ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-11

[全般]薄商いのなか緩やかな円安とユーロ安継続

先週はドルや円、そしてユーロの主要通貨の方向性があらためて示されたことで目まぐるしい展開が続いた。今週はその勢いがそのまま継続するか、或いは調整に入るのかが注目される。
先週は日本が消費増税先送りと解散総選挙を決定し、そして日銀が追加緩和の可能性を示したことで円安の流れが加速した。また、米国ではFOMC議事録要旨が予想されたよりもハト派的ではなかったことからゼロ金利解除に向けた流れを確認。日米金融政策の違いがあらためて確認されたことで円に対してドル高が進んだ。
また、ユーロはドイツやユーロ圏ZEW景況感指数が予想を大きく上回ったことから上昇する場面も見られた。しかし、ドラギ総裁が国債購入を中心とした量的緩和実施に向けて準備を始めたことでユーロは再び下落方向に舵を切った。また、中国が利下げを決定したことから豪ドルが上昇。中国が景気刺激策を打ち出したことでカナダドルやNZドル、そして南アランドといった資源国通貨が対ドルだけではなくユーロに対しても買いが強まった。
スイス中銀が1.2フランの上限を死守する構えを示したことでユーロスイスが上昇するなど、ユーロは複雑な動きを見せている。
それぞれの通貨の方向性が示されたことで相場は慌ただしい動きとなったが、今週は調整の動きを警戒するなかで更に強まる可能性が高いとみる。
今週は24日が勤労感謝の日で日本が休場となる。また、27日も米国が感謝祭のために休日となるため、日柄調整が入りやすい状況となる。ただ、ドル円は既に調整を入れながら上昇が続いており、極端な下落リスクはないとみる。また、ユーロは下落に対する調整の買いが終わっただけでポジションの偏りは少ない。
先週末から日米欧各国の要人発言が増えており、薄商いの中で突発的な動きには注意が必要だ。ただ、大きな流れに変化はなく、振り落されないようにしっかりと手綱を掴んでおきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]120円大台を意識

(米ドル円月足)

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(米ドル円時間足)

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日本の7-9月期GDPが予想を大きく下回ったことで消費増税が先送りされ大幅に円安が進んだ。また、米国のゼロ金利解除の流れ継続との見方からドル円を更に押し上げた。先週一週間でドル円は3円50銭上昇した後に1円60銭近く下落するなど、これまでと同様に調整を入れながら上昇が続いている。特に日本が連休となるため先週末にポジション調整は大分進んでいるとみられる。麻生財務相が「一週間の円の下げ方が速すぎる」と発言したことで警戒感が広がった。早くなければ円安を容認するという見方が出来ることから、一時的な調整とみてよいだろう。
今週は日本だけではなく米国の祝日を挟んでいることから参加者は少なく薄商いとなる。要人発言などで突発的な動きには注意が必要だが、明確な日米金融政策の違いからのドル円の上昇トレンドに変化はない。下振れした時には底値を確認してから買いを入れておきたい。

今週のドル円予想レンジ:120円00銭(月足61.8%)~117円20銭(50%)

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[ユーロ米ドル]保ち合い収束から下落リスク高まる

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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先週は下降トレンドで調整のパターンでもあるベアフラッグが収束し下に放れたことで今週はもう一段の下値を試す展開とみる。
じりじりと底堅い動きを見せていたユーロ売りが進んだ。ドラギ総裁が「インフレ状況はより困難になっている」「インフレリスクが顕在化するようであれば資産購入を拡大する」と発言したことだ。これまでの内容を繰り返すものではあるが「やるべきことはやる」と強い意志を示したことを機にユーロ売りが一気に進んだ。対ドルだけではなく豪ドルやポンド、そしてスイスフランに対しても値を下げたことから上値は相当重くなっている。30日に予定されているスイスの金準備強化への住民投票を控えユーロスイスの動きには注意したい。
月初に付けた今年最安値となる1.2358には届かずに先週引けてきた。損切を巻き込み急速に下落した反動には注意が必要だが、欧米金融政策の違いからのユーロ売りが根強く、戻しは限定的とみる。
今年安値を更新すれば1.2ドルの大台が次の下値目標となるが、ユーロスイスの介入警戒感もあり1.2250付近では一旦買戻しを入れておきたい。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2470~1.2250

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[豪ドル米ドル]中国景気刺激とユーロ安が下値サポート

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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先週はRBA議事録要旨がそれ程ハト派的でなかったことで買いが進むかと思われた。しかし、その後スティーブンス総裁が「為替市場は豪ドル下落リスクを過小評価している」と発言したことで再び下落方向に転換。ユーロ豪ドルの買いもあり豪ドルは今年最安値となる0.8540に迫る0.8565ドルまで下落。しかし、その後はドラギ総裁発言などからユーロ豪ドルの売りが強まり変転。また、中国人民銀行が政策金利を引き下げたことからショートカバーを巻き込みながら一気に上昇。その後は週末に絡んだ利益確定の売りが上値を抑えた。
中国の景気刺激と同時にユーロの下落が再び始まったことから今週の豪ドルは底堅い動きになりそうだ。
0.88を超えるようであれば0.85ミドルのダブルボトムを形成、三角保ち合いの上限となる0.89ドルを目指す展開が予想される。

豪ドルドル予想レンジ: 0.8900(38.2%、保ち合い上限)~0.8620(61.8%)

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