[全般]急速な円安調整リスクはらむ週
その増税先送りを決定するとみられているのが月曜日に発表される日本のGDP速報値となる。その結果が景気減速をそれ程示すものでなければ消費税引き上げ実施への道は残されているものの、そうであれば株価は急落し一気に円高が進むことになる。しかし、安倍首相は解散総選挙に向けて確実に動き始めており、その可能性は極めて低い。
ただ、消費税先送りにより財政再建が一時頓挫するとの見方から円高要因も燻る。
また、今週は日銀会合が開かれる。日銀は消費増税を見込んでの追加緩和を実施したといわれることから、黒田総裁発言に注目が集まる。政府と日銀の足並みの乱れや、追加緩和の可能性が後退するような内容が示されるようであれば下振れの可能性もある。ただ、消費増税が2017年4月に先送りということになれば、緩和政策が更に長期化するとの見方から円安要因とみることもできる。市場の捉え方次第では円安と円高どちらに反応してもおかしくはなく、それ自体リスクでありどちらに反応してもよいスタンスで臨みたい。
ドル円は日銀追加緩和実施前のレベルから見ると既に7円50銭余り上昇。
FOMCでタカ派的な内容となり、ドル高が強まった時から見れば9円近い上昇となるなど、円安がいかに短期間で急速に進んだかを示すものだ。元々、日米の金融政策違いが明確となった事が円安要因ではあるが、それでも上昇ピッチが早過ぎる。
そろそろ調整の動きが出始めてもおかしくなく、慎重なポジション管理が必要だろう。
今週はその他にRBAやBOE、そしてFOMC議事録が公開される。特にFOMCでは労働市場の改善が示される等タカ派的とみられており、反対にハト派的な意見などが聞かれるようであればドル安に反応しそうだ。
また、今週は米住宅関連や消費者物価の発表を控える。先週の指標発表後の動きをみると予想を上回る好調な結果となっても、寧ろ利益確定のドル売りが強まる様な場面もみられた。それだけにガス抜きもされていることから大幅な調整が入ることはないとみる。
ただ、ドルやクロス円、そして株価などは高値圏に位置するだけにちょっとしたことで激しい動きに振れるなど、荒っぽい動きには注意したい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]振り落としを繰り返し上昇継続


先週は消費増税引き上げ延期に絡んで衆院解散総選挙の話が高まり円安が進んだ。完全に決まったわけではないが今週月曜日に発表される7-9月期GDP速報値が下方修正されるとの見方から、安倍首相は発表後に解散総選挙を決定するとみられている。ここまで株式や為替市場が織り込んできただけに、もし消費税を予定通り引き上げることになれば株やドル円が暴落しかねない。もし、引き上げ延期となればドル円はもう一段の上値を試す展開が予想される。しかし、10月31日に日銀が追加緩和を実施してから2週間で7円50銭近く上昇しているだけに流石に高値警戒感が燻る。昨年4月の最初の黒田バズーカの時には8週間かけて11円上昇し、その後10円近く下落している。今回の場合は途中で1円から1円50銭程度の適度なガス抜きが何度かみられることから、それ程大きな下落はないとみる。ただ、日銀政策決定会合で黒田総裁が政府との足並みの乱れがみられるようであれば、海外勢からアベノミクスへの懸念の高まりからドル円の売りが強まる可能性も否定できない。
今週は週初めにもう一段の上値を試した後で振り落としの動きが強まる可能性もあり、中途半端な損切で大きくやられないように注意したい。
今週のドル円予想レンジ:118円00銭(07年10月高値)~114円00銭(23.6%)
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[ポンド米ドル]MPC議事要旨と原油価格


先週は英国インフレレポートで来年と再来年のGDP見通しを下方修正。また、向こう6か月のインフレ率は1%を下回って推移するだろうとした。下げ止まり観が出始めていたポンドはこの発表を受け下落に転じた。また、原油価格も4年ぶりの安値を更新した事でユーロポンドの売りが強まりポンドは更に下落幅を拡大した。
今週は火曜日にCPIやPPIといった指標が発表され前月と変わらないレベルが予想されている。ただ、この様な地合いが悪いときに予想を下回るようであれば敏感に反応しそうだ。また、水曜日にはMPC議事録が公開される。これまでの利上げ時期を更に先送りするといった内容がみられるようであれば、もう一段のポンド売りが対ユーロやドルで出やすい。ただ、米長期金利が依然として低レベルで推移していることからドル買いの動きは鈍い。また、週足13週線から大きく乖離していることから、そろそろ下げ止まりが近づいているとみる。
今週のポンドドル予想レンジ:1.5800(61.8%)~1.5370
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[豪ドル円/豪ドル米ドル]105円台を意識


先週はRBAのケント総裁補佐が外国為替市場での介入は排除しないと発言したことで下落する場面も見られたが、総じて底堅い動きが続いている。週足上昇チャネルの上限を先週上抜けしたことから上昇速度が加速。昨年4月に付けた105円台が意識されている。
今週はRBA議事録要旨が18日に発表される。中国の景気減速や原油価格下落による商品相場の低迷などから国内景気への懸念が燻る。また、自国通貨安を促す発言などで下落リスクはあるものの既に市場は織り込んでいる。
対ドルで三角保ち合いを下放れした後0.85ミドルを底に上昇に転じている。一先ず上昇トレンドラインの位置する0.8850付近までの戻しが期待できる。
GPIFの海外資産拡大などもあり、対円で豪ドルの下振れがあれば買いを入れておきたい。
今週の豪ドル円予想レンジ: 103円80銭~100円00銭
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