市場の注目が集まる。ただ、その円は米国株式や債券市場の動向に大きく影響される。
特に、米長期金利によりドル円は一喜一憂しやすく、金利が上昇傾向に入ればドル円は更なる上値を試す展開となりやすい。一方、金融相場から業績相場に移行しつつある株式市場も依然として不安定な動きがみられる。ドル買いと円安が急速に進んだことで、ちょっとした悪材料に対しても円を買い戻すといった神経質な反応を示しやすい。
週末には20か国首脳会議がブリスベンで開かれ、急速に進んだ円安やドル高に対する批判が出る可能性もあり、その手前では円買い戻しの動きに注意したい。
今週も日中にいきなり乱高下する相場展開が予想され、次の流れを見極めるまでは短期ディールに切り替えて様子を見た方がよさそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]イベントを終え調整入り

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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先週はGPIFの海外資産拡大の話が出た直後に日銀の予想外の追加緩和実施が伝わると109円前半にいたドル円は一気に113円台に上昇。その後米国中間選挙で共和党が勝利したことやECBが追加緩和の可能性を示唆したことなどからドルが上昇。ドル高と円安が同時に進行しドル円は115円台に乗せてきた。週末の米雇用統計では失業率が予想を下回り雇用者数も前月の上方修正も含めると予想以上の好結果であったが、結果的に押し戻されて引けてきた。週末ということもありポジション調整的な売りが強まったようだ。
先週で目先大きなイベントは終了したことで大きな下落リスクは後退したことから、これまでの上昇トレンドは継続。ただ、急速に進んだ円安に対する警戒感は燻ることから、ちょっとした悪材料に敏感に反応しやすい。特に週末に開かれるG20で円安への批判が出るとの思惑などから、会議の始まる前に下振れの可能性もあり注意したい。

今週のドル円予想レンジ:116円00銭~113円10銭(23.6%、38.6%)

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[ユーロ米ドル]ドル高で緩やかなユーロ安継続

(ユーロ米ドル月足)

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(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20141110_jikanashi.jpg

先週はECB内で運営方針を巡りドラギ総裁とメンバーの間で不協和音が聞かれたことで追加緩和が難しいとの思惑が広がった。しかし、ECB理事会でドラギ総裁はその懸念を払しょく。声明ではバランスシートを1兆ドル拡大することを事実上目標に掲げるなど追加緩和の準備に入ったことが示され、全会一致で決定。これを受けユーロは強いサポートと見られていた1.25ドルを明確に下回り1.23ミドルまで下落。米国のゼロ金利解除時期前倒し観測もありドルが強含む中で、今週もユーロの下落は継続するとみる。今週はユーロ圏消費者物価やGDPが発表され、悪材料に対して敏感に反応しやすい。
ただ、米長期金利は依然として低レベルで推移していることからユーロの下落も緩やかなものになるだろう。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2520~1.2250

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[豪ドル米ドル]G20開催国で豪ドル下支え

(豪ドル米ドル月足)


先週発表された豪州貿易収支は世界経済の落ち込みから赤字額が予想を上回ったものの、小売売上や雇用などは好調な結果となり国内経済の底堅さが示された。
ただ、米国経済も同様に回復傾向にあり米ドルの上昇が豪ドルの上値を抑える結果となった。RBA声明でも為替レートはドル高が反映し最近の豪ドルが低水準で取引されているとした。前回の「歴史的な水準より高い」という文言が削除されるなど豪ドル高への強い懸念が示されなかった。今週末にはブリスベンでG20財務相会合が開かれ、その中で円安やドル高への懸念が示される可能性もある。開催国である豪州が自国の通貨安を求めることは難しく、市場はその辺を見込んで豪ドル買いを促す可能性が高いとみる。
また、GPIFで海外資産を拡大するとの発表から比較的金利の高い豪ドルは買われやすい。実際に対円では100円の大台に近づくなど、ほぼ高値圏で推移している。
月足一目の雲の下限が0.85ドル付近に位置し、同時に半値戻しのレベルでもありかなり強いサポートとして意識される。

今週の豪ドルドル予想レンジ: 0.8760(61.8%)~0.8500

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